ドル・円は予想通り104円を前に一旦足踏みでしたね。このブログではゆきママなりに個人的な展望を書いていますが、それが当たるとホッとしますε-(´∀`*)ホッ
そして今日は23:00に(米)イエレンFRB議長講演(ジャクソンホール・シンポジウムにて)が予定されています。今週最大の経済イベントとして注目を集めていますので、見所や展望、ポイントなどについて考えていきたいと思います。
エコノミストは意外(?)にもハト派シナリオを警戒 いよいよジャクソンホールで開催される金融・経済シンポジウムが近づいてきました(b´∀`)ネッ!
昨年はともかくとして、2010年は追加金融緩和の可能性に言及し、QE2(量的金融緩和策第2弾)を実施。2011年は直後のFOMCでツイストオペを導入するなど、FRB議長によって金融政策に対する何らかの重要情報が出ててくることが多いですから、当然注目度も高いわけです。
特に今回はタカ派的なFOMC議事録が出た直後の講演ということもあって、イエレン議長がこの流れを汲んでタカ派的な見解を示すのか、あるいはハト派的なアナウンスでバランスを取るのかが1つの大きなポイントとなっています。
そして、ざっと市場の予想を見る限り、最も有力なシナリオとしては「雇用指数を含む経済指標の弱さを指摘し、まだ回復が不十分であり、利上げは差し迫っていない」という、これまでの姿勢を踏襲した非常にハト派的メッセージを打ち出すのではないかというものでしたΣ(゚д゚ノ)ノ エェ!?
まぁエコノミストらは、イエレンがハト派寄りで均衡を保つのではないかといった見方がかなり多いんですよね。あまりタカ派に傾くといった意見は聞かれず、前掛かりとなってドル高の進んでいる現在の相場が押し戻される可能性について言及しています((φ(・д・。)ホォホォ
なので、発表後に大きく値を下げるといった値動きもある程度は想定しておきたいところでしょう。
ただ一方で、これだけハト派的になると織り込まれているということは、逆にタカ派的な内容となった場合はサプライズとなることでしょう。可能性は低いのかもしれませんが、この逆のパターンについても念のため考えておくと対応しやすいかもしれません。
一番の注目は議題の「労働市場動向の再評価」 ちなみに今回は珍しくテーマが事前公表となっています。昨日公表されたFOMC議事録内でも大きな問題となっていた労働市場についてということもあり、当然最も注目されることになるでしょう。
最新の米国失業率は6.2%となっており、いわゆる完全雇用状態(非自発的失業が存在しない)ともいえるような水準に突入しています。そういった意味で言えば、すでに雇用は完全に回復しているため、超低金利を維持することは間違っているといった見方もできるわけす。まぁ実際に一部のFRBメンバーからはすぐにでも金利を引き上げるべきといった声も聞かれていますm9っ`Д´) ビシッ!!
しかしながら、イエレン議長は「労働市場にはより多くのスラック(緩み)がある」と言及し、長期失業人口の高止まりや鈍い賃金上昇、低水準の労働参加率などを問題視しています。
したがって今回は、この労働市場動向についてどのように再評価するかが非常に大きなポイントとなるでしょう。これまで通り質的面の緩みを強調するのか、あるいは予想を上回る回復といった見方を示すのかによって、値動きは変わってくるでしょう。
まぁ前述したとおり、ハト派的な内容になるといった見方が強まっていますから、依然として労働市場は弱いといった見解を述べそうではありますが、逆パターンについても念のため・・・。
ちなみに何故、これほど労働市場に対する見方が重要視されるかというと、物価指数にも大きな影響を与えるからですねd(゚∀゚*)ネッ! 日本はデフレからの脱却を掲げて+2%のインフレターゲットを設定していますが、アメリカも同様に物価指標について注目しています。
そしてこのインフレ動向には、実質賃金の上昇が大きく作用するためとても大事なんですね。金融政策によって、物価や見かけ上の賃金上昇などについては簡単に操作できますが、実質的な賃金の上昇というのはこの政策により企業・社会が成長しない限り達成できないので、目標達成のために強く意識されることになります。
大体こんなところでしょうかね。この講演についても、言葉の微妙なニュアンスを読み取っていくことになるため、結構難しいイベントとなるでしょうが、株価や金利を眺めながら値動きを追いかけていくといった感じでチマチマトレードしていこうと思います。
そしてここからは21日(木)のドル・円相場について振り返っていきます。東京市場は、1ドル=103.60~103.90円台で4ヵ月半ぶりの高値まで上昇しました。オープン直後から強めの値動きを見せて高値をつけました。ただ、その後は104.00円ラインの重さを意識してかやや押し戻されて取引終了。