日産自動車はセダン「ティアナ」を全面改良し2日発売した。日本で5年ぶりの新型車で2代目。ティアナは新興国開拓の主力車という位置づけで、ロシア、中国でも6月に一斉発売する。鋼材など資材価格上昇分を転嫁したかどうかについては、「単純な価格転嫁が難しくコスト抑えるよう努めた」(志賀俊之最高執行責任者)と強調した。
主要グレードのエンジンを初代モデルの2300ccから、2500ccに排気量を大きくした。効率良く変速する無段変速機(CVT)を全グレードに搭載して、1リットル当たりの燃費は12キロで初代モデルと比べて約7%向上した。2500ccはレギュラーガソリン仕様にした。
日本で月間、1000台の販売を目指す。ティアナは累計で約35万台を売り上げ、そのうち日本で10万7000台、04年に投入した中国で16万6000台を販売している。
