□ダウ工業株 16976.81(-161.39)▼0.94%
□ナスダック 4363.45(- 62.52)▼1.41%
□S&P500 1958.12(- 23.45)▼1.18%
□ダウ輸送株 8279.14(-118.07)▼1.41%
□半導体株(SOX) 635.32(- 16.44)▼2.52%
□NY原油先物(8月限) 103.19(+ 1.99)
□NY 金先物(8月限) 1316.90(+17.10)
□バルチック海運指数 738 (-17)
□為替 (対ドル)101.11 (対ユーロ)136.74
□CME日経225先物 15255(-115)※大証比
17日のNY株式市場は、航空機墜落やイスラエル軍のガザ侵攻の報道でリスク回避の動きが強まり大幅反落となりました。
この日は、朝方発表の6月の住宅着工件数が9カ月ぶりの低水準となり、住宅市場の回復の鈍さを示したことや、乗客乗員295名を乗せたオランダ発マレーシア行きのマレーシア航空の旅客機がウクライナ上空で消息を絶ったとの報道を受けて売り優勢で取引が始まりました。
一方、週間の新規失業保険申請件数が予想外に減少し、雇用市場の改善が続いていることを示したことや、7月のフィラデルフィア連銀景気指数が予想を大きく上回り、3年4カ月ぶりの高水準を記録するなどの支援材料もありNY株は一時的に持ち直しました。ダウは前日比13ドル高の1万7151ドルまで上昇し、連日で取引時間中の最高値を更新しました。
その後、続報でマレーシア機が撃墜された可能性が高まったことや、イスラエル軍が地上部隊を投入してパレスチナ暫定自治区のガザ地区に侵攻したことが伝わると不安心理が拡大、リスク回避の動きが強まり主要指数は下げ幅を拡大しました。
S&P業種別指数は全10業種が値下がり。エネルギー、資本財、テクノロ
ジーの下落が目立ちました。
個別銘柄では、大規模な人員削減計画を発表したマイクロソフトが上昇。IBMはアップルとの提携が発表されて以降堅調な動きが続いており、この日は上げ幅を縮小しながらも小幅続伸で取引を終了しました。M&A絡みの思惑でメディア大手のタイム・ワーナーが続伸。予想以上の好決算を発表した医療保険のユナイテッド・ヘルスもしっかりで、同業のエトナやヒューマナなども連れ高となりました。
フラッシュメモリのサンディスクが急落。前日夕に四半期決算と同時に発表した売上高見通しが失望売りにつながりました。冴えない決算を発表した玩具のマテルやファストフードのヤム・ブランズが大幅安。マレーシア航空機が撃墜されたことでデルタ航空が下落した他、相場が過去最高値圏にあったことから主力大型株を中心に幅広い銘柄に売りが広がりました。
ダウ構成銘柄では、インテルやビザ、ジョンソン&ジョンソン、スリーエムなど多くの銘柄が下げる中、ユナイテッドヘルス、マイクロソフト、IBMの3銘柄が前日比プラスで取引を終了しました。
NY原油先物は、情勢不安が需給懸念につながり大幅続伸。リスク回避の受け皿となりやすい金先物も続伸。バルチック海運指数(BDI)は9営業日連続で下落し、13年2月21日以来、約1年4カ月ぶりの安値水準です。
CME日経225先物は、円建てが15255(大証比115円安)、ドル建ては15270(同100円安)で取引を終了しました。