本日の市況

ヒロろんさん

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【1】今日の相場                         **
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◎日経平均  15474.50(- 48.61)▼0.31%
◎TOPIX  1276.19(-  5.11)▼0.40%

◎売買高概算  19億2124万株
◎売買代金概算  1兆8744億円
◎時価総額  455兆0626億円

◎値上り銘柄数  659  ◎(年初来)新高値 86
◎値下り銘柄数 1005  ◎(年初来)新安値 10
◎変わらず    153

◎騰落レシオ(25日) 100.58

◎カイリ率(日経平均)25日線比+0.61%   75日線比+3.79%

◎為替  (対ドル) 102.64  (対ユーロ)137.70

◎出来高上位

1.みずほ  <8411> 197.1円(- 2.7円)181,780千株
2.三菱UFJ<8306> 605.4円(-12.9円) 49,345千株
3.シャープ <6753>  315円(-   9円) 45,128千株
4.ユニチカ <3103>   47円(+   1円) 43,365千株
5.神戸鋼  <5406>  166円(-   1円) 33,187千株

◎売買代金上位                           (円)

1.ソフトBK<9984> 7197円(- 287円)105,637百万
2.マーベラス<7844> 1818円(+ 288円) 56,349百万
3.日経レバE<1570>10460円(-  70円) 44,052百万
4.KLab <3656> 2273円(+ 357円) 42,902百万
5.コロプラ <3668> 4090円(-   5円) 39,631百万



◆相場概況

 外国証券の寄付前の注文状況・・・売り660万株 買い630万株

 本日の東京マーケットは日経平均株価が3日連続安、前週末比48円(0.31%)安の1万5474円で取引終了です。

 ウクライナ情勢、ポルトガル大手銀行の財務懸念、そしてアルゼンチンの信用不安を嫌気して週末のNYダウが69ドル安となったことを受けて東京市場は朝方から売りが先行、9:12には下げ幅が82円となる場面がありました。ただ、下値では先高期待からの押し目買い意欲は旺盛であり、10:32には小幅ながらプラスに浮上。もっとも海外情勢の先行きを見極めたいと手控え気分は強く、上値を積極的に買い上がる動きは限定的。引けにかけては再び小幅ながらマイナスに転じています。売買代金は概算1兆8744億円、上海総合指数が38ポイント(1.7%)の2223と大幅高となるなどアジア主要市場は軒並み上昇しています。

 業種別では、水産、繊維、食品、医薬品などが高く、不動産、銀行、海運、情報通信などが下げています。

 個別銘柄では、ジャイアントコーンが人気で猛暑関連のグリコが122円高の2087円と連日で上場来高値を更新。2000円を超えたのは初めてとなります。食肉・ハム・ソーセージ首位の日本ハムも64円高の2325円と連日で年初来高値を更新、主力ソーセージの「シャウエッセン」の販売が伸びて
業績好調です。アイスのスーパーカップの明治HDも130円高の7560円と年初来高値更新です。

 日本経済新聞社系の民放キー局のテレビ東京HDが194円高の1926円と大幅高。2015年3月期の連結純利益が前期比25%増の35億円になる見通しと発表。従来計画25億円から大幅上方修正となり、好感した買いが入っています。視聴率の改善で広告収入が好調、フィギュアスケートなどのイベント収入も大きく伸びています。

 カスタムLSI首位のロームが390円高の6290円と値を飛ばして年初来高値更新。4~6月期営業利益が前年同期比5倍の92億円と発表し、本業での利益の大幅な拡大を好感した買いが膨らんでいます。スマートフォン向けの電子部品や半導体の販売が好調です。

 住友電工筆頭株主の通信工事会社ミライトHDが57円高の1082円と値を飛ばして年初来高値を更新。4~6月期の連結純利益が前年同期比2.6倍の15億円と発表し、業績拡大を好感した買いが入っています。LTE基地局の整備増などで利益率が改善しています。

 その他、無印良品を展開する良品計画が210円高の1万2670円、日本ガイシが37円高の2787円、電気通信工事で最大手のコムシスが42円高の1964円、賃貸住宅業界トップの大東建託が85円高の1万2590円といずれも年初来高値を更新。

