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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
16801.05(- 3.66)▼0.02%
□ナスダック
4430.19(+ 8.10)△0.18%
□S&P500
1946.17(+ 0.01)△0.00%
□ダウ輸送株
8305.81(+ 66.53)△0.81%
□半導体株(SOX)
619.66(- 3.70)▼0.59%
□NY原油先物(11月限)
91.01(+ 0.28)
□NY 金先物(12月限)
1215.10(- 0.40)
□バルチック海運指数
1041 (-14)
□為替
(対ドル)108.33
(対ユーロ)137.30
□CME日経225先物
15585(-125)※大証比
2日のNY株式市場は、ダウが小幅ながら4日続落で取引を終了しましたが、安値からは値を戻す展開となりました。
前日のNY株は景況感を示す経済指標が悪化し景気の先行き懸念が強まったたことや強めの雇用指標で早期利上げが警戒され大幅安となり、この日発表された8月の製造業新規受注は予想以上に減少し、週間の新規失業保険申請件数は予想外の減少で雇用情勢の改善を示すなど、前日と似た状況でしたが大幅安した反動で押し目買いも入り序盤は前日終わり値付近でもみ合いました。
その後、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事が、IMFが世界経済の潜在成長率予測を引き下げたことを明らかにしたと伝わり市場心理が悪化。この日注目された欧州中央銀行(ECB)の定例理事会で政策金利は据え置かれ、ECBは追加の金融緩和政策を公表しましたが、ECBのドラギ総裁は会見で追加緩和策の詳細について言質を与えなかったことから、市場に失望感が広がり欧州株が一段安、NY市場でも売りが強まりました。
ダウは一時130ドル安まで上げる場面がありましたが、9月19日につけた過去最高値からこの日の安値までの下落幅が600ドルを超えたこから値ごろ感が台頭。9月の雇用統計の発表を翌日に控えてショートカバー(売り方の買い戻し)が入り指数は前日終値付近にまで値を戻しています。著名投資家のウォーレン・バフェット氏が前日の下落局面で株式を購入したことを明らかにしたことも市場参加者の行動に影響を与えたとみられます。
S&P業種別指数では、一般消費財、金融、生活必需品などが堅調だった一方、エネルギー、素材、ヘルスケアなどが下げています。
個別銘柄では、電気自動車(EV)のテスラ・モーターズが上昇。同社のイーロン・マスクCEOが短文投稿サイトのツイッターで新型車の発表を示唆する発言をしたことから思惑買いが入りました。アナリストが投資判断を引き上げたツイッターや鉄鋼のAKスチールなども上昇。シアーズ・カナダの株式売却で資金を調達する計画を発表したシアーズが大幅高となりました。
一方、アニメ制作のドリームワークス・アニメーション(DWA)が大幅安。ソフトバンクによる買収交渉が材料視され週初に大幅に上昇しましたが、ソフトバンクが米映画会社レジェンダリーに出資したことによりDWAの買収期待が後退した格好です。
ダウ構成銘柄では、ナイキ、ホームデポ、ゴールドマン・サックス、エクソン・モービル、メルクなど10銘柄が上昇。一方、インテル、JPモルガン、ディズニー、ユナイテッド・テクノロジーズなどが下げています。
NY原油先物(WTI)は反発。節目の90ドルを一時割り込み、約1年5カ月ぶりの安値をつける場面がありましたが、直近の急速な下落に対する反動で値ごろ感からの買いが入って値を戻しました。金先物はほぼ横ばい。バルチック海運指数(BDI)は続落です。
CME日経225先物は、円建ては15585(大証比125円安)、ドル建てが15625(同85円安)で取引を終了しました。
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【2】主な注目材料とニュース **
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☆注目材料
昨晩のNYダウは小幅安、前日比3ドル安の1万6801ドルと4日連続で値下がりしています。一方、ハイテク株比率が高いナスダックは、前日比8.10ポイント高の4430.19と4日ぶりに上昇しています。
シカゴ日経平均先物は1万5585円と昨日の東京市場の日経平均株価1万5661円と比べて70円ほど安い水準となっています。
今朝6:28の円相場は、対ドルで1ドル=108円39銭前後(昨日16:00台は108円86銭)と円高がやや進行しています。対ユーロは1ユーロ=137円33銭前後(同137円46銭)で推移しています。
