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【１】ＮＹ市況 ＊＊
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□ダウ工業株 １６９１２.１１（－ ７０.４８）▼０.４２％
□ナスダック ４４４２.７０（－ ２.２１）▼０.０５％
□Ｓ＆Ｐ５００ １９６９.９５（－ ８.９６）▼０.４５％
□ダウ輸送株 ８２１７.６２（－１１５.３５）▼１.３８％
□半導体株（ＳＯＸ） ６１４.４３（－ １.５７）▼０.２５％
□ＮＹ原油先物（９月限） １００.９７（－ ０.７０）
□ＮＹ 金先物（８月限） １２９８.３０（－ ５.００）
□バルチック海運指数 ７４７ （＋ ４）
□為替 （対ドル）１０２.１１ （対ユーロ）１３６.９２
□ＣＭＥ日経２２５先物 １５６００（－ ４０）※大証比
２９日のＮＹ株式市場は、ＦＯＭＣの結果発表を翌日に控え、持ち高整理の動きで反落しました。
取引開始前に医薬品大手でダウ銘柄のメルクやファイザーが市場予想を上回る好決算を発表したことや、午前に民間調査会社のコンファレンスボードが発表した７月の消費者信頼感指数が２００７年１０月以来、６年９カ月ぶりの高水準を記録したことからリスクを取る動きが強まり、ダウは一時７３ドル高まで上げ幅を拡大しました。
ただ、その後は上げ幅を縮小。スタンダード＆プアーズ（Ｓ＆Ｐ）が朝方発表した５月のＳ＆Ｐケース・シラー住宅価格指数が予想に反して低下したことに対する反応は限定的だったものの、この日から２日間の日程で米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）が始まったことが様子見につながり、欧米による対ロ制裁の強化が実体経済に及ぼす影響が懸念されたことなどから終盤にかけて持ち高整理の動きが広がり主要指数はマイナスに転じました。
Ｓ＆Ｐ業種別指数では、通信を除く９業種が下落。資本財、公益、素材、金融などの下落が顕著でした。
個別銘柄では、好決算を発表したメルクが上昇。ファイザーは買い先行で始まりましたがマイナスに転じています。自社株買いを発表した建機のキャタピラーは上げ幅を縮小したもののプラスを維持。新たな節税対策を発表した通信のウィンドストリームが急伸し、ＡＴ＆Ｔやスプリント、センチュリーリンクなど通信株の上昇が目立ちました。
一方、減益決算とともに通期業績見通しの引き下げを発表した物流のユナイテッド・パーセル・サービス（ＵＰＳ）が下落し、同業のフェデックスにも売りが波及。ユニオン・パシフィックやノーフォーク・サザンなどの鉄道株も軟調でした。ガラスのコーニングは四半期決算が予想に届かず大幅安で取引を終了しました。
ダウ構成銘柄では、ＡＴ＆Ｔを筆頭にデュポン、メルク、ベライゾン、キャタピラー、マクドナルドの６銘柄が上昇した一方、ユナイテッドヘルス、ユナイテッド・テクノロジーズ、ファイザー、ディズニー、スリーエムなどが下落しました。
尚、通常取引終了後に四半期決算を発表した短文投稿サイトのツイッターは時間外取引で一時３０％高と急騰しています。
商品（コモディティ）相場は原油、金ともに軟調な展開。バルチック海運指数（ＢＤＩ）は５営業日続伸です。
ＣＭＥ日経２２５先物は、円建てが１５６００（大証比４０円安）、ドル建ては１５６２０（同２０円安）で取引を終了しました。
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【２】主な注目材料とニュース ＊＊
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☆注目材料
昨晩のＮＹダウは、前日比７０ドル安の１万６９１２ドルとなっています。
シカゴ日経平均先物は１万５６００円と昨日の東京市場の日経平均株価１万５６１８円と比べて１０円ほど安い水準となっています。
今朝６：２８の円相場は、対ドルで１ドル＝１０２円１１銭前後（昨日１６：００台は１０１円９７銭）とやや円安に振れています。対ユーロは１ユーロ＝１３６円９２銭前後（同１３６円９６銭）で推移しています。
ＮＹ原油は、前日比０．７０ドル安の１バレル＝１００．９７ドルと２日連続で値下がりしています。終値ベースで７月１５日以来、２週間ぶりの安値水準となっています。米国での原油の需給緩和観測から売りが出ています。
ＮＹ金価格は、前日比５．０ドル安の１トロイオンス＝１２９８．３ドルとなっています。米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）の声明や４～６月期の米ＧＤＰの発表を翌日（３０日）に控え、様子見姿勢が強まっています。