 カジノ関連で米カジノ関連機器メーカーのフューチャーロジック社を74億円で買収すると発表した日本金銭機械が21円高の1893円、宮越HDがストップ高で150円高の1074円、ソーシャルゲーム「ラブライブ」が大人気のKLabが357円高の2273円、関東地盤で上水道向け鋳鉄管の日本鋳鉄管が15円高の245円と値を上げています。

 本日の新高値銘柄は、ミライトHD、コムシスHD、大東建託、NIPPO、東洋建、グリコ、カルビー、ヤクルト、明治HD、日ハム、不二油、日産化学、KLab、日ペ、WOWOW、日本ガイシ、日本鋳鉄管、JUKI、良品計画、ローム、名鉄、宇徳、西尾レント・・・等々です。


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【2】主な材料                          **
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・上場企業、株主優待を拡充 制度導入、最多の1148社

・7月のマネタリーベース、6カ月ぶり減 一時的伸び悩み

・東急百貨店、15年2月にタイで2号店 現地企業と合弁

・帝人の4~6月期、純利益7倍 構造改革で収益性が向上

・LIXILグの4~6月期、営業益48%減 販促費増で

・双日の4~6月期、営業益12%減 通期予想は据え置き

・米P&G、傘下ブランドの約半分削減 絞り込みで合理化

・ポルトガル中銀、経営危機の大手行に49億ユーロを注入




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【3】主な投資判断                        **
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[野村証券]
 引上げ B→A(6920)レーザーテック   1,143→ 1,262円
 新 規   B(3003)ヒューリック        1,250円

[SMBC日興証券]
 据置き   A(3407)旭化成           1,000円
 据置き   A(4062)イビデン          2,000円

[三菱UFJMS証券]
 据置き   A(3397)トリドール     1,200→ 1,300円

[大和証券] 
 据置き   1(5959)岡部            1,700円
 据置き   1(6758)ソニー           2,700円

※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価




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【4】「ポートフォリオ」と「アセットアロケーション」       **
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 「タマゴは一つの籠に盛るな」という相場格言があります。籠を持ったまま転んでしまえば全ての卵が割れてしまうことを例え、分散投資の必要性を説いています。

 特に株式投資を考える際には儲かることばかり考えがちで、儲かるのであれば全資金をつぎ込んで効率よく利益をあげようという考え方をしがちです。

 しかしながら、相場が投資家の思惑どおりに動くとは限りません。全資金をつぎ込んだ後に、思惑と反対の方向に進んでしまえば、最悪の場合は破滅につながります。もちろん、思惑と反対の方向へ進んだ場合にどうするかを、予め計算と計画を立て実行できれば全く問題はありません。

 上記の格言のように、タマゴ(資金)をいくつかの籠に分けて盛れば(分散投資)、被害は小さくすることが可能となります。

 実際には、価格変動の仕方や仕組みの違う金融商品に資金を分散配分すれば、一部の商品の値動きが思惑どおりにいかなくとも、他は思惑どおりであったり、それほど悪化しないようであれば全体のリスクは低減します。

 尚、保有金融資産の構成状況(組み合わせ)、資産一覧のことを「ポートフォリオ」と呼びます。株式や債券、投信信託、外債、外貨預金などで様々な組み合わせがありますが、狭義では株式のみでも保有銘柄の構成を指す場合があります。

 意味合いが似た用語に「アセットアロケーション」がありますが、こちらは投資先ごとの資金配分のことを言います。例えば、土地に3割、株式に4割、外債に2割、現預金に1割と言ったような資産配分のことです。

 順番としては、アセットアロケーションで資産・資金の振り分けを決めた後、具体的な投資対象の選択でポートフォリオが決定します。

 ちなみに、米国の著名な投資アドバイザーのゲイリー・ブリソンらがまとめた有名な論文「ポートフォリオ・パフォーマンスの決定要因」によりますと、投資パフォーマンスを決定づける要因の9割はアセットアロケーションであって、銘柄選択やタイミングは重要な要件ではないと結論付けています。
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