25日の東京株式市場の日経平均は反落。前日比109円63銭安の1万5266円61銭となりました。
寄付きでは、前日の米株式相場でNYダウが100ドル超と大きく下落した流れを受け、高値警戒感が根強い日本株にも値がさ株を中心に利益確定を目的とした売りが先行しました。また、イラク情勢を巡る不透明感も投資家心理を悪化させる要因となりました。ただ、売り一巡後には、年金積立金管理運用独立行政法人（GPIF）など公的年金による日本株買いが続くとの見方が相場の下支えとなり、底堅い展開となりました。
前場中ごろになると、朝方からの流れを受けた利益確定目的の売りが出て、じり安となりました。一方で、25日は6月末の配当などの権利付最終日となっている為、大型株に買いが入って一時上昇したほか、公的年金による日本株買いが続くとの観測も相場の下支えとなりました。
後場に入ると、上海などアジア諸国・地域の株価が総じて下落していることから、一段と投資家心理が悪化し、先物主導で値がさ株が売られ、弱含む展開となりました。ただ、米景気の先行きに楽観的な見方が広がり、政府の新成長戦略についても、昨年の成長戦略と違い着実に実行されるとの期待が高く、下落した場面では割安とみた買いが入りやすい環境となりました。
後場中ごろには、アジア諸国・地域の株式相場が総じて下落していることが相場の重荷となった反面、日本株の先高観も根強く、売り買いが交錯し、安値圏で一進一退となりました。その後は、イラク情勢などの地政学的リスクの高まりによる利食いが相場の重荷となり軟調に推移し、東京株式市場は大引けを迎えました。
◆日経平均：1万5266円61銭(前日比-109円63銭)
◆東証1部売買代金：1兆6325億円
◆東証1部出来高：18億1281万株
◆値上り銘柄数：412銘柄
◆値下り銘柄数：1286銘柄
◆変わらず：117銘柄
◆年初来高値銘柄数：190銘柄
◆年初来安値銘柄数：2銘柄
◆TOPIX：1,260.83ポイント(同-7.67ポイント)
◆JASDAQ平均：2,159.23円(同-17.04円)
◆マザーズ指数：917.85ポイント(同-20.87ポイント)
