今宵、持ち株の下落または上昇で枕を濡らしているあなた・・・♪
寂しくティッシュを濡らしているあなた・・・♪
オマンデーの夜にあなたの心を丸裸にするぅ~♪
週の先っぽ月曜日!今夜もみんかぶ日記であなたを慰めるぅぅ~♪
ノッティーのオールナイトスッポンポーン!! パフパフ~♪ 6回目!
祝!日経14,600円台、今夜は枕を濡らしている人は少ないのではないか?
この調子で上昇トレンドになって欲しいと株の神様にお祈りを捧げる。
さて、今夜は強烈キャラの息子を持つみん株フレンズに捧げます。
世界は広し、上には上がいる!
なにか騒がしい「るせぇなぁ~!誰だぁ?バタバタしてんのは!?」
とリビングに行くと、妙子だった・・・。 彼女は小学校からの友達 直人の嫁さんで
年に何回かはダンナ抜きでこうして遊びに来るのである。 家族ぐるみの付き合いというやつだ。
「ごめんねぇ~急に来ちゃってぇ~」
「いや、別にいいんだけどさぁ・・・・・ぬわああああ~~~~~~っ!!」
俺の大事な“世界の消防車の模型”を乱暴にいじくり回している男がいた。
身長80センチ、色白、髪はやや栗色、妙子の2歳半になる息子 伸太郎だ。
「うわぁ~そんなに乱暴にゴロゴロやったら壊れちゃううう~~~」
すぐにでも伸太郎の手から消防車を奪い取り、奴の手に熱くなったハンダのコテ先を
“ジュッ”と当ててやりたかった。
が、そんな気持ちを押し殺し、その手から優しく俺の消防車を引き抜こうとすると・・・、
「いやっ、これシンシンの!ばかぁ!」
(ふざけんなあああ!それはな、ブラジルで買ったやつで俺のお気に入り!ブラジルでは英雄の
乗り物とされ亡くなった時など消防車に乗せて運んだりするんだ!とんびにでもさらわれちまえっ!)
それから1時間と少し経った頃 お昼になった。
このクソガキが非常に不愉快なモノの食べ方をするのである。
たらこスパゲティ、鶏のから揚げ、赤ウインナー、玉子焼き、コロッケ・・・
と、すべてのおかずに手を伸ばし、一口食べてお皿に戻してしまうのである。
それも薄汚い手でグチャグチャにして。。。
俺はその指をすべてヘシ折り 逆L字にしてやりたかったが、それを実行すると警察に捕まって
仕事も株も出来なくなるばかりか、直人と妙子とも一生会えなくなる。(・・・・辛抱するしかない)
そう思いながら、改めて伸太郎の顔を見ると奴も俺を見ていた。
いつの間にか、奴は二重まぶたになっており、更によく観察すると襟足からもみ上げにかけて
極端に刈り上げられている。それらの要素が奴の“ナマイキ感”を倍増させていた。
「あれっ?イチゴは・・・?」
「あ、ごめーん、うふふ、シンシンが・・・・」油断もスキもなかった。
俺の好物のイチゴ。このガキは、それを目を離したスキに自分の胃袋の中に次々と流し込み、
食べきれない分は己のオーバーオールの胸ポケットにしまい込んでいたのである。
なぁ、伸太郎。オメーがチヤホヤされんのも、あと1年だ。
貴様に人気がなくなった時、俺はオメーを潰す・・・・。
1時間後、俺は二人を車に乗せ、妙子のマンションまで残り200メートルになっていた。
「メンメンたべたい!ねぇ、メンメン、メンメン!」
突然、そんな言葉を発しながら、後頭部をサンバのような2ビートで背もたれにぶつけ、
力ずくで自分の法案を通そうとする人間のクズ!
「ダメよ。もう少しでお家だから、ガマンしなさいね」
「メンメン、メンメン、メンメン!・・・・あぎゃああああ~~~~っ!うんぎゃああああ~~~~っ!」
だまされちゃいけない 妙子。この男は、自分の涙を完全にコントロールできる。
いや、そればかりではなく、注目を集める為には高熱を出して風邪をひいた演出さえする男なのだ。
つまり、劇団ひとりが内蔵されているのだ。
5分後、俺たち3人はラーメン屋のテーブルに座っていた・・・・。
伸太郎はこのラーメン屋が好きだという。 だが、そんなことは俺の知ったことじゃない。
俺は一刻も早く帰りザラ場を監視しなくてはならない。 売買の注文を出さなけりゃならんのだ!
早く帰らんと市場が閉まってしまう!
「あぁ~ん これシンシンの!」 ここでも信じられないことが起こった。
俺はチャーシューメンとライスを注文した。お昼のご飯をほとんど食べられず 腹ペコだったのだ。
ところが、ライスに手を伸ばした瞬間 伸太郎がそれを引ったくりやがったのである。
奴の目の前にもチャーシューメンがあるのにだ。
普通ならこんなクソガキは350円のちびっこラーメンで十分なのだが写真を指さし、
これじゃなきゃ嫌だと言って再び泣きそうになったから注文してやったのだ。
第一食えんのかよっ!チャーシューメンに加えてライスを食えんのか?2歳半の貴様がああああ!!
数分後、俺のライスはラーメンの汁と伸太郎のヨダレでベチョベチョになっていた。
が、奴は両方とも5分の1ぐらいしか食べなかった。
とにかく1秒でも早く分かれよう。 そうしないと、俺はこの男を殺ってしまう。
「ねぇ、シンシンのおうちにおいで・・・・おうちおいでよ・・・・」
妙子のマンションに車が着いたと同時に、そんな言葉をかけてくる伸太郎。
「お家には行けないんだよ。おじさん帰ってお仕事しなくちゃいけないからさ」
爽快な気分だった。いつものつまんない生活にもどれっ!キョンシーめっ!
「・・・・・・・うわああああああ~~~~~ん!うぎゃああああああ~~~~~~っ!」
クックック・・・・泣いたってダメなんだよー (笑) ニヤリ ざまあみろぉ!
「ふんぎゃああああああああ~~~~~~っ!!むんぎゃああああああああ~~~~~~!!」
その後、俺はプラレールという電動式の列車のおもちゃに4時間も付き合わされた挙げ句、
帰ろうとすると奴が俺のTシャツをつかんで騒ぎ、そのうち友達の直人が会社から帰ってきて、
お互いの近況なんかを話し合っている時も奴は俺のヒザ元から離れず、何時になっても寝る気配すら
見せず、スキをみて帰ろうとすると背後から狂ったような泣き声が聞こえ、
結局は直人のマンションに泊まるハメになった・・・・・。
翌朝、伸太郎に踏みつけられて起こされる俺。
奴のパパは既に出勤したらしく、またもや俺は変形ユニットの一員になっていた。
そして起きぬけから、再び4時間近くプラレールに付き合わされ、
俺の最終最後ギリギリのファイナルラスト我慢の限界が訪れた。。。
「じゃあ、おじさんはもう帰るからね」
「ダメッ!かえっちゃダメなのっ!」
「ダメじゃなーい!!」
次の瞬間、火がついたように泣き始める伸太郎。
俺は妙子に別れを告げると、足早に玄関へと向かった。
マンションの前に停めておいた車、それがなくなっていた・・・・。
マジで泣きそうになった。
「私は貝になりたい」