みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
経済アナリスト、木下 晃伸(きのした てるのぶ)です。
●マレーシア
韓国から帰ってきました。
ただ、今週日曜日からは早速マレーシアへ訪問があります。
資源関連はもちろん、内需関連企業への訪問も含め、
上場企業を訪問してきます。
それでは、雑誌「マネージャパン」ホームページに平日毎日連載している
「経済アナリストが斬る!投資に役立つ3大ニュース」をご覧下さい。
本日もよろしくお願い申し上げます。
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【経済アナリストが斬る!投資に役立つ3大ニュース】
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1.日本、アフリカへのODA倍増
2.管理職一歩手前で「私には無理…」引く女性
3.野球評論家豊田泰光氏―ファンに媚びてはならぬ
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1.日本、アフリカへのODA倍増
●世界平均を上回るアフリカの成長力に期待
●石油、天然ガス、レアメタルなどの資源獲得にも布石
●日本のODAはアフリカが10%、中国が40%超
「アフリカは資源を豊富に持ち、これからの発展が約束されている」。
福田康夫首相は28日、アフリカの産品を展示する「アフリカン・フェア2008」で
こうあいさつし、アフリカの成長力に期待感を示した。
国際通貨基金(IMF)によると、アフリカの2007年の経済成長率は6.2%。
近年は資源高などで好況が続いており、世界平均(4.9%)を上回る。
石油や天然ガスなど資源の面でも魅力的で、
レアメタルではアフリカの埋蔵量が世界の9割近くを占めるケースもある。
アフリカの全貿易額のうち、日本が占める割合は
7%(06年)と中国(16%)の半分以下。
日本のODAはアフリカ向けの割合が10%程度だが、中国は4割超とされる。
ロシアなどが原油生産を伸ばした結果、
全世界の原油生産に占めるOPECの割合は一時、3割程度にまで低下した。
この2、3年で投機マネーが原油市場に流れ込んだことと無縁ではあるまい。
OPECが増減産を発表しても、
原油相場に影響を与えにくくなっているのはそのためだ。
OPECに代わり、アフリカ、ロシア、ブラジルなどの
資源立国が原油市場の表舞台に立っている。
日本もようやくその重要性に気づき、ODAを通じて連携を深めようとしているが、
アフリカ支援に力をいれる中国やEUとの競争が激化しそうだ。
投資家の側もこれらの国々への理解を深め、
投資環境が整う近い将来に備えて今から準備をしていく必要がある。
2.管理職一歩手前で「私には無理…」引く女性
●いざ役職となると女性は一歩引く姿勢
●タイ、韓国のIR担当者のほとんどが女性
●女性が活躍しやすい環境をいかにつくるか、考えたい。
人材育成のグローバリンク(東京・渋谷)の大串亜由美社長は
「女性に与えられる機会は徐々に増えている」と語る。
しかし、いざ役職となると女性には一歩引く姿勢が目立つようだ。
なりたくない理由をみると(複数回答)、女性は
「知識や経験不足」
「両立が困難」
「管理職になるための教育訓練を受けていない」がトップスリー。
しかし、NTTドコモの井手明子執行役員は数々の「女性初」を経験し、
7月には中国支社長に就任予定だ。
迷う女性に「引く」リスクをこう語る。
「やってみて失敗しても『女だから』とは言われないが、
挑戦しないと『だから女は』と言われる。受けなきゃ損」
グローバル化に対応するには性別や国籍、年齢など
多様な価値観を持つ人材を登用する「ダイバーシティ」戦略が大事で、
企業トップも女性活用の必要性に気づいている。
これまで取材させていただいている企業の中で、
女性を積極的に活用している企業は業績が良いケースが目立つ。
ベネッセ・コーポレーションやローランドDGなどがそのいい例で、
女性が活躍しやすい環境を
いかにつくるかという事に重きをおいたマネジメントを行なっている。
先日取材に行ったタイや韓国でもIR担当者の多くが女性で、
非常に優秀な方が多かった。
日本企業も女性の活躍が企業業績に対してもプラスになることが多いように思う。
3.野球評論家豊田泰光氏―ファンに媚びてはならぬ
●ファンに媚びるのは、先回りして言い訳しているようなもの
●自分の努力で打ったと胸を張れるところまで
●選手それぞれ自分を追い込むのが強いチームだ
私は、野球評論家である豊田泰光氏のコラムは
ファンドマネジャーやアナリストとしての心構えに通じると考え、
注意深く読むようにしている。
プロとして活躍する選手の考えは、
ファンドマネジャーやアナリストとして業務を行なう上で学びが多い。
●(ファンへの挨拶が)客に媚びるというレベルまでいくと
「次、もし打てなくても許して」と、先回りして言い訳しているように聞こえる。
●味方のはずのライオンズファンにしても、
ひどい負け方をしようものなら大変だった。
こういう言い訳を許さない球場の空気によって私は育ててもらった。
だれのおかげでもなく、自分の努力で打ったと胸を張れるところまで、
選手それぞれ自分を追い込むのが強いチームだ。
株式市場でも株価が下落してしまい、負けてしまうこともあれば、勝つこともある。
株式市場は言い訳を許さない厳しい世界だ。
野球選手と同じように最後は成績で評価されるシビアな世界である。
しかし、個々の企業についてどれだけリサーチを行い、
深く知ることができるかによって、成績は自ずと決まってくると考えている。
私も日頃から緊張感をもって、どこまでリサーチをするのか、
自分の努力の程度を常に自問自答しながら業務に励みたい。
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