私は、「富士山初日の出」という名のファンドを運営しています。ロゴマークにもしています。
ファンドの本年上期(2014年1~6月)の成績は、
所有株の時価: 年初より12%増加
年間受け取り配当金: 昨年9月配当より5%増加(信用取引分を除いた税抜き)
累計キャッシュ・フロー: ファンドから資金受け取り
株数の増減: 2%ほど増加
銘柄の入れ替え: なし
相場の見方: アベノミクス第3幕入りで需給変化
となりました。
昨年は、年間で日経平均が57%上がりましたが、私のファンドは27%に留まりました。相場の読みは当たりましたが、銘柄の選択に失敗して、平均より大きく遅れを取ってしまいました。
今年は、年初から上げ6月までに、18,000円を想定したのですが、みごとにはずれました。ただ、ポートフォリオを変えなかったのが幸いし、相場の下げにも負けずに健闘しました。コア銘柄のうちの1銘柄が大きく値を飛ばしたのが原因で、幸運にも恵まれた内容でした。
配当金の増加は、増税にもかかわらず、持ち株7銘柄のうち4銘柄の増配が寄与しています。この間に信用取引の利益で、安値で買い立てていた銘柄を現引きしたのも、株数と時価の増加に貢献しました。
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年初に想定した今年の相場見通しですが、13年に始まったアベノミクスは、
第1幕(13年前半) 初期波動、テーマ株の物色
第2幕(13年後半) 値動きのいい新興市場株に向かい、投資より投機へ
第3幕(14年前半) 投資主体の変化による指数のひずみ解消へ
と読んでいました。
ところが今年の前半の相場は、アメリカの金融緩和縮小による資金の本国還流によって、外国人が2兆円ほど売り越したため、1~4月まではだらだらと下げてしまいました。国内勢は、4月からの消費税引き上げの影響を見極めたいという姿勢で、冴えない相場が続きました。
ようやく、5月になって決算発表とともに今期の収益見通しが明確になるころから、年金基金、郵貯などの政府筋の買いが本格的に入るようになってきました。ただ、国際情勢が流動的になり、地政学リスクが意識されるようになり、世界的な株価の買い疲れから、しばらくはぐずついた相場が続いています。
私の見込みも、半年の空白が生まれて、これから本格的な第3幕に入るかどうか、怪しくなってきたようです。とはいっても企業業績は、いよいよ設備投資を伴った本格的な上昇期に入り、業績相場をうかがわせる銘柄の動きも活発となっています。
今年後半、18,000円を目指す動きには変わりありません。半年ほど、ずれましたが……。