概況

ヒロろんさん

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【1】NY市況                          **
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□ダウ工業株      16429.47(-139.81)▼0.84%
□ナスダック       4352.84(- 31.05)▼0.71%
□S&P500      1920.21(- 18.78)▼0.97%

□ダウ輸送株       8059.53(- 89.55)▼1.10%
□半導体株(SOX)    605.31(-  6.98)▼1.14%

□NY原油先物( 9月限)  97.38(- 0.91)
□NY 金先物(12月限)1285.30(- 3.60)
□バルチック海運指数    755   (+ 2)

□為替      (対ドル)102.60  (対ユーロ)137.21

□CME日経225先物 15230(-110)※大証比



 5日のNY株式市場は、ウクライナを巡る緊張の高まりなどからリスク回避の動きが強まり反落。ダウは5月20日以来、およそ2カ月半ぶりの安値で取引を終了しました。

 この日は、英金融大手HSBCが5日発表した7月の中国の非製造業購買担当者景気指数(PMI)が05年11月の調査開始以降の最低を記録し、中国の景気の先行き懸念が強まったことで売りが先行。原油安を背景にエネルギー株が下落したことも相場を圧迫しました。

 米サプライ管理協会(ISM)が発表した7月の米非製造業景況指数は市場予想を大幅に上回り、およそ8年半ぶりの高水準を記録。米商務省発表の6月の製造業新規受注も市場予想を上回りましたが、好調な経済指標がこの日は利上げの前倒し懸念につながりました。

 その後、ウクライナを巡る緊張の高まりや、ロシアのプーチン大統領が欧米からの制裁に対する報復を準備するよう指示したとの報道が伝わったことでリスク回避の売りが強まり指数は終盤にかけて下げ幅を拡大しました。

 S&P業種別指数は全10業種が下落。エネルギー、公益、金融、素材などが下落率上位となっています。

 個別銘柄では、4~6月期決算で売上高と利益が市場予想を上回った高級皮革製品のコーチが上昇。同じく決算を手掛かりに穀物大手のアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)にも買いが入りました。出版部門の分離を明らかにした新聞のガネットは高寄りしたもののマイナスに転じています。

 原油相場の下落を受けてエクソンモービルやシエブロンなどのエネルギー株が軒並み安となり相場を圧迫。暫定決算が市場予想を下回ったディスカウントストアのターゲットが下落。ドラッグストアのウォルグリーンは、節税目的で本社を英国に移すとの見方を否定したことが売りを呼びました。航空機のシベリア上空の通過をロシアが制限もしくは禁止する可能性があると報じられたため航空株も下落しています。

 ダウ構成銘柄では、ボーイングとプロクター&ギャンブルの2銘柄が上昇。ホームデポは前日比変わらず。一方、インテル、シェブロン、エクソンモービル、メルク、ユナイテッドヘルスなどが下落率上位となっています。
 
 NY原油先物は反落し、終値としては2月5日以来6カ月ぶりの安値。金先物は続落。バルチック海運指数(BDI)は小幅続伸です。

 CME日経225先物は、円建てが15230(大証比110円安)、ドル建ては15245(同95円安)で取引を終了しました。



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【2】主な注目材料とニュース                   **
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☆注目材料

 昨晩のNYダウは、前日比139ドル安の1万6429ドルとなっています。

 シカゴ日経平均先物は1万5230円と昨日の東京市場の日経平均株価1万5320円と比べて90円安い水準となっています。

 今朝6:28の円相場は、対ドルで1ドル=102円60銭前後(昨日16:00台は102円58銭)とほぼ横ばい、対ユーロは1ユーロ=137円20銭前後(同137円65銭)とやや円高が進行しています。7日(木)開催の欧州中央銀行(ECB)理事会で追加緩和策を打ち出すとの観測が広がり、ユーロが売られています。

