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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
17031.14(+ 43.63)△0.26%
□ナスダック
4518.90(- 48.70)▼1.07%
□S&P500
1984.13(- 1.41)▼0.07%
□ダウ輸送株
8521.15(- 31.13)▼0.36%
□半導体株(SOX)
632.24(- 7.65)▼1.20%
□NY原油先物(10月限)
92.92(+ 0.65)
□NY 金先物(12月限)
1235.10(+ 3.60)
□バルチック海運指数
1173 (- 8)
□為替
(対ドル)107.17
(対ユーロ)138.68
□CME日経225先物
15840(- 40)※大証比
週明け15日のNY株式市場は、ダウが反発した一方、ハイテク中心のナスダックは続落し約1カ月ぶりの安値水準で取引を終了しました。
16~17日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちの様子見で積極的な商いが手控えられる中、中国国家統計局が13日に発表した8月の鉱工業生産が5年8カ月ぶりの低い伸びとなり、同国の景気の先行き警戒感が相場を圧迫しました。
優良株で構成するダウは続落で始まりましたが、構成銘柄のファイザーやシェブロンなどが買われダウを押し上げ、3営業日ぶりに反発して取引を終了しました。一方、中国の電子商取引最大手アリババが新規株式公開(IPO)の公開価格の引き上げを検討していると伝わったことでハイテク株に換金売りが広がりナスダック指数は続落、8月18日以来、約1カ月ぶりの安値水準で取引を終了しました。
S&P業種別指数は、エネルギー、生活必需品、通信、公益などが上昇した一方、テクノロジー、一般消費財、ヘルスケアが下落しました。
個別銘柄では、原油高を受けてシェブロンやコノコフィリップスなどのエネルギー株が上昇。ビール世界最大手アンハイザー・ブッシュ・インベブが同2位のSABミラー買収で協議中と報じられ、アンハイザーやSABミラーが上昇し、業界再編への思惑からモルソン・クアーズ・ブリューイングも大幅高となりました。最高財務責任者(CFO)の辞任を発表した家電量販店のラジオシャックは急伸です。
一方、アリババの主要株主のヤフーは序盤の上昇を維持できずに下落に転じ、フェイスブックやテスラ・モーターズ、アマゾン、ギリアド・サイエンシズなども安く、マイクロソフトやグーグルなどの大型株も軟調な展開。「アイフォーン6」の予約販売の出足(予約受付開始から24時間以内の受注)が400万台を超え過去最高となったと発表したアップルはプラス圏で推移していたものの引けでマイナスに転じています。
ダウ構成銘柄では、ファイザー、シェブロン、トラベラーズ、デュポン、プロクター&ギャンブルなどが上昇した一方、マイクロソフト、ボーイング、シスコシステムズなどが下落しました。
NY原油先物は買い戻しが優勢となり反発。金先物は下げ一服で6営業日ぶりに上昇しました。バルチック海運指数(BDI)は3営業日続伸です。
CME日経225先物は、円建ては15840(大証比40円安)、ドル建てが15875(同5円安)で取引を終了しました。
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【2】主な注目材料とニュース **
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☆注目材料
昨晩のNYダウは、前週末比43ドル高の1万7031ドルと3日ぶりに上昇しています。12日(金)は前日比61ドル安の1万6987ドルとなっており、連休中の2日間では18ドルほど値下がりしています。
シカゴ日経平均先物は1万5840円と12日(金)の東京市場の日経平均株価1万5948円と比べて110円ほど安い水準となっています。
今朝6:28の円相場は、対ドルで1ドル=107円17銭前後(12日16:00台は107円19銭)と前週末に比べてほぼ横ばいで推移しています。12日(金)のNY市場では一時1ドル=107円38銭まで円安・ドル高が進行する場面がありました。