NY原油は小幅高、前日比0.28ドル高の1バレル=91.01ドルとなっています。一時88.18ドルを付け、90ドルを割り込む場面がありましたが、売り一巡後は相場が急速に下落した反動から、短期的な戻りを期待する買いが入っています。
NY金価格は小幅安、前日比0.4ドル安の1トロイオンス=1215.1ドルとなっています。
昨日の日経平均株価は大幅安、前日比420円安の1万5661と3日連続で値下がりしています。
チャート上からの下値メドとして、8月8日のザラ場安値(1万4753円)から9月25日の終値(1万6374円、終値が高値)までの上げ幅に対する半値押しの1万5563円、13週移動平均線の1万5557円、そして75日移動平均線の1万5519円などが位置する1万5500円どころ、加えて黄金分割で計算した水準1万5370円どころが意識されます。
昨日の騰落レシオは95%となり、8月14日以来、約1ヵ月半ぶりに100%を割り込んでいます。
東証が2日発表した9月第4週(9月22日~9月26日)の投資部門別売買動向を見ますと、外国人投資家は4週連続で買い越し、買越額は659億円(前週は2816億円の買い越し)となっています。個人投資家は7週ぶりに買い越し、買越額は340億円(前週は3407億円の売り越し)となっています。
一方、年金基金の動向を反映する信託銀行は9週ぶりに売り越し、売越額は222億円(前週は172億円の買い越し)となっています。
ファーストリテイリングが昨日発表した9月の国内「ユニクロ」既存店売上高は前年同月比19.7%増(8月は3.8%増)と2ヵ月連続で前年実績を上回っています。既存店の客数は1.9%増(同9.9%減)、客単価は17.4%増(同15.1%増)と過去最高の伸びを記録しています。前年に比べて単価の高い秋冬物が売れていることが上昇要因となっています。
セブン&アイHDが昨日発表した3~8月期の連結決算は、売上高に当たる営業収益が7%増の3兆0044億円と08年上半期以来、6年ぶりに過去最高を更新しています。営業利益は2%増の1672億円と、上半期として2年連続で過去最高となっています。15年2月期の連結業績予想は据え置いています。
本日は、オンワード(8016)、チヨダ(8185)、ユニーGHD(8270)などが決算発表を予定しています。
今晩は、注目の9月の米雇用統計が発表されます(日本時間21:30頃)。非農業部門雇用者数の市場予想は前月比21万5000人増(8月は14万2000人増)、失業率は6.1%(8月は6.1%)となっています。
その他、海外では中国(~7日、国慶節)、インド(~6日、本日はヒンズー教デサラ祭)、韓国(開天節)の各市場が休場。8月の米貿易収支、9月の米ISM非製造業景気指数の発表などが予定されています。
欧州中央銀行(ECB)は昨日の定例理事会で、ユーロ圏18カ国の主要政策金利を史上最低の年0.05%に据え置くことを決めています。ドラギ総裁はECB理事会後の記者会見で、銀行の貸出債権を証券化した資産担保証券(ABS)の買い入れ計画について「少なくとも2年間続ける」と述べていますが、全体の購入規模については明示していません。
◆主なニュース
・有給消化、企業の義務 長時間労働是正、厚労省検討
・女性登用に向けた数値目標 政府、大企業に義務付け
・大ガス、首都圏で火力 300億円投じ丸紅と発電所
・ソフトバンク、米映画会社に資本参加 約270億円
・ホンダ、バングラデシュで二輪量産 投資抑えた工場
・ベネッセ社長、DM勧誘凍結 顧客情報漏洩事件受け
・三菱化学、中国海洋石油と提携 合繊原料、割安調達
・日通、営業益1割増 4~9月、天候不順響き下振れ
・レノボ、パソコン・サーバーの両輪で日本市場を攻略
・香港政府、学生と対話方針へ 長官会見、辞任は拒否
◆経済指標等
・中国非製造業PMI(9月、国家統計局)
・ユーロ圏PMI(9月改定値)
・ユーロ圏小売売上高(8月)
・米雇用統計(9月)
・米貿易収支(8月)
・米ISM非製造業景況感指数(9月)
◆その他
・決算発表
オンワード(8016:アパレルメーカー最大手)
イオン(8267:純粋持株会社、ダイエーを子会社化)
ユニーグループ(8270:愛知地盤の総合スーパー)
ダイセキ(9793:産廃処理大手)
・国慶節の連休で中国市場が休場
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【3】心に残る名言 **
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喜びとは、勝利それ自体にではなく、
途中の戦い、努力、苦闘の中にある。
マハトマ・ガンジー(インド独立の父)