8/29に発生されたユーロ圏の経済指標、楽観視していた昨年末から一転、リセッション局面を迎えていると改めて感じる
8月の消費者物価指数(CPI)は0.3%の上昇(前年同月比)で、先月から0.1%低下した数値(0.3%)は2009年10月以来の低水準となり、『来月(9月)にはインフレ率の低下は更新される可能性が高い』と思う
失業率は11.5%と先月と同水準で、こちらも改善の兆しは見込みにくい
欧州の10年物国債に資金流入がおきており、中銀預金金利(ECB)のマイナス化(預金ファシリティー金利)とリセッション懸念、そして、量的緩和の期待感が、『スペインやイタリアといった財政問題を抱える南欧諸国でさえ債券利回りが過去最低水準で推移』している異質な現象を誘発させており、量的緩和が実施されるのであれば、実態経済に逆行した株高が実現する可能性が高いと思う
反相関(反対の動き)だった株と債券は、量的緩和により制御不能になりつつあり、『通常の理論から未知の領域に突入している』と思う
ユーロドル、ユーロ円は量的緩和を期待した動きと感じており、円安が進んだ日本と同様、9/4のECB理事会で量的緩和が実施されたらユーロ売りは渋り、寧ろ買われてくると思う
逆に、9/4のECB理事会で量的緩和が見送りになれば、緩やかなユーロ売りになってくると思う
『ロシアの禁輸措置により溢れた農産物を消化する(需要開拓)は物理的に難易度が高く』、インフレ率の低下を防止するため、今年中には量的緩和は実施される可能性が高いと思う
2件のコメントがあります
1~2件 / 全2件