musashiXPさんのブログ
仙人生活への夢
私には日本海側に田舎がある。
高校時代まで緑豊かな山に囲まれたのどかな村で暮らした。
大学から都会の雑踏の中で暮らすようになって50年。
友はほとんどがリタイヤして定年し年金生活者である。
私は68歳になろうとする今も現役の会社勤めをしている。
両親は田舎で暮らしていたが、ある日病で緊急入院してから介護が必要になった。
両親を引き取り家内は献身的に両親を介護してくれた。平成8年のことである。
急性腎不全で医者から余命は短いと言われたが、田舎の病院を退院し寝たっきりにはなったけれど
それでも3年半頑張ってくれた。
田舎暮らしの両親に都会の生活は本望ではなかったと思う。
私も会社勤めの身。
家内を手伝ってと思うがままならない。
夜になって手伝っても家内の苦労に比べれば微々たるものだった。
両親を引き取ってから、私は田舎の留守宅を見るようになった。
商売をしていた実家は田舎ゆえに裏には広大な畑がある。
私のやることは草刈機を背負って雑草退治が一番辛かった。
2~3年は畑に何も作らず雑草退治だけだった。
「生産性のない草刈りに、心の中でブツブツとつぶやく」そんな毎日だった。
ある日、同じ雑草はやすならサツマイモでも植えようと思った。
雑草の中でもサツマイモは大きく育った。
そうだ! 草刈りだけでなく野菜を作ったら栽培の楽しみもあると感じた。
それからは、春植え付けの野菜、夏の終わりに秋野菜と増えていった。
育てる楽しみは子育てと似ている。
都会の雑踏の中での仕事のストレスも、畑で汗していると頬を撫でるやさしい風、早朝の小鳥の鳴き声、そして小川のせせらぎが安堵感にしたしてくれる。
汗も気持ちの良い汗だ。
それから15年。
3月から12月までは週末を田舎で過ごしている。
筋肉痛で肉体は疲れるが気分は爽快である。
ストレスも知らずに吹き飛んで、また月曜日から新たな気持ちで仕事に没頭できる自分がある。
そうだ、老後は故郷で自給自足の生活も良いものだ・・・と思うようになった。
早朝、まだ明けやらぬ畑へ飛び出る。
朝日が山の上から昇ってくる。
暑くなれば休憩。
家でゆっくりできる。友にも会える。用事もできる。本も読める。
そして午後3時を過ぎれば陽も西の山に沈む。
それから畑に出る。
ゆっくりと自然に逆らわない生活。
自然とともに体を動かし、無理はしない。
夜は友と語り合う。歌う。 酒を適量飲む。
川に行けば魚が釣れる。
それを酒の肴にする。
こんな夢があるのに株投資の魅力も捨てられずにいる。
田舎生活が始まったらPCだけは持って帰ろうと思っている。
それまで相場の世界から撤退しないよう長く続けられるようにしたいと思っている。
PCやスマートフォンは便利なグッズですね。
私の仙人生活への夢を書いてみました。
「仙人になるなら投資で儲けなくてもよかろうに」
と聞こえてきそうです。
はい。いまは小遣いの範囲で細々やっています。
でも、やる以上は学ばないといけないと思っています。
追求心、探求心はバカがつくほど旺盛です。