20日の東京株式市場の日経平均は小幅反落。前日比11円74銭安の1万5349円42銭となりました。
寄付きでは、前日に4ヵ月半ぶりに高値を付けたことでの警戒感から、利益確定売りが優勢となり、小幅反落からのスタートとなりました。上昇に転じる場面もありましたが、週末を控えているため買い一巡に伴う投資家の手じまいムードも出ており、円相場も1ドル=101円台後半での膠着状態が続いたことも売り要因となり、再び下げ幅を広げました。ただ、前日の米市場で米景気の回復期待からNYダウが5日続伸したことが好感され、下値では押し目買いが出て、下げ幅は限定的となりました。
前場中ごろなると、利益確定売りと下値での押し目買いの動きが強く、揉み合いとなりました。週末を控え、様子見ムードも強まっている一方、米国株が良好な経済指標を背景に上昇したことなどから日本株の先高期待も強まりました。その後、揉み合いを続けながらも押し目買いによる買いが優勢となり、引けにかけて上昇に転じました。
後場に入ると、前日の米株高を好感した買いが引き続き優勢となり、小幅高となりました。海外と比較して日本株の出遅れが顕著な為、先高感が強まりました。ただ、連日の株価上昇で高値警戒感は根強く、利益確定売りに押されて上げ幅を縮める場面もありました。
後場中ごろには、小安い水準での推移となりました。押し目買いによる下支えは根強いものの、前日の4ヵ月半ぶりの高値や、週末要因が重なり、当面の利益を確定する目的の売りが優勢となりました。日経平均寄与度の大きい銘柄が軟調だった半面、不動産は堅調、自動車関連はしっかりとなりました。その後引けにかけてプラス圏へ浮上するものの、大引け間際に利益確定売りに押される格好で再び安値圏へ転落し、東京株式市場は大引けを迎えました。
◆日経平均:1万5349円42銭(前日比-11円74銭)
◆東証1部売買代金:2兆5968億円
◆東証1部出来高:29億5091万株
◆値上り銘柄数:636銘柄
◆値下り銘柄数:1040銘柄
◆変わらず:138銘柄
◆年初来高値銘柄数:202銘柄
◆年初来安値銘柄数:6銘柄
◆TOPIX:1,268.92ポイント(同-0.12ポイント)
◆JASDAQ平均:2,159.17円(同-16.49円)
◆マザーズ指数:912.50ポイント(同-17.08ポイント)