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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
15138.96(- 56.81)▼0.37%
◎TOPIX
1232.34(- 4.07)▼0.33%
◎売買高概算 20億1418万株
◎売買代金概算 1兆7730億円
◎時価総額 442兆6218億円
◎値上り銘柄数 534 ◎(年初来)新高値 22
◎値下り銘柄数 1183 ◎(年初来)新安値 12
◎変わらず 117
◎騰落レシオ(25日) 73.13%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比-3.15%
75日線比-2.40%
◎為替
(対ドル) 107.24
(対ユーロ)135.32
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
187.0円(+ 0.7円) 99,167千株
2.ユニチカ <3103>
45円(- 2円) 74,912千株
3.飛島建 <1805>
291円(± 0円) 63,592千株
4.三住建 <1821>
127円(± 0円) 45,901千株
5.熊谷組 <1861>
403円(- 4円) 35,266千株
◎売買代金上位 (円)
1.日経レバE<1570>
10000円(- 60円) 84,637百万
2.ソフトBK<9984>
7241円(- 48円) 62,247百万
3.トヨタ自 <7203>
6045円(+ 11円) 38,375百万
4.三井住友 <8316>
3955円(- 12円) 28,253百万
5.富士フイル<4901>
3501円(- 38円) 27,540百万
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1150万株 買い1490万株
本日の東京マーケットは、日経平均株価が前日比56円(0.37%)安の1万5138円で取引終了です。
イスラム国絡みのテロ攻撃が警戒されていたカナダの首都オタワの中心部で銃の乱射事件が発生したことを受け、昨晩のNYダウは153ドル安。東京市場も朝方から売りが先行し、9:17には下げ幅が136円となる場面がありました。
ただ、円相場が1ドル=107円台で落ち着いた動きとなっていることで売り一巡後は先高期待からの押し目買いが入り、加えて10月のHSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が好不況を判断する目安50を5ヶ月連続で上回ったことも支援材料となり、13:07には36円高まで浮上。もっとも上値を買い上がる動きは限定的で買い一巡後は引けにかけて再びマイナスに転じています。売買代金は概算1兆7730億円、上海総合指数は24ポイント安の2302です。
業種別では、海運、空運、化学、電力、銀行などが高く、石油、非鉄、証券、医薬品、情報通信などが下げています。
個別銘柄では、訪日外国人増加で京成電鉄が27円高の1160円と上昇。政府観光局が2014年1~9月期の訪日外国人客数が前年同期比26%増えたと発表。成田空港の利用客増加の思惑から物色の矛先が向かっています。同社は東京ディズニーランド&シーを運営するオリエンタルランドの筆頭株主でもあります。オリエンタルランドも堅調、25円高の2万1140円と連日で値を上げています。
化学株が軒並み高。日本化成が4円高の140円、住友化学が4円高の359円、三井化学が5円高の295円、日本触媒が22円高の1227円、ダイセルが31円高の1180円、ライオンが11円高の581円、住友精化が9円高の635円となっています。
原料となる原油の国際価格が1バレル=80ドル近辺まで下落してきており、採算改善への期待から外国人と見られる買いも入っています。
米菓首位の亀田製菓が40円高の3195円と値を上げています。前引け後に4~9月期の連結純利益が前年同期比12%増の7億2000万円と従来計画5億円から上方修正し、好感した買いが入っています。「亀田の柿の種」など主力ブランドの販売が堅調です。
その他、好業績が報じられたIHIが5円高の531円、業務用冷凍冷蔵庫で国内大手の福島工業が厨房向けなど販売好調で116円高の2305円、リニア新幹線関連でトンネル部材を手掛ける日本コンクリートが28円高の623円、土砂を運ぶ大容量コンベアの日本コンベヤも5円高の272円、掘削機械の鉱研工業は106円高の899円と大幅高となっています。
本日の新高値銘柄は、サカタのタネ、日特建設、伊藤ハム、味の素、塩野義、東洋エンジ、福島工業、日清オイリオ・・・等々です。
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【2】主な材料 **
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・火力発電用の燃料費、震災後4年累計で12兆円増
・宮沢経産相の資金団体、SMバーに政治活動費支出
・10月第3週の部門別動向、海外勢3週連続で売越
・米連邦地検、エアバックの欠陥問題でタカタを調査
・中国の9月製造業PMI、小幅改善3カ月ぶり水準
・韓国SKハイニックスの7~9月、営業益過去最高
・エボラ熱ワクチン、英米製薬大手が開発出荷前倒し
・ボーイング、7~9月18%増益 民間航空機好調
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【3】主な投資判断 **
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[UBS証券]
据置き A
(7606)Uアローズ 4,800円
据置き B
(6594)日本電産 6,500円
据置き B
(6967)新光電工 750円
据置き B
(3088)マツモトキヨシ 3,500→ 3,200円
据置き B
(9989)サンドラッグ 4,600→ 4,900円
据置き C
(4188)三菱ケミカル 420円
[バークレイズ証券]
引上げ C→B
(2580)コカイースト 2,170→ 1,940円
[シティG証券]
新 規 A
(6856)堀場製作所 4,400円
[SMBC日興証券]
据置き A
(6505)東洋電機製造 500→ 479円
据置き A
(6810)日立マクセル 2,400→ 2,100円
[三菱UFJMS証券]
据置き B
(7312)タカタ 2,300→ 1,800円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【4】遠く(目標)を見るということ **
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以前、週末ゴルファーの間で「奇跡のスイング」という本が話題となりました。この本は、打ち損じを気にするあまりボールばかり見て、ホール(目標)を見ないアマチュア・ゴルファーに対しアドバイスしています。
著者曰く「通常のスイングでは、目はゴルフボールを見つめて、“これから打ってやるぞ”といわんばかり。ところがクラブ投げスイングでは“向こうに投げるんだ”と目線が目標の方向に向いています。・・・その違いは莫大です。クラブ投げスイングが普通のスイングに優るのは、基本的に一つの理由から、つまり、ターゲット(目標)がボールからホールに変わったことでした」。
株式投資におきましても、目前の株価変動にばかり気をとられますと、「とにかく買うこと」あるいは「今売ること」に躍起になり、一喜一憂しがちです。
そうなりますと、「安いところで買い、高いところで売って」利益を得るという当初の目的から、結果として外れた行動になってしまいます。
そうしたことを防ぐには、期間の長い週足等で中長期的な株価の位置を確認したり、「相場は常にあり(相場は今この時、この銘柄ばかりではない)」との姿勢で臨むことが肝心です。
著者は言います。「人は各々に理想のスウィングを持っており、それは各自独特のものだから」、捉われるものを少なく「(自己を省みて)自らのスウイングを認識し、その盲点を明らかにし、目標を見据えることから、奇跡のスイングは生まれる」と。
英製薬大手のグラクソ・スミスクライン(GSK)が、グループの抗エイズウイルス(HIV)薬大手ヴィーブヘルスケアを上場させる計画を明らかにしており、本日の相場ではヴィーブヘルスケアに10%出資している塩野義製薬も物色されています。