12日の東京株式市場の日経平均は反落。前日比95円95銭安の1万4973円53銭となりました。
寄付きでは、前日のNYダウが6日ぶりに反落したことが嫌気され、利益確定売りが優勢となりました。また、円相場が前日に比べ円高・ドル安で推移していることも相場の重荷となりました。ただ、政府の成長戦略の発表が月末に控えていることもあり、大きく売り込まれる動きは限定的となりました。また、明日にメジャーSQ(先物・オプション特別清算指数)の発表が控えている為、仕掛け的な先物売買への警戒感が根強い展開となりました。
前場中ごろになると、一時下げ幅を200円超に拡大する場面がありました。朝方からの利益確定売りに加え、10時前から日経平均先物6月物に断続的な売りが出て、先物主導で売り先行となりました。また、短期的な過熱感が否めず、明日の日銀会合の結果公表を控えていることが手仕舞い売りを誘ったことも、相場の重しとなりました。
後場に入ると、米株安や円の強含みに加えメジャーSQに絡んだ売りが引き続き出たものの、下値で押し目買いを入れる動きは根強く、下げ渋る展開となりました。また、国内機関投資家による相場全体の下支えを目的とした買いが入ったとの観測もあり、朝方から下げ幅を縮めました。
後場中ごろになり、再び下げ幅を広げ安い水準での揉み合いに。下値で押し目買いを入れる動きは根強いものの、材料不足で買い上がる動きに乏しい展開となりました。また、世界経済の減速懸念やイラク情勢悪化など外部環境の悪化も上値を抑える要因となり、利益確定売りに押される格好で、東京株式市場は大引けを迎えました。
◆日経平均：1万4973円53銭(前日比-95円95銭)
◆東証1部売買代金：1兆8596億円
◆東証1部出来高：21億459万株
◆値上り銘柄数：672銘柄
◆値下り銘柄数：994銘柄
◆変わらず：147銘柄
◆年初来高値銘柄数：146銘柄
◆年初来安値銘柄数：3銘柄
◆TOPIX：1,237.75ポイント(同-1.32ポイント)
◆JASDAQ平均：2,115.04円(同+6.32円)
◆マザーズ指数：862.62ポイント(同+9.63ポイント)
