26日の東京株式市場の日経平均は反発。前日比41円88銭高の1万5308円49銭となりました。
前日のNYダウが3営業日ぶりに反発し、ハイテク株比率の高いナスダックも14年2カ月ぶりの高値をつけたことが投資家心理を改善し、大手銀行株を中心に買い優先となりました。ただ、積極的に上値を追う動きは限定的となりました。政府の成長戦略が発表された後とあって新規の手掛かりに乏しいうえ、短期的な相場の過熱感もあり、上値では利益確定の売りに押される展開となりました。
前場中ごろになると、相場の過熱感からの売りが広がり、徐々に上げ幅を縮め、伸び悩む展開に。相場を全体的に押し上げる材料の乏しいものの、個別の物色が下支え要因となりました。また、大型株より中小型株の上昇が目立っており、銀行株がそろってしっかりの展開となりました。また、FCVのガソリンスタンドに相当する「水素ステーション」の需要が増えるとの期待感から水素ステーションの関連銘柄にも買いが先行し、再び寄付きと同水準まで上げ幅を広げました。
後場に入ると、小幅高での膠着となりました。上海や韓国などアジアの主要相場は堅調に推移しているものの、月末に接近していることで投資家の手控え気分が強まりました。また、底堅い値動きではあるものの、積極的に買う材料が乏しく上値では先物に小口の売りが出やすくなり、先物主導で上げ幅を縮める展開もありました。
その後も後場中ごろに入りなお上値の重い展開となりました。5月下旬からの急ピッチでの上昇で相場には過熱感が残り、利益確定売りや戻り売りが出やすく、また、今週に入り出来高、売買代金ともに活況の目安とされる25億株、2兆円に届かず、盛り上がりに欠ける商いとなりました。ただ、伸び悩んだ後には主力株を中心に見直し買い優勢の展開となり、徐々に上げ幅を拡大し、東京株式市場は大引けを迎えました。
◆日経平均:1万5308円49銭(前日比+41円88銭)
◆東証1部売買代金:1兆7340億円
◆東証1部出来高:19億8153万株
◆値上り銘柄数:863銘柄
◆値下り銘柄数:746銘柄
◆変わらず:203銘柄
◆年初来高値銘柄数:166銘柄
◆年初来安値銘柄数:4銘柄
◆TOPIX:1,263.43ポイント(同+2.60ポイント)
◆JASDAQ平均:2,155.23円(同-4.00円)
◆マザーズ指数:915.03ポイント(同-2.82ポイント)