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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
15909.20(+120.42)△0.76%
◎TOPIX
1311.24(+ 4.45)△0.34%
◎売買高概算 21億3187万株
◎売買代金概算 2兆0904億円
◎時価総額 467兆3536億円
◎値上り銘柄数 817 ◎(年初来)新高値 137
◎値下り銘柄数 840 ◎(年初来)新安値 0
◎変わらず 167
◎騰落レシオ(25日)122.83%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比+2.72%
75日線比+3.82%
◎為替
(対ドル) 106.86
(対ユーロ)137.96
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
203.8円(+ 0.9円)113,507千株
2.沖電気 <6703>
254円(+ 17円) 85,741千株
3.ユニチカ <3103>
47円(± 0円) 72,858千株
4.熊谷組 <1861>
374円(- 18円) 58,099千株
5.三菱UFJ<8306>
618.6円(+ 8.9円) 52,564千株
◎売買代金上金 (円)
1.ソフトBK<9984>
8180円(+230円)149,081百万
2.日経レバE<1570>
10980円(+150円) 76,617百万
3.トヨタ自 <7203>
6218円(+ 48円) 66,757百万
4.今仙電機製<7266>
2542円(+226円) 43,961百万
5.三井住友 <8316>
4401.5円(+ 65円) 38,478百万
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1060万株 買い1140万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が4日連続高、前日比120円(0.76%)高の1万5909円で取引終了です。1万5900円台は今年1月10日以来、8ヶ月ぶり、昨年大納会の12月30日に付けた戻り高値1万6320円まであと411円に迫っています。
昨晩のNYダウが54ドル高となったこと、円相場が一時1ドル=107円台となるなど円安方向の動きが継続していることを好感して朝方から幅広い銘柄に買いが先行。明日のメジャーSQを控えて買い一巡後は上げ幅を縮小する場面もありましたが、安倍首相と日銀の黒田総裁が首相官邸で会談し、黒田総裁が2%の物価目標達成が困難になれば追加緩和を行う方針を伝えたと報じられ、再び引けにかけて上げ幅を拡大しています。売買代金は概算2兆904億円、上海総合指数は6ポイント安の2311です。
業種別では、情報通信、電力ガス、銀行、自動車、海運、鉄鋼などが高く、空運、建設、小売、陸運などが下げています。
個別銘柄では、円相場が一時1ドル=107円台となるなど円安を好感して自動車株が相次ぎ上昇、日産自が11.5円高の1053.5円、スズキが109円高の3632.5円、富士重工が9円高の3107.5円といずれも年初来高値更新。トヨタが48円高の6218円、ホンダが36円高の2613円、三菱自動車も11円高の1228円と値を上げています。
ソフトバンクが230円高の8180円と値を飛ばして8000円台乗せ。ソフトバンクが出資する中国・アリババ集団のNY証券取引所上場に関し、公開価格が仮条件の上限か、それ以上になる可能性があると報じられ、アリババ株を保有する同社の含み益が拡大するとの思惑から買いが膨らんでいます。
OKIが17円高の254円と7%を超える上昇。昨日の引け後に4~9月期の連結純利益が前年同期の3倍の55億円になる見通しと発表。従来計画45億円大きく上回り、好感した買いが入っています。連結決算の開示を始めた2000年以降、4~9月期として最高益になります。中国のATM事業が好調、プリンター事業の損益も構造改革の効果で大きく改善しています。
新製品を発表したアップルが昨晩のNY市場で上昇したことを受け、関連銘柄が上昇。ジャパンディスプレが21円高の608円、アルプス電気が12円高の1698円、日東電工が110円高の5653円、TDKが120円高の5810円、太陽誘電が41円高の1147円となっています。
