11日の東京株式市場の日経平均は反発。前日比59円36銭高の1万5054円16銭となりました。
寄付きでは、前日のNYダウが4日連続で過去最高値を更新したことを好感した買いや、前日の東京市場で日経平均が約1週間ぶりに1万5000円を割り込んだことから買い戻しの動きが出て、買い先行となりました。また、法人企業景気予測調査で、4~6月期の大企業全産業の景況判断指数はマイナスとなりましたが、7~9月期の見通しがプラスだったことから景気の回復傾向が認識されたとして、株価の後押し材料となりました。ただ、週末には株価指数先物・オプション6月物の特別清算指数(SQ)算出を控えている為、上値を買い進む動きは限定的となりました。
前場中ごろには、高い水準での揉み合いに。朝方からの流れを引き継ぎ、欧米株高を受け、買い先行となりました。また、成長戦略改定に関する報道が続いており、市場で先取りする動きが出ていることも下支え要因となりました。ただ、高値警戒感から上値は重く、前引けにかけてやや上げ幅を縮めました。
後場に入り引き続き、日経平均の100円超下落による買い戻しや、米国景気の回復や日本の成長戦略への期待により買い先行となりました。ただ、円相場が前日よりやや円高・ドル安で推移していることや、中国株や香港株などアジア株が総じて下落していることが相場の重荷となり、上げ幅は限定的となりました。
後場中ごろになると、1万5040円付近での揉み合いとなりました。朝方からの買い戻しが続く一方、週末に先物・オプションSQを控え、SQ週の水曜日はここ3ヶ月程度波乱の動きになっていることもあり、上値追いにはやや慎重ムードとなりましたが、引けにかけ再び上げ幅を広げる格好で、東京株式市場は大引けを迎えました。
◆日経平均:1万5054円16銭(前日比+59円36銭)
◆東証1部売買代金:1兆3222億円
◆東証1部出来高:14億7722万株
◆値上り銘柄数:1290銘柄
◆値下り銘柄数:388銘柄
◆変わらず:134銘柄
◆年初来高値銘柄数:150銘柄
◆年初来安値銘柄数:8銘柄
◆TOPIX:1,237.15ポイント(同+8.42ポイント)
◆JASDAQ平均:2,107.05円(同+19.19円)
◆マザーズ指数:852.19ポイント(同+23.40ポイント)