今日はアメリカもイギリスも祝日で市場が休場ということで、非常に狭い値動きが続いていますね(*´・ω・)(・ω・`*)ネー まぁ相場についてはあまり解説する面がありませんが、今後の材料となりそうなウクライナの大統領選挙や日銀・金融政策決定会合議事録(4月30日)についてまとめておきたいと思います。
予想通りポロシェンコの大勝利!今後は…(゚Д゚;) まず、ウクライナ大統領選挙は事前予想通りポロシェンコ氏の勝利に終わりました。開票率が60%の段階で得票率が53.7%とのことですから、恐らくは過半数を獲得し、決選投票なしでの当選が確定するでしょう。まぁこの辺は織り込み済みなので、それほど驚きはありません。
そして、昨日も書いたように問題はむしろこれからで、東部を占拠している親ロシア派武装勢力への対応やプーチン大統領の出方など、見るべきポイントはいくつかあります。
特にポロシェンコ氏は勝利宣言の中で、ロシアに編入されたクリミア自治区の返還を求めるとしていますから、この問題についてウクライナは元より、ロシアや欧米の対立が深まるようであれば、懸念材料となりそうです。
ちなみにこうしている間にも、東部のドネツク州では武装勢力の襲撃で空港が閉鎖されるなど混乱が続いています。この地区の投票率はわずか16%とのことですから、そういった意味でも課題は山積みですね。
というわけで、今後も関連した報道は注意深く見ていく必要がありますので、引き続き一定の注目はしておきましょう( ´Д`)=3 フゥ
日銀内では各委員の温度差も浮き彫りに… それから、4月30日分の日銀・金融政策決定会合の議事録が公表されましたので、ちょっとした解説をしておきます。
やはりというかなんというか、4月の黒田総裁の記者会見で発言していたように各委員から異論が出始め、9人のうち3人は物価上昇見通しについて慎重な見方を示していました。黒田っちの自信マンマンぶりから比べると温度差が表面化し始めているのかもしれませんね( ´゚д゚)(゚д゚` )ネー
まずは簡単に議事録の内容についてまとめました↓
■08:50 (日)日銀・金融政策決定会合議事録(要旨)
・消費増税の影響を伴いつつも基調的には緩やかな回復を続けている
・個人消費は底堅く推移している
・インタゲは見通し期間の中盤頃に2%程度に達する可能性が高い
特にサプライズはありませんね。最新見通しによると、消費者物価の上昇率は来年度が1.9%で再来年度が2.1%となっており、この中盤頃に目標としていたインフレターゲット(物価上昇目標)2.0%に達するとしています。
基本的には企業のコスト上昇分を価格に転嫁する動きが続くとされ、また今春の労使交渉でベースアップが復活したことなどから、比較的楽観的な見解が示されています。
しかしながら、白井さゆり委員が展望リポートで【見通し期間(2014~2016年度)の中盤頃】とされているインタゲ達成時期について、「見通し期間の終盤にかけて」とする議案を提出しています。
さらに、木内登英委員は【本年度後半から再び上昇傾向をたどる】という表現に対して、「今後もおおむね現状程度の水準で安定的に推移する」と修正するように求めています。
また、佐藤健裕委員は【上下におおむねバランスしている】としている先行きの物価のリスクについて、「下方にやや厚い」に変更することなどを求めていました。
というように3人の委員から異論が出ています。いずれも反対多数(というかどれも発案者しか賛成がいないw)で否決されていますが、いずれにせよ先行きについては危ぶむ声もあるということは頭に入れておきたいところです。
今すぐどうこうという話ではありませんが、今後の追加緩和が行われるかどうかといったことについても関係してきますので、議事録発表時には各委員からどのような見解が出ているかといった面を賛成・反対票も含めてみておくと良いでしょう。
ちなみに全文については日銀HPで公開されていますので、興味のある方はどうぞです。
そしてここからはいつものようにここまでのドル・円相場について振り返っていきます。今日の東京市場は、1ドル=101.80円台~102.00円台での値動きとなりました。序盤はウクライナ大統領選挙を無難に通過したとの見方があったことや、日経平均も小じっかりとしていたことから102円台に乗せる場面もありましたが、その後は本邦輸出筋からの円買い(ドル売り)が入ったこともあり、押し戻される展開となっています。