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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
17005.75(+187.81)△1.12%
□ナスダック
4564.29(+ 78.36)△1.75%
□S&P500
1985.05(+ 23.42)△1.19%
□ダウ輸送株
8759.30(+132.60)△1.54%
□半導体株(SOX)
623.46(+ 9.23)△1.50%
□NY原油先物(12月限)
81.42(+ 0.42)
□NY 金先物(12月限)
1229.40(+ 0.10)
□為替
(対ドル)108.15
(対ユーロ)137.71
□CME日経225先物
15430(+100)※大証比
28日のNY株式市場は。企業の好決算や景気指標の改善を好感して続伸。ダウは4週ぶりに節目の1万7000ドルを回復しました。
この日は医薬品のファイザーや化学のデュポンなどの好調な決算を手掛かりに買いが先行。朝方発表された8月のS&P/ケース・シラー米住宅価格指数や9月の耐久財受注は冴えない内容でしたが相場への影響は限定的だった一方、コンファレンス・ボード発表の10月の米消費者信頼感指数が市場予想を上回って上昇し、7年ぶりの高水準を記録したことを受けて景気減速懸念が後退しリスクを取る動きが強まりました。
明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和が終了しても低金利は続くとの期待感も相場を押し上げ、主要指数は引けにかけて上げ幅を拡大して取引を終了しました。ダウは4営業日続伸となり、今月3日以来ほぼ4週ぶりに節目の1万7000ドルに乗せて取引を終了。ナスダックも4営業日続伸で、9月19日以来、約1カ月ぶりの高値をつけました。また、運輸関連株で構成され景気動向を敏感に反映するとされるダウ輸送株指数は過去最高値を更新しています。
S&P業種別指数は全10業種が上昇。エネルギー、資本財、テクノロジー、金融、一般消費財などが上昇率上位でした。
個別銘柄では、楽観的な業績見通しを示したバイオ医薬品のアムジェンが大幅上昇。電子決済分野でアップルとの協業に関心を示したと伝わった中国電子商取引最大手のアリババが上昇し、アップルも堅調に推移。前日下げたシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー株が反発し、景気動向に敏感なキャタピラーやユナイテッド・テクノロジーズなどの工業株も上昇しています。
決算を手掛かりに上昇して始まったデュポンは買いが続かず前日終値付近で取引を終了。冴えない決算を発表したメルクが売られ、好決算を発表したファイザーは上げ幅を削りました。短文投稿サイトのツイッターは利用者数の伸びが市場の期待に届かず大幅安。減収減益決算を発表した高級皮革製品のコーチが下げ、百貨店のJCペニーやメーシーズなどの下落も目立ちました。
ダウ構成銘柄では、キャタピラー、ユナイテッド・テクノロジーズ、シェブロン、JPモルガン、ディズニーなど27銘柄が上昇。メルク、コカコーラ、ウォルマートの3銘柄が軟調でした。
NY原油先物は、前日に約2年4カ月ぶりの安値をつけた反動で反発。金先物は、FOMCを控えて様子見ムードが強くほぼ横ばいで取引を終了しました
CME日経225先物は、円建ては15430(大証比100円高)、ドル建てが15465(同135円高)で取引を終了しました。
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【2】主な注目材料とニュース **
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☆注目材料
= NYダウ、1万7000ドル回復 =
昨晩のNYダウは4日連続高、前日比187ドル高の1万7005ドルと3日以来、約4週間ぶりに1万7000ドル台を回復しています。
シカゴ日経平均先物は1万5540円と昨日の東京市場の日経平均株価1万5329円と比べて100円ほど高い水準となっています。
今朝6:28の円相場は、対ドルで1ドル=108円15銭前後(昨日16:00台は107円85銭)とやや円安に振れています。米長期金利の上昇を受け、日米金利差拡大から円売り・ドル買い(円安・ドル高)の動きとなっています。
対ユーロは1ユーロ=137円70銭前後(同137円02銭)と円安に振れています。
NY原油は、前日比0.42ドル高の1バレル=81.42ドルと3日ぶりに上昇しています。
NY金価格はほぼ横ばい。前日比0.1ドル高の1トロイオンス=1229.4ドルとなっています。
