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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
15613.25(+ 74.06)△0.48%
◎TOPIX
1291.31(+ 5.24)△0.41%
◎売買高概算 15億6383万株
◎売買代金概算 1兆4103億円
◎時価総額 460兆4299億円
◎値上り銘柄数 1162
◎(年初来)新高値 109
◎値下り銘柄数 499
◎(年初来)新安値 2
◎変わらず 157
◎騰落レシオ(25日)113.86%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比+1.54% 75日線比+3.42%
◎為替
(対ドル) 104.14
(対ユーロ)137.35
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
198.6円(+ 0.1円) 74,611千株
2.JVCケン<6632>
310円(+ 65円) 64,500千株
3.アイフル <8515>
482円(+ 21円) 50,933千株
4.ユニチカ <3103>
46円(+ 1円) 35,787千株
5.イチケン <1847>
384円(+ 60円) 32,253千株
◎売買代金上位 (円)
1.KLab <3656>
2121円(+ 58円) 37,623百万
2.トヨタ自 <7203>
5985円(+ 42円) 33,905百万
3.ソフトBK<9984>
7397円(+ 39円) 31,697百万
4.日経レバE<1570>
10600円(+ 100円) 27,927百万
5.アイフル <8515>
482円(+ 21円) 23,863百万
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1030万株 買い960万株
本日の東京マーケットは、日経平均株価が前週末比74円(0.48%)高の1万5613円で取引終了です。
先週末のNYダウは38ドル安でしたが、ナスダック指数が6ポイント高の4538と2日連続で昨年来高値を更新したこと、加えて円相場が1ドル=104.10円前後と約7ヶ月ぶりの円安水準に進行したことを好感して朝方から幅広い銘柄に買いが先行。13:20には上げ幅が89円となる場面がありました。ウクライナとロシアの首脳会談を控えて様子見気分が強いものの、それでも下値での押し目買い意欲は旺盛であり、引けにかけても高い水準で値動きとなっています。売買代金は概算1兆4103億円、上海総合指数は11ポイント安の2229です。
業種別では、精密、建設、電機、海運、機械、自動車などが高く、医薬品、電力ガスなどが下げています。
個別銘柄では、富士フイルムが124.5円高の3205円と値を飛ばしています。菅義偉官房長官がエボラ出血熱の治療に効く可能性がある未承認薬について、世界保健機関(WHO)や医療従事者の要請があれば提供する用意があると表明。対象となる薬が富士フイルムの抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」とされたことを好感した買いが入っています。アビガンはインフルエンザ治療薬として3月に薬事法上の製造販売承認を受けており、ドイツの動物実験ではエボラ熱に感染したマウスに同社のアビガンを投与したところ生存率を高める効果があったとしています。
商業施設の建設・内改装が主力の中堅建設イチケンが60円高の384円と18%の大幅高。米MGMリゾーツ・インターナショナルが移転を予定している東京都築地の中央卸売市場の跡地をカジノ建設候補地の1つとして検討と報じられており、筆頭株主がパチンコ店大手マルハンということからカジノ関連銘柄との思惑から物色の矛先が向かっています。
JVCケンウッドが65円高の310円と大幅高で年初来高値を更新。カーナビで世界最大手の米ガーミンと自動車メーカー向けの純正品を共同開発すると報じられ、好感した買いが集まっています。また、自動運転車両を開発するベンチャー企業のZMP(東京都文京区)が2015年をめどに東証マザーズに株式を上場する方針を固めたと報じられ、同ベンチャーと資本業務提携していることも好材料視されています。車載関連でパイオニアも22円高の341円と値を飛ばしています。
その他、国内首位の医薬品卸のアルフレッサが9月30日現在の株式1株を4株に分割すると発表し、100円高の6190円。恋愛シミュレーションゲーム先駆でスマホ向けに女性が対象の恋愛ゲームアプリを提供しているボルテージが6日連続高で265円高の1847円と大幅高、無印良品を展開する良品計画が110円高の1万2740円。
