改めて、アメリカのモード読み

はんちくさん
はんちくさん
 ひどい相場だ。

 原油がゆったりとした下げに入り、相場が落ち着くかと思いきや、失業率悪化を材料に、前日の急騰の帳尻あわせ。
 フェイントのごとき相場の動きだ。
 原油吊り上げだけは本当に許せない。市場参加者が、極端な相場の動きで被害を被るのは自業自得だが、原油高だけは、関係ない人たちまで巻き込む。

 「-400」って、金融機関がぶっ飛んだときの下げ幅だろう。ほぼ織り込んでいる景気悪化を材料としたものとしては、いささか大きすぎる。
 パニック相場とは思えない。「金の流れ」が、この下げ幅の一番の要因。

 少し前のダウと、似たポジバランスになっている「原油および商品」に、金を流しただけだろう。強い上げ動意がなくとも、ちょっとの材料で、蓄積された売りポジションが、一気に爆発する。ダウも、こうやって上がってきた。
 無理やりに売りポジを巻き込んで、余計に上に引っ張った形だ。「現物株を持ってるより、現金を商品に流したほうが取れる」という考えからの動きだ。
 「原油が上がると、株式の下げに拍車がかかり、さらに原油を押し上げる」という悪循環で作られたー400。

 アメリカ相場は、もう上には向かっていかないだろう。買い上がるような要素が全くない。「上がる」のではなく、「買戻しで戻る」だけだ。

 投機筋は、「原油140ドル突破」を画策しているはずだ。そうなると、ダウがもう一段落とされる可能性を秘めている。

 アメリカの相場の動きを読んで、ポジの出し入れを図って来たが、ここ最近は、米相場と日本市場のすり合わせができていない。寄り付きの値段を動かされるだけだ。日本が単体で強い。この部分が、空売りを躊躇させる要因のひとつ。

 外資は、前回の下押しで作戦転換をしなかった。今回はどうだ。
 上値での大幅買い越しをのこしたまま、シカゴは-400円のGDを食らわせようとしている。需給面で、大きな影響が出るだろう。

 幸い、金曜のあまりの寄り天っぷりに、買いポジを投げざるを得なかったことが功を奏したが、4000株ほど、相場監視員として残してあるため、今回の利益確定を全て食われる可能性が高い。これは事故と思うしかない。

 「極端な動きの後には、その正反対の動きがセットになる」

 「中期買いポジ」ではなく、「ギャップ取り」に焦点を絞って、ポジション取りをするか。
 こういうのは、博打色が強くて大嫌いなのだが、仕方がない。
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#原油高
8件のコメントがあります
1~8件 / 全8件
>みやまな鉄砲長さん

 おはようございます。

 何をしてでも儲けようとしている姿が垣間見えます。売りポジ利用が、主たる上げ要因とすると、今後も似たようなチャートを描くのではと思います。

 あの下げは、株パニックとは思いません。

 こんなGDの日でも、外資は買い越してます。慌てない、もしくは、もう一段安を覚悟で、小さく打診を打ってもいいかと思ってます。
 ナンピンポジ拡大はやめたほうがいいですが。
こんばんはーはんちくさん

>「金の流れ」が、この下げ幅の一番の要因。

そんな感じがするんですよね。。。
どんどん取引が膨らんでるんじゃないか?
とか利の分だけ流し込んでるんじゃないかとか(~_~;)

>ここ最近は、米相場と日本市場のすり合わせができていない。

ここは本当、難しいですね。。。

私は為替みながらの取引になるので、
「東京時間の為替と切り離すか?」
と思ったりすることもありますよ(^^ゞ
>ママウサギさん

 こんにちはー

 その辺がどう出るかですね。
 アメリカの金融機関の株価は、既に前回の決算発表前の最安値を更新しているそうです。先取りして下げてるとも言えます。事前情報が出てないのが少し怖いですが、これ以上売れない水準まで落ちているとも言えます。

 これを狙った売りで儲けようとするのは危ないと思います。上で売り損ねて、先に落ちてしまったら、あくまで買いのタイミングを待つべきかと。
 
 難しいですね。外資連中は、間違いなく故意のフェイントをかけています。
(退会済み)
こんにちは

この下げで少し怖いのは、アメリカの金融機関の決算が今月ある。また赤字出したりするところが出たら、金融不安の再燃になるのだろうかと思うと、少しパニック売りがでそうにも感じます。
>シノっちさん

 こんにちはー

 内容と下げ幅が一致しないんですよね。証拠に、発表後のドルの売り仕掛けに、誰も乗ってこなかった。ダウがああなったので、ドルもツレ安したという感じです。故意の動きでしょうね。

 この下げ幅を見ると、

 「ダウの上値は限定的。下げたほうが取れる。」という構造でしょう。ちょっと前の日本株と同じ状態です。他国の寄付き値をいじる市場の動きなので厄介です。

 この下げが押し目になる可能性も十分にあります。

 月曜に打診しちゃってもいいんじゃないでしょうか。もう一段下げたら、それはそれ。

  
 モルガンの「7月4日までに150ドル行くだろう」っていうレポートは、モルガン自身が上値の買いポジを持っているということでしょう。汚いやつらです。 
>jojuさん

 こんにちは

 「落ちたら売って、上がったら買う」を繰り返していると、簡単に無一文になれます。頻繁なポジション変更は、財産を減らすもっとも簡単な手段だと思います。1日単位のポジ入れ替えをやるつもりはありません。

 僕は、13000円台から買いを続けてきて、一旦ポジを解除し、先日また買いポジを入れました。「正確な押し目」が図りづらい市況です。数日前の底で仕込んで、辛抱強く持っていても、金曜の米下げでマイ転でしょう。

 「下げ相場入り」とはまだ思ってません。下げた要因が、それほど深刻ではない。

 日本株の行き先は、外資の出方次第ですね。
はんちくさん、こんにちは。^^

>「金の流れ」が、この下げ幅の一番の要因。
なんか、そんな感じですね。^^;
昨夜寝る前に一度見て、朝起きてみたらビツクリでした(笑

>日本が単体で強い。この部分が、売りを躊躇させる要因のひとつ。
うんうん、これもそんな感じしますねぃ。

>「極端な動きの後には、その正反対の動きがセットになる」
お! またまた、はんちくさん名言が出た!
特に最近はこの傾向にあるみたいですね。^^;
jojuさん
どうもです。

短期挙動は読めないものです。
金の流れを引き起こしている背景から中長期をにらんだポジションを構築していくしかないのでは?

背景要因は急激、非論理的には変化していかないので、それがリターンperリスクを最大化させる道と思う次第。

ポジションの頻繁な変更はこれに逆行するでしょう
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