9月5日の東京株式市場は、手控え気分の強まりから売り圧力が強まり日経平均株価は小幅ですが続落いたしました。
昨晩の米NY株式市場は下落。DOWは-8ドルの17,069ドル、NASDAQ総合指数は-10.28ポイントの4,562.29ポイントでした。寄り付き前の外資系証券6社経由の注文状況は売り880万株、買い1,410万株で、差し引き530万株の買い越し。金額ベース(6社)も買い越しでした。
東京株式市場は、円安進行を好感し主力株に買いが先行しましたが、円安進行に一服感が強まると利益確定売りが広がり下落しました。
日経平均株価は、始値15,792円と前日終値15,676円から116円高くスタートしました。米雇用統計の発表を今晩に控え警戒ムードからマイナス圏に転じ-7円の15,668円で本日の取引を終えました。
東証1部の騰落数は、値上がり603銘柄、値下がり1,044銘柄、変わらずは175銘柄。東証1部の売買代金は1兆6,980億円、売買高は20億2,682万株でした。
■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■
週末金曜日、本日の東京株式市場は週末のポジション調整の売りもあり全般的に売り物に押される動きとなりました。
個別では、三菱UFJFG(8306)、三井住友FG(8316)、みずほFG(8411)など大手銀行株や、東京海上HD(8766)、T&DHD(8795)など保険株が売られ下落となりました。
また、ソフトバンク(9984)、NTT(9432)、KDDI(9433)など通信株や、熊谷組(1861)、鉄建(1815)、大林組(1802)など建設株、三菱地所(8802)、住友不動産(8830)など不動産株、三菱商事(8058)、三井物産(8031)など商社株も売り物に押され下落。
更に、国際帝石(1605)、石油資源開発(1662)などの鉱業株、アコム(8572)、オリックス(8591)などのその他金融株も売り物に押され下落しました。一方、トヨタ自動車(7203)、三菱自動車(7211)など自動車株の一角や、日立製作所(6501)、東芝(6502)など電機株は買われ上昇しました。
その中目立った銘柄では、外為証拠金取引大手への見直し買いの流れからマネースクウェア・ジャパン(8728)が+90円の1,420円と上昇し東証1部上昇率ランキングトップに君臨。株式新聞でトンネル関連の穴株としてピックアップされたアキレス(5142)が+10円の158円と上昇し同ランキング2位にランクインいたしました。
その他、帝国繊維(3302)、佐世保重工業(7007)、芝浦(6590)、名村造船所(7014)、橋本総業(7570)、東亜ディーケーケー(6848)、東京デリカ(9990)、
シンニッタン(6319)なども買われ目立った上昇となりました。
新興市場は、売り買い交錯し高安マチマチもみ合い商状となっております。
主力株では、ナカニシ(7716)、VTHD(7593)、ミクシィ(2121)、ペプチドリーム(4587)、SOSEI(4565)、ナノキャリア(4571)、アルデプロ(8925)などは上昇しましたが、ガンホー(3765)、セリア(2782)、いちごグループ(2337)、ハーモニック(6324)、イリソ電子(6908)、日本通信(9424)、竹内製作所(6432)、USEN(4842)、アドウェイズ(2489)などは下落しました。
新興市場指数は、JASDAQ平均は続落となりましたが、マザーズ指数は引けにかけて押し目買いが入り反発となりました。
目立った銘柄では、アマガサ(3070)、ユークス(4334)、そーせいグループ(4565)、ガーラ(4777)、トレックス・セミコンダクター(6616)、テクノホライゾン・ホールディングス(6629)、ウインテスト(6721)などがストップ高となりました。
金曜日の日経平均株価は-7円の15,668円と下落。TOPIXも-3.18の1,293.21ポイントと小幅続落となり調整の動きとなりました。
前日の米NY株式市場は下落。朝方は欧州中央銀行(ECB)が予想外の利下げに踏み切り、資産担保証券(ABS)などの買い入れを決めたことを好感し、DOWS&P500が取引時間中の最高値を更新する場面がありましたが、翌日に8月の米雇用統計発表を控え警戒感が高まるなか、 終盤にかけて原油価格の下落からエネルギー関連株が売られたことなどから下落して終了しました。
東京株式市場は、前日の米NY株式市場は小幅下落となる中、為替の円安進行からシカゴ平均株価先物も高く買われたことなどから、買い優勢で取引が始まりました。
日経平均株価は+116円の15,792円と高い位置で取引を開始いたしました。
しかし寄付き後は売り物に押されジリジリと上げ幅を縮小し+26円の15,702円で前場の取引を終えました。後場に入っても売り優勢の展開は続き、結局-7円の15,668円と前日比マイナスで金曜日の取引を終えました。
日経平均株価の中期基調はフラット。短期基調は上向き継続となっております。日経平均株価の日足は高寄り陰線を形成しております。
市場では「週末や翌週のSQ算出を控え手仕舞い売りが出ているが、ここのところの日経平均の上げから見れば、しっかりした値動きにも見える」「円安や内閣支持率の上昇はポジティブ材料だが、米雇用統計発表前に売買高は膨らまない」などと指摘されております。
日経平均株価は-7円の15,668円と小幅続落。今日の下げは8月米雇用統計発表を控えての売りものからと思われますので、木曜日同様に過熱感を冷やす良い調整と見ております。ただ、米NY株式市場が大きく崩れてくるとそれに引きずられてしまうので、来週前半は注意も必要です。