スコットランドの独立の賛否を問う住民投票が18日に実施されます。スコットランド自治政府とイギリス政府は、いずれの結果も受け入れることを表明しています。
ところで、普段私達が「イギリス」あるは「英国」と呼んでいる国は、正式な国名を「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」と言い、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国(地域)で構成されている立憲君主制国家です。
「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」の英語表記はかなり長く、通称としては「U.K.」や「グレートブリテン」などがあります。ちなみに「イギリス」という言葉は日本語であり、日本でしか通用しない言葉です。
よく知られているユニオン・ジャック(イギリス国旗)は連合王国の国旗で、イングランドの国旗(白地に赤い十字)、スコットランドの国旗(青地に白い斜め十字)、北アイルランドの国旗(白地に赤い斜め十字)の3つを合成したものです。ウェールズは古くからイングランドと一体化していたため、国旗の意匠(赤い竜)は取り入れられていません。
イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国はそれぞれに連合王国(イギリス)を構成する国ではありますが、それぞれに別個の国という意識が根強く残ります。イングランドとイギリスは別もので、サッカーではイングランド代表は存在しても基本的にイギリス代表は存在しません。
スコットランドは300年ほど前にイングランドによって併合されましたが、1960年代にスコットランド沖合の北海油田の開発がすすむとともに、経済的に独立が可能として近年は独立気運が高まっていました。
独立の是非を問う世論調査では、一貫して「反対」が「賛成」を上回ってきましたが、最新の調査では「賛成」が優勢となっており、スコットランドのイギリスからの独立が現実味を帯びはじめています。
余談ですが、秘書を雇うために多くの女性を面接した経営者は、女性の資質や能力といった項目に一通り目を通しながらも、結局は一番スタイルの良い女性を選んだという話もあります。情報が多くて決定することが煩わしくなりますと、感覚で物事を決定するというのも、人によりましては気を付けなければいけない傾向です。