昨日の日経平均株価は３日連続高、前日比８８円高の１万５６１８円と１月２３日以来、約半年ぶりの高値水準となっています。
東証が昨日発表した７月２５日時点の信用取引残高（東京・名古屋２市場合計）は、買い残が２週連続で減少し、前週比５０３億円減の２兆６４７５億円となっています。
一方、売り残は２週連続で増加し、前週比１１億円増の６６５９億円となっています。信用倍率は前回（７月１８日時点）の４．０６倍から３．９８倍に改善しています。
ホンダが昨日発表した第１四半期（４～６月）の連結決算は、売上高が５％増の２兆９８８２億円、営業利益は７％増の１９８０億円となっています。同時に１５年３月期の連結業績予想を上方修正。売上高は８％増の１２兆８０００億円（従来予想は１２兆７５００億円）、営業利益は３％増の７７００億円（同７６００億円）にそれぞれ増額しています。
本日は主要企業の決算発表が相次ぎます。ＪＴ、ＪＦＥ、三菱電、ＮＥＣ、川崎重工、任天堂、三井住友ＦＧ、ＪＲ東日本、ＡＮＡ、ＫＤＤＩ、関西電などが発表を予定しています（詳細は下記参照）。
８：５０に６月の鉱工業生産が発表されます。市場予想は前月比１．２％低下（５月の同・確報値は０．７％上昇）となっています。消費増税後の反動減による在庫の積み上がりを警戒して、企業が生産に対し慎重となった影響が出る見通しです。
今晩は４～６月期の米ＧＤＰ・速報値が発表されます。市場予想は年率換算（季節調整済み）で前期比３．０％増となっています。１～３月期の２．９％減からプラス成長に転じる見通しです。
２日目（最終日）の米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）が開かれます。米連邦準備理事会（ＦＲＢ）は今回のＦＯＭＣで、量的緩和の縮小継続を決める見通しです。債券買い入れ額は予定通り、月額３５０億ドルから２５０億ドルに減額する見込みです。
その他、海外ではインドネシア市場が休場（～８月１日）。７月の米ＡＤＰ全米雇用報告が予定されています。
米主要企業の四半期決算で、今晩はスプリントなどが発表を予定しています。
本日、第１四半期（４月～６月）の決算発表を予定している主な企業は以下の通りとなっています。
【１３:００台】
東芝プラ（１９８３）、積水化（４２０４）、三菱電（６５０３）、
川重（７０１２）
【１４:００台】
ＪＦＥ（５４１１）、小田急（９００７）
【１５:００台】
ＪＴ（２９１４）、野村不ＨＤ（３２３１）、大陽日酸（４０９１）、
大日本住友（４５０６）、富士フイルム（４９０１）、
コニカミノル（４９０２）、住友重（６３０２）、栗田工（６３７０）、
富士電機（６５０４）、ＧＳユアサ（６６７４）、ＮＥＣ（６７０１）、
カシオ（６９５２）、三菱自（７２１１）、アコム（８５７２）、
オリックス（８５９１）、ＪＲ東日本（９０２０）、
ＪＲ西日本（９０２１）、阪神阪急（９０４２）、ＡＮＡ（９２０２）、
ＫＤＤＩ（９４３３）、関西電（９５０３）、
中間決算：協和キリン、第３四半期：コロプラ（３６６８）
【１６:００台】
任天堂（７９７４）
【１７:００台】
三井住友ＦＧ（８３１６）・・・等々。
◆主なニュース
・昨年の空き家率、最高の１３．５％ 人口減が響く
・消費、緩やかに回復 家電・衣料が６月に持ち直す
・みずほ４割減益 ４～６月、株・債券の売買益減少
・マクドナルド販売計画比１５％減 期限切れ肉問題
・パナソニック年功廃止 賃金制度１０年ぶり見直し
・トヨタ、レクサスで小型ＳＵＶ 独高級車３強追う
・鉄鋼大手２社、今期は経常増益に 国内需要底堅く
・海運３社、回復足踏み ４～６月、為替差益が減少
・東南アでマンションブーム 三井不や東急不、参画
・中国共産党、周永康氏立件へ 前指導部、汚職容疑
・ＥＵ合意、対ロ追加制裁 資本規制や武器取引禁止
◆経済指標等
・鉱工業生産指数（６月速報、経産省）
・貿易統計（７月上旬、財務省）
・自動車生産販売実績（６月、乗用車８社）
・電気およびガス料金（９月、電力およびガス大手各社）
・ガソリン店頭価格（２８日時点、資源エネ庁）
・鉄鋼輸出実績（６月、鉄連）
・米ＡＤＰ雇用報告（７月）
・米ＧＤＰ（４～６月期速報値）
・米石油在庫統計（週間）
◆その他
・主な決算 三菱電（６５０３：総合電機大手、ＦＡが収益柱）
ＧＳユアサ（６６７４：リチウムイオン電池の育成注力）
カシオ（６９５２：「Ｇショック」の海外展開加速）
ＡＮＡ（９２０２：国内線首位、国際線でも実績拡大）
ＫＤＤＩ（９４３３：携帯電話「ａｕ」主力）
・海外決算 グッドイヤー（自動車タイヤ）
ヒューマナ（医療保険）
・米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）結果発表