 NY原油は、前日比0.91ドル安の1バレル=97.38ドルとなっています。終値ベースで2月5日以来、約半年ぶりの安値水準となっています。

 NY金価格は小幅安、前日比3.6ドル安の1トロイオンス=1285.3ドルと2日連続で値下がりしています。


 昨日の日経平均株価は4日連続安、前週末比154円安の1万5320円となっています。

 昨日の騰落レシオは89%となり、5月中旬から始まった上昇相場の直前の水準に低下しています。

 東証が昨日発表した8月1日時点の信用取引残高(東京・名古屋2市場合計)は、買い残が3週ぶりに増加し、前週比256億円増の2兆6732億円となっています。

 一方、売り残は3週ぶりに減少し、前週比167億円減の6492億円となっています。信用倍率は前回(7月25日時点)の3.98倍から4.12倍になっています。

 = トヨタ、4~6月営業益4%増 7年ぶり最高益 =

 トヨタ自動車が昨日発表した第1四半期(4~6月)の連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比4%増の6927億円となり、4~6月期としては07年以来、7年ぶりに最高益を更新しています。売上高も2%増の6兆3906億円と7年ぶりに最高を更新、純利益も5%増の5877億円と2年連続で最高益となっています。15年3月期通期の連結業績予想は据え置いています。

 本日は、アサヒ、キリンHD、伊藤忠、三井物産、NTTなどが決算発表を
予定しています(詳細は下記参照)。

 11:00に7月の車名別新車販売台数が発表されます。6月はダイハツの軽乗用車「タント」が3ヵ月連続でトップ。前年同月比約2倍の2万1323台となっています。2位はトヨタのハイブリッド車(HV)「アクア」で3.4%減の1万9812台、3位はホンダの小型車「フィット」で31.8%増の1万6066台となっています。軽乗用車は上位10位以内に6車種が入っています。

 14:00に6月の景気動向指数・速報値が発表されます。事前予想は景気の現状を示す一致指数が前月比1.7ポイント低下の109.6(5月は111.3)、景気の数ヵ月先を示す先行指数は前月比0.6ポイント上昇の105.4(同104.8)となっています。

 同時刻に資源エネルギー庁から8月4日時点の給油所の石油製品価格が発表されます。7月28日時点のレギュラーガソリンの全国平均価格は前週(7月22日時点)と比べ0.2円安い1リットル当たり169.6円と2週連続で値下がりしています。

 海外では、東南アジア諸国連合(ASEAN)高級事務レベル会議(ミャンマー)、英中銀金融政策委員会(~7日)、6月の米貿易収支の発表などが予定されています。


 本日、第1四半期(4~6月)の決算発表を予定している主な企業は以下の通りとなっています。


【11:00台】

クラレ(3405)


【12:00台】

ゼオン(4205)
     

【13:00台】

伊藤忠(8001)、三井物(8031)

     
【14:00台】

日本紙(3863)
        

【15:00台】

国際石開帝石(1605)、ディーエヌエ(2432)、
日本触(4114)、テルモ(4543)、住友大阪(5232)、
ルネサス(6723)、NOK(7240)、大京(8840)、
京急(9006)、NTT(9432)、セコム(9735)、

中間決算:アサヒ(2502)、キリンHD(2503)・・・等々。 


◆主なニュース

・トヨタ、4~6月期は最高益 北米好調、国内補う

・国内設備投資、24年ぶり高水準 今年度15%増

・東京五輪開催見据え、交通網の未来図 国交省開示

・川内原発の再稼働、冬以降に 九電、書類提出遅れ

・REIT年初来高値 利回り志向、海外からも資金

・ドコモ、提携自由に 来年度グループ除き規制緩和

・ローソン、シネコン国内3位を買収 100億円で

・エルメス化粧品、4千円台 安さで若者を呼び戻し

・有機EL新会社、2018年にもタブレット用量産

・クボタ、4~6月期最高益の334億円 欧米好調 



◆経済指標等

・車名別自動車販売(7月、自販連・全軽自協)
・景気動向指数(6月速報値、内閣府)
・ガソリン給油所価格(4日時点、資源エネ庁)

・米住宅ローン申請指数(週間)
・米貿易収支(6月)
・米石油在庫統計(週間)


◆その他

・主な決算 

国際帝石(1605:原油・ガス開発生産の国内最大手)
DeNA(2432:SNS上のゲーム課金が収益源)
日本紙(3863:製紙国内2位、うち洋紙1位)
住友大阪(5232:廃棄物再資源化や売電も)
三井物(8031:鉄鉱石、原油の生産権益量は商社断トツ)
三井不(8801:総合不動産の双璧)
NTT(9432:利益の約6割はドコモ)

・海外決算 

タイム・ワーナー(メディア)
21世紀フォックス(メディア)
バイアコム(メディア)
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