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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
15783.83(-107.12)▼0.67%
◎TOPIX
1290.89(- 5.51)▼0.43%
◎売買高概算 21億1194万株
◎売買代金概算 2兆0130億円
◎時価総額 460兆8217億円
◎値上り銘柄数 400 ◎(年初来)新高値 58
◎値下り銘柄数 1347 ◎(年初来)新安値 26
◎変わらず 83
◎騰落レシオ(25日) 101.76%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比-0.88%
75日線比+1.53%
◎為替
(対ドル) 108.64
(対ユーロ)137.15
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
195.7円(- 0.1円)111,236千株
2.ユニチカ <3103>
50円(- 1円) 93,602千株
3.蛇の目 <6445>
183円(- 7円) 67,267千株
4.東芝 <6502>
475.6円(-21.5円) 49,520千株
5.三菱UFJ<8306>
610.0円(- 3.1円) 44,571千株
◎売買代金上位 (円)
1.富士フィ <4901>
3595.0円(+95.5円)106,065百万
2.ソフトBK<9984>
7467円(+ 39円) 78,232百万
3.日経レバE<1570>
10920円(- 170円) 66,625百万
4.トヨタ自 <7203>
6366円(- 17円) 64,833百万
5.三菱UFJ<8306>
610.0円(- 3.1円) 27,441百万
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1170万株 買い750万株
本日の東京マーケットは、日経平均株価が前日比107円(0.67%)安の1万5783円で取引終了です。昨晩のNYダウが17ドル安となり、円相場も1ドル=108.70円前後と円高に振れたことを嫌気して朝方から売りが先行。
ただ、円相場が109円台と円安に進行したことを横目に押し目買いが入り、11時過ぎには一時プラスに転じる場面もありました。その後、日銀金融政策決定会合で景気判断が下方修正されたことで先行き不透明感が強まり、また安倍首相が円安の影響について「ガソリン価格高騰、燃料費高騰などによって家計、中小・小規模事業者にはデメリットがでてきている」と発言したことで再度円高に振れ、引けにかけては下げ幅を拡大しています。売買代金は概算2兆130億円、上海市場は国慶節で休場、香港ハンセン指数は日本時間15:40現在119ポイント高の2万3434となっています。
業種別では、保険、空運、水産、食品などが高く、非鉄、証券、機械、電機などが下げています。
個別銘柄では、リクルート株930万株を保有する図書印刷が3日連続高となり、14円高の503円。昨日の引け後に16日に東証1部に上場するリクルートHDの公募・売出価格(公開価格)が3100円に決定。リクルート株を保有する大株主の中で含み益の寄与度が大きいとみられる図書印株に物色の矛先が向かっています。
クリーンルームの日本エアーテックが大幅高、76円高の656円となっています。エボラ出血熱など危険度の高い病原菌用に使用されるバイオハザード対策設備を生産しており、関連銘柄として思惑的な買いが膨らんでいます。
富士フイルムが95.5円高の3595円と連日で年初来高値を更新。グループ会社の富山化学が開発したインフルエンザ治療薬「アビガン」のエボラ出血熱に対する臨床試験の準備をギニアとフランスの両政府が進めていると明らかにしており、エボラ出血熱によるインフルエンザ薬の需要拡大への期待感から連日で買いが入っています。
埼玉県中心に展開する食品スーパーのベルクが71円高の3015円と連日で上昇して上場来の高値を更新。昨日の引け後に3~8月期の増益(進捗率は57%)、そして15年2月期の増配を発表し、好感した買いが入っています。
東京海上が78円高の3364円と値を上げています。昨日に傘下の東京海上日動火災保険の9月の国内保険料収入が前年同月比で5.6%増の1693億円と発表。4~9月の累計でも前年同期から4%増となり、堅調な業績を好感した買いが入っています。主力の自動車保険が好調で契約件数と保険料収入が伸び、地震保険の付帯率上昇などで火災保険も好調です。
その他、「セルロースナノファイバー」関連として星光PMCが34円高の1054円、業績上方修正を発表したオリジン電気が29円高の430円、東京ディズニーランド&シーを運営するオリエンタルランドが170円高の2万1330円と年初来高値を更新。
育児用品で国内トップのピジョンが10円高の6400円、おむつトップのユニ・チャームが34.5円高の2560円といずれも年初来高値を更新しています。
本日の新高値銘柄は、山パン、日ハム、味の素、東洋水産、オリエンタルランド、富士フイルム、三ツ星ベ、良品計画、スター精密、ピジョン、ユニチャーム・・・等々です。
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【2】主な材料 **
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・マクドナルド、上場以来初の営業赤字に転落 通期
・日銀、金融緩和策を継続 景気「緩やか回復」維持
・日銀決定会合が中断 議員が総裁に国会出席求める
・首相、円安「家計等にデメリットが出てきている」
・外貨準備高、2カ月ぶり減少 ユーロ安で 9月末
・厚労相、運用見直し時期「GPIFが決めること」
・シーテック開幕、シャープは「8Kテレビ」を出展
・韓国サムスン電子の7~9月期、営業利益が6割減
・エボラ熱、スペインで感染を確認 アフリカ外で初
・米、空港での検疫強化 エボラ熱感染を水際で阻止
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【3】主な投資判断 **
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[クレディS証券]
新 規 A
(8136)サンリオ 3,950円
[UBS証券]
据置き A
(6756)日立国際電気 1,800円
据置き B
(5413)日新製鋼 1,260→ 1,030円
[モルガンSMUFG証券]
引上げ B→A
(6702)富士通 780円
[野村証券]
据置き A
(6479)ミネベア 1,130→ 1,570円
据置き A
(7261)マツダ 3,850→ 4,000円
[三菱UFJMS証券]
据置き A
(6861)キーエンス 51,500→58,000円
据置き A
(6645)オムロン 5,800→ 6,000円
[みずほ証券]
据置き A
(7259)アイシン精機 4,500→ 4,800円
引下げ A→B
(6908)イリソ電子 7,600→ 8,000円
引下げ A→B
(6962)大真空 505→ 390円
[大和証券]
据置き A
(6758)ソニー 2,700円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【4】株式投資は推理ゲーム **
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株式投資は「不特定多数の投資家が参加して行われる推理ゲーム」といわれ、ケインズの「美人投票」のたとえも同じ意味で使われます。これらの根拠として次のような点があげられます。
1)何らかの要因(材料)あって株価が動くわけですが、まずその要因を推理する必要がある。
2)先行き拡大が見込める材料か否か、あるいは先行きそのものを推理する必要がある。
3)自分だけでなく、自分以外の「不特定多数の投資家」は相場をどのように見ているかを推理する必要がある。
結果が当初の推理どおりにならない場合ももちろんありますが、株式投資においては推理能力あるいは連想力が重要となります。
こういった推理力や連想力は、新聞記事や世の中の動きから「株式相場にどのように影響してくるだろうか」と考える習慣があれば身につくものです。