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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株 16919.59(+ 80.85)△0.48%
□ナスダック 4527.51(+ 19.20)△0.43%
□S&P500 1981.60(+ 9.86)△0.50%
□ダウ輸送株 8414.89(+ 9.26)△0.11%
□半導体株(SOX) 631.47(+ 4.00)△0.64%
□NY原油先物( 9月限) 94.48(- 1.93)
□NY 金先物(12月限)1296.70(- 2.60)
□バルチック海運指数 1040 (- 2)
□為替 (対ドル)102.89 (対ユーロ)137.04
□CME日経225先物 15500(+ 70)※大証比
19日のNY株式市場は、好調な住宅指標や企業の好業績を手掛かりに続伸。ナスダックは連日で年初来高値更新です。
米商務省が朝方発表した7月の住宅着工件数が事前の予想を上回る大幅増となり、昨年11月以来の高い水準を記録し、加えて6月の数値も上方修正されました。前日の米住宅市場指数と合わせて好調な住宅指標が続いたことで米景気の先行き期待が広がりNY株式市場は買いが先行しました。
7月の米消費者物価指数(CPI)が前月比0.1%上昇と物価の落ち着きを示したことも好材料。欧州株が上昇したことや、ダウ銘柄でホームセンター最大手のホームデポが好決算を発表し、かつ利益見通しを上方修正したことも好感され指数は終日堅調に推移しました。
優良株で構成するダウ工業株30種平均は続伸し、7月28日以来、約3週間ぶりの高値。ハイテク株の比率が高いナスダック指数は5営業日連続の上昇となり連日で年初来高値を更新、約14年4カ月ぶりの高値水準で取引を終了しました。
S&P業種別指数では、公益、一般消費財、エネルギー、テクノロジーなどが上昇し、通信のみが軟調でした。
個別銘柄では、取引開始前に四半期決算を発表したホームデポが大幅高となりダウの上昇をけん引。ホームデポは好決算を発表すると同時に利益見通しを引き上げたことも好感され、同業のロウズにも買いが波及しました。好調な住宅指標の発表が相次いだことからKBホームなどの住宅建設株が続伸。好決算を発表したディスカウント衣料のTJXや、アナリストが投資判断を「買い」に引き上げたアパレルのアーバン・アウトフィッターズなども大幅高となっています。
アップルが今年6月の株式分割後初めて100ドルに乗せ、分割修正株価で最高値を更新しています。一方、通信料の値下げを発表した米携帯電話3位のスプリントが値を下げ、同業大手のベライゾンやAT&Tなども軟調に推移しました。
ダウ構成銘柄では、ホームデポを筆頭にユナイテッドヘルスやマイクロソフト、アメリカン・エクスプレス、シェブロン、メルクなど21銘柄が上昇した一方、AT&T、ゴールドマン・サックス、コカコーラ、インテルなどが軟調でした。
NY原油先物は、地政学的リスクに対する懸念後退を背景に売りが続き大幅続落。終値としては1月17日以来、約7カ月ぶりの安値水準となっています。金先物は小幅ながら3日続落。前日に4カ月半ぶりの高水準となっていたバルチック海運指数(BDI)は小反落です。
CME日経225先物は、円建て・ドル建てともに15500(大証比70円高)で取引を終了しました。
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【2】主な注目材料とニュース **
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☆注目材料
昨晩のNYダウは、前日比80ドル高の1万6919ドルと2日連続で上昇しています。7月16日に付けた史上最高値(1万7138ドル)にあと219ドルと迫っています。
= ナスダック、昨年来高値更新! =
ハイテク株比率が高いナスダック指数は、前日比19.20ポイント高の4527.51と2日連続で昨年来高値を更新しています。終値ベースで2000年3月31日以来、約14年4ヵ月ぶりの高値水準となっています。
シカゴ日経平均先物は1万5500円と昨日の東京市場の日経平均株価1万5449円と比べて50円ほど高い水準となっています。
今朝6:30の円相場は、対ドルで1ドル=102円89銭前後(昨日16:00台は102円58銭)と円安がやや進行しています。対ユーロは1ユーロ=137円02銭前後(同137円00銭)で推移しています。