昨日の日経平均株価は、前日比58円安の1万5329円と3日ぶりに値下がりしています。
東証が昨日発表した10月24日時点の信用取引残高(東京・名古屋2市場合計)は、買い残が5週ぶりに減少し、前週比351億円減の3兆0143億円となっています。
一方、売り残は5週連続で減少し、前週比44億円減の5394億円となっています。信用倍率は前回(10月17日時点)の5.61倍から5.59倍となっています。
ホンダは昨日、15年3月期の連結純利益が前期比2%減の5650億円になる見通しだと発表しています。通期の最高益を見込んでいた従来予想(5%増の6000億円)から下方修正しています。売上高は8%増の12兆7500億円を見込み、従来予想から500億円引き下げています。
本日は、15:00台に日立、JR東海、関西電力、16:00台は任天堂などが決算発表を予定しています(詳細は下記参照)。
8:50に9月の鉱工業生産・速報値が発表されます。市場予想は前月比2.2%上昇(8月の同・確報値は1.9%低下)となっています。2ヵ月ぶりにプラスとなる見込みです。
14:00に資源エネルギー庁から10月27日時点の給油所の石油製品価格が発表されます。10月20日時点のレギュラーガソリンの全国平均価格は前週(10月14日時点)と比べ1.4円安い1リットル当たり163.9円と14週連続で値下がりしています。164円を下回ったのは3月24日時点以来、約7ヵ月ぶりとなります。
海外では、米連邦公開市場委員会(FOMC、2日目・最終日)が開かれます。FRB(米連邦準備理事会)は量的緩和第3弾(QE3)の終了を決める見通しです。FOMC終了後の声明文で、事実上のゼロ金利を「相当の期間続ける」とした表現を維持するのか市場の注目が集まります。今回はイエレン議長の記者会見は予定されていません。
米主要企業の7~9月期決算発表で、今晩はラルフローレン、ビザなどが予定しています。
本日、15年3月期第2四半期(4~9月)の決算発表を予定している主な企業は以下の通りとなっています。
【11:00台】
クラレ(3405)
【13:00台】
塩野義(4507)、
川重(7012)
【14:00台】
田辺三菱(4508)、
阪急阪神(9042)
【15:00台】
ヤフー(4689)、
日精工(6471)、
日立(6501)、
ルネサス(6723)、
三菱自(7211)、
東エレク(8035)、
JR西日本(9021)、
JR東海(9022)、
関西電(9503)、
12月期第3四半期:山パン(2212)、ガンホー(3765)
【16:00台】
任天堂(7974)・・・等々。
◆主なニュース
・セブン&アイ、コンビニで即日受け取り ネット通販拡大
・日常消費回復もたつく マヨネーズやパン値上げ前水準に
・課税漏れ、多国間協定結び防止 OECDが新たな枠組み
・ソフトバンク、印ネット通販に3割出資 インドに1兆円
・漢方薬、脱・中国依存探る動き ツムラ、自社農場で増員
・グラノーラ、朝食市場広げる カルビーや日清シスコ増産
・三菱自・PSA、ロシアの車合弁が減産 政情不安が影響
・生徒争奪、秋の陣 ベネッセ、全国750の学習塾と提携
・ミャンマーの新空港、日揮とシンガポール社に優先交渉権
・信越化、純利益6%増 4~9月、スマホ用シリコン好調
・中国の2大鉄道車両メーカーが合併へ 世界シェア首位に
◆経済指標等
・鉱工業生産指数(9月速報、経産省)
・ガソリン店頭価格(週間)
・米住宅ローン申請指数(週間)
・米石油在庫統計(週間)
◆その他
・全国財務局長会議(30日まで)
・主な決算
ヤフー(4689:ネット広告、ECが柱)
日立(6501:総合電機・重電首位)
川重(7012:旅客機分担品や鉄道車両、自衛隊艦船等)
三菱自(7211:国内7位の自動車メーカー)
任天堂(7974:ゲーム機ハード、ソフトの大手)
富士急(9010:富士急ハイランドが主力)
・海外決算
ビザ(クレジット、ダウ構成銘柄)
コノコフィリップス(エネルギー)
グッドイヤー・タイヤ
韓国LG電子
・米連邦公開市場委員会(FOMC、声明発表)
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【3】心に残る名言 **
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子どもは 辛抱強さを見て育つと 耐えることを学ぶ
子どもは 正直さと公平さを見て育つと 真実と正義を学ぶ
子どもは ほめられて育つと 人に感謝するようになる
子どもは 存在を認められて育つと 自分が好きになる
子どもは 周りから受け入れられて育つと世界中が愛であふれていることを知る
ドロシー・L・ノルト(アメリカ教育学者)