対ユーロは1ユーロ=138円68銭前後(同138円51銭)と前週末に比べてほぼ横ばいで推移しています。12日(金)のNY市場では一時1ユーロ=139円17銭まで円安・ユーロ高が進行する場面がありました。
NY原油は、前週末比0.65ドル高の1バレル=92.92ドルとなっています。短期的な戻りを期待する買いなどが入っています。12日(金)は前日比0.56ドル安の92.27ドルとなっており、連休中の2日間では0.09ドル上昇しています。
NY金価格は、前週末比3.6ドル高の1トロイオンス=1235.1ドルと6日ぶりに上昇しています。米連邦公開市場委員会(FOMC)を16~17日に控え、ポジション調整の買い(売りに傾いた持ち高を整理する目的の買い)などが入っています。12日(金)は前日比7.5ドル安の1231.5ドルとなっており、連休中の2日間では3.9ドル値下がりしています。
12日(金)の日経平均株価は5日連続高、前日比39円高の1万5948円と1万6000円台まであと一歩に迫っています。
チャート上からは、前日線との複合足で「上放れ並び赤」が出現。強もち合いの相場の象徴であり、その翌日に上寄りすれば大躍進の前兆とされるだけに注目となります。
日経平均株価は当日(12日)算出されたメジャーSQ値(9月)の1万5915円を33円上回っています。
本日は、13:00に8月の首都圏新規マンション発売戸数が発表されます。7月は前年同月比20.4%減の4222戸と6ヵ月連続で前年実績を下回っています。消費増税による駆け込み需要の反動減が続いています。月間契約率は83.7%と前年同月から2.1ポイント上昇しています。好調の目安となる70%を18ヵ月連続で上回っています。8月の発売戸数は事前予想で2500戸(13年8月は4145戸)となっています。
14:35に黒田日銀総裁が大阪経済4団体共催懇談会で講演する予定です。
その他、今週の主な国内経済指標・行事として、17日(水)は8月の訪日外国人数。18日(木)は8月の貿易収支、14年の基準地価、黒田日銀総裁が全国証券大会で挨拶、「東京ゲームショウ2014」開幕(~21日、千葉・幕張メッセ)、19日(金)は9月の月例経済報告、8月の全国百貨店売上高の発表などが予定されています。
海外では、本日はマレーシア市場(マレーシアデー)が休場、9月の独ZEW景況感指数、米連邦公開市場委員会(FOMC、~17日)、国連総会開幕、8月の米生産者物価指数。17日(水)はFOMC(最終日、声明発表)、イエレン米FRB議長会見、8月の米消費者物価指数、4~6月期の米経常収支、9月の米NAHB住宅市場指数など。
週後半の18日(木)は9月の中国主要70都市住宅価格、スコットランドで英国からの独立の是非を問う住民投票実施、8月の米住宅着工件数、8月の北米半導体製造装置BBレシオ。19日(金)は8月の米景気先行指数(コンファレンス・ボード)。20日(土)はG20財務相・中央銀行総裁会議(~21日、豪ケアンズ)などが予定されています。
◆主なニュース
・中間配最高の3.1兆円 3月期企業、消費下支えも
・巨大銀に新資本規制 G20、16~20%で合意へ
・世界初iPS手術、目の患者に 理研・先端医療財団
・訪日客の最長1年滞在、預金3000万円以上対象に
・パナソニック、光合成で植物超す変換効率の電子材料
・ドコモ、他社iPhone最大4万3200円下取り
・東芝、スマートカー向け半導体に参入 まずトヨタに
・三井化学、鋼板より7割軽い新素材 低燃費車に対応
・インドネシアで戦略車を投入 三菱自とトヨタが攻勢
◆経済指標等
・首都圏マンション市場動向(8月、不動産経済研究所)
・特定サービス産業動態統計(8月速報、経産省)
・独ZEW景気予測指数(9月)
・米卸売物価指数(8月)
・対米証券投資(7月)
◆その他
・主な決算
アークランドサカモト(9842:ホームセンター、外食も)
・米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目
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【3】心に残る名言 **
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発見を妨げる最大の障害は、
無知ではなく、知っていると錯覚することである。
ダニエル・J・ブアスティン