NY原油は、前日比1.93ドル安の1バレル=94.48ドルと2日連続で値下がりしています。終値ベースで1月17日以来、約7ヵ月ぶりの安値水準となっています。イラク情勢悪化による原油供給の懸念が和らいだことや限月交代を控えた手仕舞い売りが出ています。
NY金価格は小幅安、前日比2.6ドル安の1トロイオンス=1296.7ドルと3日連続で値下がりしています。ウクライナやイラク情勢に対する警戒感がひとまず和らいだことから、リスク回避先としての金はやや軟調に推移しています。
昨日の日経平均株価は7日連続高、前日比127円高の1万5449円となっています。終値ベースで4日以来、約2週間ぶりに25日移動平均線(1万5343円)を上回っています。
チャート上では、一昨日に攻防の分岐点を示唆する足型「十字線」が出現し、昨日は日経平均株価が127円高。そして、昨日も再び「十字線」が出現しています。
東証が昨日発表した8月15日時点の信用取引残高(東京・名古屋2市場合計)は、買い残が3週ぶりに減少し、前週比614億円減の2兆7650億円となっています。
一方、売り残は3週ぶりに増加し、前週比141億円増の5896億円となっています。信用倍率は前回(8月8日時点)の4.91倍から4.69倍に改善しています。
本日は、8:50に7月の貿易収支が発表されます。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は事前予想で7025億円程度の赤字(6月・改定値は8232億円の赤字)となっています。25ヵ月連続で赤字となる見通しです。
14:00に7月の訪日外国人数が発表されます。6月(推計値)は、前年同月比17.3%増の105万7100人と、これまで6月として過去最高であった2013年(90万1066人)を約15万6000人上回っています。これにより、4ヵ月連続で月間の訪日外国人数が100万人を超えています。
上半期(1~6月)の訪日外国人数は累計で626万0400人となり、これまで過去最高であった2013年の上半期(495万4585人)を130万余り上回っています。
同時刻に資源エネルギー庁から8月18日時点の給油所の石油製品価格が発表されます。8月11日時点のレギュラーガソリンの全国平均価格は前週(8月4日時点)と比べ0.2円安い1リットル当たり169.2円と4連続で値下がりしています。
16:00に7月のコンビニエンスストア売上高が発表されます。6月の売上高は既存店ベースで前年同月比1.9%減の7315億円と3ヵ月連続で前年実績を下回っています。コーヒーなどの販売が好調だった一方、たばこや雑誌の購入減が響いています。
海外では、アジア太平洋経済協力会議(APEC)高級事務レベル会合(~21日、北京)、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(7月29~30日開催分)の公表などが予定されています。
◆主なニュース
・米シティ銀、日本の個人業務売却 9行に打診 法人特化
・最適な電源構成、先延ばし 政府、来春以降になる見通し
・長期金利低下、幅広く恩恵 住宅ローン金利の最低更新も
・1兆円企業の顔ぶれ交代 時価総額6年ぶり100社回復
・NEC、メキシコに衛星の技術協力 小型で新興国を開拓
・明治、全国2万店で高齢者向け栄養食品 スーパーを開拓
・日立金属、米鋳造品大手ワウパカを買収 1300億円で
・米スプリント、通信料「最安値」に ソフトバンク子会社
・GE、航空機エンジン拡大 投資倍増5年で3600億円
・中国、自動車部品に制裁金 独禁法違反で日精工・NTN
・イスラエル、ガザ空爆を再開 攻撃に報復、停戦交渉中断
◆経済指標等
・貿易統計(7月、財務省)
・全産業活動指数(6月、経産省)
・訪日外国人客数(7月、観光局)
・粗鋼生産量(7月、日本鉄鋼連盟)
・ガソリン給油所価格(18日時点、資源エネ庁)
・全国コンビニ売上高(7月、日本フランチャイズチェーン協会)
・英金融政策委員会議事録(8月6~7日開催分)
・米FOMC議事要旨(7月29~30日開催分)
・米住宅ローン申請指数(週間)
・米石油在庫統計(週間)
◆その他
・海外決算 ヒューレット・パッカード(IT)
ターゲット(小売)
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【3】心に残る名言 **
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他人に対して苛立ちを感じた時は、自分について知るいい機会である。
カール・ユング スイス心理学者
◆8月20日 今日は何の日? 六曜:先勝
誕生記念筆の日(赤ちゃん筆の日)、発芽野菜の日、交通信号の日、蚊の日、
親父の日