節税対策で賃貸住宅事業を地主に提案する大東建託が135円高の1万2975円、スマホを活用した企業の内線電話網のアプリケーション構築を材料に日本エンタープライズが4日連続のストップ高で100円高の708円、都市ガス業界が老朽ガス管の交換急ぐとの報道で日本鋳鉄管が30円高の284円と11%の大幅高、2月に1→2株の株式分割を実施したニトリは280円高の6120円と年初来高値を更新しています。
本日の新高値銘柄は、福田組、東芝プラント、日本M&A、明治HD、伊藤ハム、不二油、サッポロ、関東電化、花王、科研薬、日本エンター、日本鋳鉄管、日本コンクリート、パイオニア、カシオ、カナモト、日本空港ビル、ニトリ・・・等々です。
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【2】主な材料 **
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・大手銀、住宅ローン優遇策を相次ぎ導入 消費者に恩恵
・7月の外食売上高、2カ月連続減 台風など天候不順で
・7月の民生用電子機器国内出荷は4カ月連続のマイナス
・ジャスダック平均、9日続伸で7年11カ月ぶりの高値
・富士Fのエボラ未承認薬「アビガン」政府、提供の用意
・自動運転車開発VBのZMP、来年メドにマザース上場
・ロシュ、中外製薬の未保有株式の取得見送りへ 米報道
・インド株、最高値更新 業績回復期待や原油安が追い風
・エボラ出血熱、コンゴで新発生 西アフリカとは別種か
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【3】主な投資判断 **
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[ゴールドマンS証券]
据置き A(9843)ニトリ
6,500→ 6,900円
[モルガンSMUFJ証券]
据置き A(7733)オリンパス
3,900→ 4,400円
[SMBC日興証券]
据置き A(1662)石油資源開発
6,000→ 6,300円
引上げ B→A(5017)富士石油
300→ 450円
[三菱UFJMS証券]
引下げ A→B(5017)富士石油
390→ 380円
引下げ A→B(5413)日新製鋼
1,500→ 1,300円
据置き C(6871)日本マイクロニクス
950→ 1,500円
[みずほ証券]
据置き A(2802)味の素
1,770→ 2,400円
据置き A(6844)新電元工業
670→ 740円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【4】信用取引と信用残 **
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未決済となっている建株(たてかぶ)の残高を「信用残」と呼び、カラ売りして買い戻しされていない建株の残高を「売り残」、信用買いして売り返済されていない建株の残高を「買い残」と言います。
建株とは信用取引において未決済のものを指し、建玉(たてぎょく)とも呼ばれ、信用取引で買う(売る)ことを「買い(売り)建てる」と言います。
信用取引においても普通取引と同様に買いから入る投資家が多く、信用残も通常は買い残のほうが多いものです。ただし、その度合いは銘柄毎に異なり、売り残・買い残の多い少ない、あるいはその変動の大きさを知るには過去の推移と照らし合わせて見る必要があります。
株式相場の特性の一つとして、上昇時には出来高が増えるというのがあります。上昇することで注目度や人気度が高まり、利益確定の売りをこなしながらさらに参加者が増えていくことで出来高が増加します。
信用買いするということは近い将来(6カ月以内)の先高を見込んでいるわけで、思惑通り株価が上昇していけば参加者も増え、新たな参加者の買いに売り(反対売買)をぶつけて首尾よく利喰うというのが好事例で、上昇傾向が続くかぎり買い残の多さは問題とはなりません。
一方、株価上昇にともない買い残が一方的に増加した後、上昇力が鈍り上値の重さが意識され始めると、買い残自体が相場の重し(反対売買による需給圧迫)となります。※相場格言「人気の重みで株価が沈む」
通常、信用取引には6カ月の返済期日があり、期日内に思惑どおりに利益を確保できない場合、買い方の損失確定の売り(いわゆる「投げ」)で相場下落に拍車がかかるケースもあります。