種子島宇宙センターで来週火曜日の14時過ぎ、三菱電機製の静止気象衛星ひまわり8号を積んだH2Aロケット25号機の打ち上げが行われます。
次世代型気象衛星ひまわり8号は来夏ごろに現行の7号から観測を引き継ぐ予定で、最新鋭の観測機器を備えた8号の運用開始によって観測能力は飛躍的に向上する見込みです。
例えば、衛星が観測できる波長は現在の5種類から16種類に増え、より詳しい雲の判別が可能になり、画像のカラー化により黄砂や火山灰観測等の精度が増します。
また、解像度(画像の細かさ)が可視光で現在の1キロ四方から0・5キロ四方に、赤外線で4キロ四方から2キロ四方に倍増し、海面水温などの正確な算出も可能になります。
観測間隔が大幅に短縮し、雲の動きや変化を緻密に捉えることによって、台風の進路や局地的な豪雨などの予測の精度も上がる見通しです。
大規模な被害をもたらす自然災害が相次ぐ現在、防災の観点からも8号への期待が高まっています。