アクリフーズ(現マルハニチロ)群馬工場(群馬県大泉町)の冷凍食品農薬混入事件で、偽計業務妨害などの罪で前橋地裁に懲役3年6月を言い渡された工場の元契約社員阿部利樹被告(49)に対し、同社が回収費用の一部として、1億円の損害賠償を求め東京地裁に提訴したと11日、明らかにした。提訴は4日付。
マルハニチロは「食品業界で二度とこのような事件を起こさせてはいけないと考え、提訴した」と説明している。
マルハニチロは、群馬工場の監視カメラを事件前の5台から約120台に増設するなどの安全対策を実施し、一部の製造ラインの操業を1日から再開した。