農林水産省は2日、子豚が感染すると高い確率で死ぬ豚流行性下痢(PED)の発生が、青森や大分など17県に拡大し、これまでに4万頭近くが死んだことを明らかにした。この日、都道府県の畜産担当者を集めた全国会議で説明した。人がPEDに感染することはないが、豚肉の流通量が減り、価格高騰を招く恐れもある。
PEDは昨年、国内で7年ぶりに発生。10月に沖縄県で1例目が確認された後、感染が拡大。ことし2月にいったん減少傾向となったが、3月に入って再び増え始めた。
死んだ頭数(4月1日時点)は少なくとも鹿児島県で2万5千頭、宮崎県で9326頭に上るなど九州地方で多い。