―――――――――――――――――∞
【1】今日の相場 **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
◎日経平均 15459.86(- 74.96)▼0.48%
◎TOPIX 1280.74(- 5.18)▼0.40%
◎売買高概算 20億3049万株
◎売買代金概算 1兆6316億円
◎時価総額 456兆5653億円
◎値上り銘柄数 717 ◎(年初来)新高値 94
◎値下り銘柄数 957 ◎(年初来)新安値 10
◎変わらず 144
◎騰落レシオ(25日)106.16%
◎カイリ率(日経平均)25日線比+0.39% 75日線比+2.09%
◎為替 (対ドル) 103.80 (対ユーロ)137.14
◎出来高上位
1.日コンベヤ<6375> 249円(+ 17円)106,498千株
2.熊谷組 <1861> 365円(+ 8円) 77,581千株
3.みずほ <8411> 197.9円(+ 0.4円) 62,772千株
4.ユニチカ <3103> 45円(- 1円) 51,460千株
5.三住建 <1821> 125円(± 0円) 46,991千株
◎売買代金上位 (円)
1.ソフトBK<9984> 7262円(- 55円) 46,915百万
2.トヨタ自 <7203> 5935円(- 44円) 33,199百万
3.熊谷組 <1861> 365円(+ 8円) 28,354百万
4.日コンベヤ<6375> 249円(+ 17円) 28,103百万
5.日経レバE<1570>10380円(- 120円) 27,502百万
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1040万株 買い1190万株
本日の東京マーケットは、日経平均株価が前日比74円(0.48%)安の1万5459円で取引終了です。
昨晩のNYダウは15ドル高となりましたが、円相場が1ドル=103.80円前後と円安一服の状態となっていることが重石となり、加えてここ最近の上昇に対する警戒感も引き続き意識され、朝方は売りが優勢。もっとも下値を売り込む動きも見られず、下値では先高期待から押し目買いが相場を下支えし、ほぼ終日1万5450円を中心に狭いレンジ内でもみ合う展開となっています。そうした中、建設株が軒並み年初来高値を更新しています。売買代金は概算1兆6316億円、上海総合指数は13ポイント安の2195です。
業種別では、医薬品、空運、紙パ、石油が高く、鉄鋼、ゴム、電力ガス、海運、食品、不動産などが下げています。
個別銘柄では、朝刊冒頭でも申し上げましたが、建設・土木株が本日も軒並み高。内閣改造を控えて政策期待が高まっており、リニア中央新幹線・品川再開発・国土強靭化計画・東京オリンピック・・・等々、話題性・テーマ性が豊富なことから継続した買いが入っています。
清水建が7円高の871円、トンネルなど土木得意の西松建が2円高の567円、大型土木に強い大豊建が11円高の554円、土木比率が高い熊谷組が8円高の365円、リニア中間駅のある長野県の最大手建設会社の北野建が16円高の375円、新潟県地盤の中堅建設の植木組が38円高の282円。
トンネル工事で排出される土砂を運び出すためには大容量コンベアが必要となり、それを得意とする日本コンベヤが17円高の249円、削岩機などトンネル工事用機械製造の古河機械金属が11円高の242円などいずれも年初来高値を更新しています。
NTTが134円高の7038円と値を飛ばして年初来高値更新。メリルリンチ日本証券が目標株価を従来の7500円から8000円に引き上げており、買いを誘う要因となっています。NTTドコモの自社株買いに応じることで来期以降の株主還元原資が3000億円程度増加する可能性があり、今後の株主還元への期待が高まっています。
殺虫剤のフマキラーがストップ高で80円高の407円と連日で上昇。埼玉県の20代女性と東京都の20代男性が新たにデング熱に国内感染したと報じられ、デング熱の感染が拡大した場合に殺虫剤の需要が増えるとの見方から買いが集まっています。殺虫剤首位のアース製薬も320円高の4285円と大幅高です。
その他、老朽化インフラの更新需要や防災・減災工事の拡大に伴って建設コンサルタントの需要拡大が期待される建設技術研究所がストップ高で300円高の1785円、リニアでケーブルシステム需要の拡大が期待される昭和電線HDが11円高の118円、朝刊にてコメントした中部地方地盤の矢作建設が42円高の783円と本日から一気に値を飛ばしています。
本日の新高値銘柄は、清水建、長谷工、松井建、不動テトラ、西松建、大豊建、熊谷組、北野建、植木組、NIPPO、日本コンクリート、古河機械金属、日本コンベヤ、アルプス、建設技術研究所、関東電化、戸田工業、三井化学、科研薬、日本ペ、アース製薬、イハラケミカル・・・等々です。
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【2】主な材料 **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
・15年度概算要求、国交省は16%増 公共事業膨らむ
・長期金利、一時0.485% 1年4カ月ぶりの低水準
・個人投資家、米国株への投資が増加 為替差益も魅力に
・8月第2週の部門別動向、海外勢が3週ぶりに買い越し
・NISA非課税枠を120万円に 金融庁が拡充案提示
・デング熱、国内で新たに2人感染 代々木公園で感染か
・パナや日立金属、省エネ型半導体の量産技術を共同開発
・病院で大衆薬 医療費削減で大正薬や龍角散などが連携
・中国アリババ、4~6月期46%増収、ネット通販好調
・米ティファニーの5~7月期、16%増益 日本は不振
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【3】主な投資判断 **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
[クレディS証券]
据置き A(6502)東芝 645→ 650円
引下げ A→B(5310)東洋炭素 2,500円
[UBS証券]
据置き A(4021)日産化学 2,200→ 2,300円
[野村証券]
据置き A(9436)沖縄セルラー電話 3,500→ 3,620円
据置き B(2809)キユーピー 1,600→ 1,800円
[三菱UFJMS証券]
新 規 A(4548)生化学工業 4,000円
据置き A(7259)アイシン精機 4,500→ 4,900円
据置き A(7832)バンダイナムコ 3,160→ 4,000円
据置き A(8113)ユニチャーム 7,200→ 8,200円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【4】情報の宝庫 **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
投資を行ったり興味がある企業については、財務内容や株価材料、株価の位置等を調べたりする他に、その企業の店舗などが近くにあれば実際に足を運び客の様子や店の雰囲気を確かめたり、メーカーであればその製品を実際に使ってみるといったことも投資判断の際の貴重な情報となります。
その企業や製品を肌で感じることが難しい場合は、その企業のホームページが役立ちます。
企業のホームページは情報の宝庫であり、財務データやファイナンス情報、その企業の株式取引に関わる重要事項などを確認することができ、難しい業界用語を分かりやすく解説していることも多く、非常に役立ちます。
また、あまり知られていないながらも欠かすことのできない基幹部品を手掛けていたり、新たな市場や分野に進出していたり、意外な関連会社があったり等、四季報や新聞などのわずか数行の企業解説にはない新たな情報に出会うこともあります。
投資対象とする企業に対し具体的なイメージを持つのに一役買いますので、その企業のホームページも是非ご活用ください。
重工子会社の三菱航空機が開発中の小型ジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)は、新たに日本航空からの受注32機を加えて、受注合計は採算ラインとされる400機を超える見通しとなりました。初飛行は来年4~5月、先の発注元である全日空への納入は2017年予定となっていますが、飛行機の開発は当初見込みからコストが大幅に膨らんだり、納期が遅れることもほとんど通例となっているため、この飛行機には是非スケジュールどおり離陸してほしいと願います。