先日、テレビ局からオファーがあり音声と録音の技術者として、
ある女性柔道家の取材へ向かった。 東京オリンピックの有力候補である。
取材先はスポーツが強くて有名な高校で、
柔道は男女とも全国レベルの選手がごろごろいる。
何年ぶりだろう?高校の体育館と武道場。
そこで、意外と好きな匂いがすることに気がついた。
その中に一歩足を踏み入れた途端、ナチュナルトリップする。
学生時代には全く気づかなかったが、古い体育館の内部というのは、
汗、木、ニス、ワックス、埃の匂いが絶妙にブレンドされている。
それを嗅ぐと瞬時に高校生の気分にタイムスリップできるばかりではなく、
体の芯が軽く発火したような感じになり、
こんな俺でもまだ何らかの可能性があるんだ・・・・!
という胸騒ぎの放課後的な気持ちになることが判明した。
よって、元気のない中年には森林浴ならぬ 体育館浴をお勧めしたい。
匂いで思い出したが、小学生の頃に嗅いだクラッカーやロケット花火の
緊張感漂う火薬の危険な匂いが今でも忘れられない。
思うに、俺は昔から“火薬”というものに惹かれ続けていて、
例えば友人一つ取っても“心に内包している火薬の多いヤツ”がほとんどで、
いつもバカなトラブルに巻き込まれることが多い。
だが、同じ分だけ面白いことにも出くわしている。
ついでだが、現在高騰中のガソリンの匂いも大好きだ。
もう一つ、、、台風が来る直前の、あの妙に生暖かくて
湿っている布団を布団乾燥機で無理やり乾かしているような独特の空気の匂い。。。
俺はアレを嗅ぐと、これからピンチがくるんだけど、でも、自分は隠れ場を確保してるもーん・・・
みたいなエゾリスのような気分になって、なんだか嬉しくなってしまう。
更に、真っ黒な雨雲が空を覆いつくし、これから大雨が降るというのに、
あえて銀行に行って帰ってきたりして、その小さなギリギリ祭りを楽しんだりする。
一度、その銀行から帰ってきて 玄関のドアを閉めた途端に
ドバーーーッ!て音が聞こえ、稲光がビカッ!雷がガォオオオオーーーー!と鳴った事があって、
その時は軽くイキそうになりました。 テヘ。。。
んな訳ありません。