STAP細胞論文を調べた理化学研究所調査委員会の委員の論文に疑問点が指摘された問題で、委員の一人が所属する東京医科歯科大は2日、田賀哲也教授の論文に「不正があったと立証できるものはない」とする予備調査の結果を発表した。
田賀教授に関しては、熊本大に在籍中の2004~05年に責任著者として発表した2本の論文に、画像の切り貼りや使い回しをした疑いがあるのではないかと、医科歯科大に通報があった。
医科歯科大によると、05年の論文は、実験ノートに残ったデータから問題ないことを確認。04年の論文は同じチームの研究者に聞き取った結果、問題ないと結論づけた。