グリーが71円高の855円と値を飛ばしています。子会社のポケラボが手掛けるアクションゲーム「クロスサマナー」がアップルの無料アプリランキングで首位となったことが好感され、買いが入っています。「クロスサマナー」は9日に配信を開始しています。ゲーム関連では、これまで下落していたこともあってミクシィがストップ高で700円高の5300円、KLabも153円高の1803円と値を上げています。
九州電力が75円高の1178円と値を上げています。原子力規制委員会が同社の川内原子力発電所1・2号機が再稼働の前提となる新規制基準を満たしているという結果をまとめた審査書を正式に了承。年明けにも再稼働する見通しとなったことで買いが入っています。
その他、三井物産が10円高の1735円と値を上げて年初来高値更新、NTTもゆるやかながら上値追いの展開が継続で7円高の7065円と年初来高値更新。昨日ストップ高の今仙電機が本日も226円高の2542円と大幅高、名古屋工業大学と共同でモーターやバッテリーを使用しない軽量の歩行支援機を開発したと発表し、将来的な業績拡大を期待した買いが継続しています。
本日の新高値銘柄は、伊藤ハム、旭化成、三ツ星ベ、コマツ、タダノ、ソニー、ローランドDG、三井造、日産自、マツダ、富士重工、今仙電機、キヤノン、三井物産、ゴールドウイン、NTT・・・等々です。
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【2】主な材料 **
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・TOPIX、連日で年初来高値更新 約6年ぶりの高値
・大企業景況感、2四半期ぶり改善 増税の反動減和らぐ
・消費再増税で首相と日銀総裁が意見交換 12月に判断
・円、対ドルで一時107円台に下落 5年11カ月ぶり
・8月の都心のオフィス空室率、5年6カ月ぶり低水準に
・9月第1週の部門別動向、海外投資家2週ぶり買い越し
・デング熱の国内感染、感染者15都道府県100人超す
・米エネ省がLNG対日輸出を承認 シェール輸入本格化
・米大統領、イスラム国の壊滅目指す シリア空爆承認へ
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【3】主な投資判断 **
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[BNPパリバ証券]
引上げ C→A
(6301)コマツ 1,800→ 2,700円
引上げ C→A
(6305)日立建機 1,500→ 2,350円
[野村証券]
据置き A
(6702)富士通 950円
[三菱UFJMS証券]
引上げ B→A
(7240)NOK 2,000→ 2,700円
引下げ B→C
(3116)トヨタ紡織 980→ 1,000円
[みずほ証券]
新 規 A
(8593)三菱UFJリース 660円
[大和証券]
据置き 1
(8031)三井物産 2,070→ 2,130円
据置き 1
(8058)三菱商事 2,640→ 2,580円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【4】決定麻痺 **
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関連する情報や選択肢が多い場合、迷いが生じて判断ができなくなるという状況があります。
例えば、以前行われた調査によりますと、ほしかった家電を買いに量販店に行ったところ、A社製品がその日限りの特売で安売りしていた場合、それを購入するか否かを問う設問では65%の人がA社製品を購入すると答え、35%の人は他の店や商品も検討したいので購入を待つと答えています。
さらに次の設問で(設定は上記と一緒)、相対的に高価格で性能でも定評のあるB社製品もいつもより安く売っていた場合どうするかを聞きますと、25%の人がA社製品、ほぼ同率の人がB社製品、そして残りの約半数がもう少し待つと答えたそうです。
このように選択肢が増えてゆくにつれ決定ができなくなり、結果として何もしないという選択肢を選ぶ傾向が強くなります。このことを「決定麻痺」と呼びます。
この例で言いますと、選択肢が増えたことでもう少し待てば(他のも検討すれば)もっと安く買えるのではないかと思うわけです。言い方を変えますと、様子見した方が賢い選択のように見え、今決定することは損ではないかという不安に陥ってしまうわけです。
このことは、情報と投資行動の関係などにも見られ、多くの情報や様々な意見を耳にしたため決定できなくなってしまったという経験を持つ人は多いかと思います。
投資の場合、こうした判断の遅れからチャンスを逃したり、損失を拡大させる結果を生ずることが多々あります。