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7月15日の日銀・金融決定会合結果公表+黒田総裁会見
予想通りというかなんというか、多少期待していたサプライズも無く、全体的に無風通過となりましたね。また、気掛かりだった黒田総裁の真意も明らかになり、そういった意味ではすっきりしましたが、肝心の追加緩和に関する機運は高まらずといったところでしょうか。
まぁとりあえず以下に本日の日銀・金融政策決定会合結果公表と黒田総裁の記者会見の内容などについて、簡単な解説を交えながら、まとめていきたいと思います↓
現状維持判断。中間評価はやや慎重な見方も まずは日銀の金融政策決定会合の結果公表から見ていきます。当面の金融政策運営については以下のように予想通りの現状維持となっています↓
■11:58(日)日銀・金融政策発表(要旨)
・資金供給量(マネタリーベース)を年間60~70兆円増加させる(据え置き)
・(海外経済)一部に緩慢さを残しつつ先進国を中心に回復している(据え置き)
・(景気判断)駆込需要の反動あるが、基調的には緩やかな回復(据え置き)
・(設備投資)企業収益が改善するなかで、緩やかに増加している(据え置き)
・(個人消費)駆込需要の反動あるが、底堅く推移している(据え置き)
はい、見事にS U E O K I となっております。まぁ当然と言えば当然なので、特筆すべき点はなしでした。また、中間評価についても判断を据え置いていますが、一部の委員が慎重な見方を示していることが明らかなため、今後の物価上昇が日銀の思惑通りに進むかどうか、しっかりと確認しておきたいところですc⌒っ゚д゚)っφ メモメモ...
とはいえ、一部委員による慎重な見方を含めて、すでに織り込み済みといった内容だったため、ほとんど値動きはありませんでした。そして、市場の興味は必然的に黒田総裁の記者会見へ↓
■15:30~(日)黒田日銀総裁会見(要旨)
・支店長会議で(駆込需要の)反動減やわらいでいるとの報告が聞かれた
・14年度~16年度の見通し期間の中盤に目標の2%に達する可能性高い
・2%の物価安定目標の実現めざし、必要な時点まで量的質的緩和を継続
・経済物価情勢について上下双方向のリスク要因を点検し、必要な調整行う
・14年度後半にかけて物価上昇加速する見通しは変わらない
・日米の金融政策を踏まえると円がドルに対して強くなる必然性は無い
・物価上昇率が1%台を割る可能性はない
相変わらず強気というか、スタンスの変更は特にありませんでした。ただ、6月23日の講演の際に「夏場に向けて、いったん1%近傍まで縮小する」と発言したことで、一部では消費税の影響を除いた消費者物価指数(コアCPI)が1%を割り込むのではないかといった話もあり、この発言の真意が注目されていました。
そして今日の会見では、「1%台を割る可能性はない」としており、2014年度の後半にかけて物価上昇が再び加速し、15年度を中心とする時期に目標の2%に達すると従来通りの見通しを強調していましたφ(゚Д゚ )フムフム…
黒田総裁が見通しの下ブレについて示唆したのではといった見方が強くありましたが、結局のところはこれまでの見解に変更はなく、2015年に目標達成ということでした。
また、この他には日米の金融政策の方向性を考えると円がドルに対して強くなる必然性は無いといった従来の発言を繰り返しており、ここ最近ジワジワと進んでいる円高に対して、けん制とも受け取れる発言もしています。
大体こんな内容となっていましたが、結局サプライズなしよと・・・。気になる発言についても黒田総裁のスタンスが変わったというほどのものではありませんでしたので、値動きもなし!
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