あさっての投資家さんのブログ
竹、月、力の物語6
第六話:新たな問題
桃姫は切々と話します。
「私はまだ結婚できないの。
だってぇ、まだ合コンしたい…ゲフン、ゲフン。
実は私は女神の娘なんだー。
いずれお母様のもとにぃ、帰らなくちゃいけないのー♪」
驚きの声をあげる一同。
「「な、なんだってー!」」
衝撃の事実、再び。
前々回、乙姫がその事実をバラした気がしないでもないですが、
そんな事は関係ありません。
お婆さんは悲しそうに言います。
「あぁ、なんて事でしょう。
稼ぎの良い男に嫁がせて、老後の面倒を…
じゃないくて、可愛い娘と離れ離れになってしまうなんて。」
涙にくれる お爺さんとお婆さん。
そんな姿を見て、配管工兄弟はある決意をする。
「よーし。こうなったら、女神様に直談判しに行くしかないぜ。」
「おうよ兄貴ィー!
世間が桃姫の運命を認めても、俺達の筋肉が認めないぜぃ!」
そんな二人の提案に、逆に驚いたのは桃姫です。
「え!?
いや、あのー。別に直談判しに行かなくても良いんだけど的な?
運命を受け入れたいなー、みたいな。」
桃姫は慎み深く遠慮します。
しかし、義理堅い配管工兄弟は聞く耳なんて持つはずながい。
「桃姫、そうと決まればさっそく参りましょうぜ。
海ガメよ、出陣じゃー!」
「えぇー!? ボクも行くんですかー?」
どうやら、海ガメに拒否権はないようです。
海ガメよ、強く生きろ。
桃姫の母、女神様のもとへ出発した三人と一匹。
そこで待っているのは悲劇か喜劇か?
たとえそこに悲痛な運命が待ち受けていたとしても、筋肉で突き破れ、配管工兄弟!
次回へ続く!