はるるっぴさんのブログ
素人のマーケットメモ④
先日、同僚から投資について勉強したいと言っている若手社員
(K大学 経済学部卒)を紹介されて夜飲みにいった。
大学で専門的な難しいことを勉強していることがわかった。
ただ、投資の実践で生かすことができないようだ。
「大学で勉強してきたことを生かすことができない・・・」(~_~;)
と本人も悩んでいた。
今、金融の世界で何が起きているのか
リーマンショックはどうして起きたのか
これから何が起きるのか
など難しい話をしてもわからないので
彼の話を聞いて質問に答えるようにした。
わたしの方が年長になるので、飲み代はわたしが支払った。(^_^;)
・・・
素人のマーケットメモ
(すべて正しくは専門家へ)
今週のはじめ(3月17日)夜に株価を観察していた。
本来は、TOPIXで見た方が良いと思いますが
わかりやすいところで、日経平均株価の終値にすると
3月17日(終値)は、14,277円だった。
配当取りで過去どの程度株価は上昇しているのかチェックすると
過去24年間で東証一部全銘柄を権利確定日の翌日から遡って10日前(土日含む)に買って
権利確定後売るとすると勝率が約6割(62.2%)くらいになっている。
(データの取り方によって数字は少し違ってくる。)
統計的には、まずまずの数字だと思う。
6割と聞くと、人によっては満足しない数字かもしれません。
ただ、プロの世界では、6割はかなりよい数字になる。
何度も日記に書かせていただいた、金の専門家 豊島逸夫先生の講演を
聞いたことがあります。
現役時代
「金の相場を張って6000勝4000敗」
「あまりピンとこないかもしれませんが、プロの世界では好成績です!」
と聞いた記憶がある。
プロの野球を例にとってみると
昨年優勝した東北楽天ゴールデンイーグルスの
2013年度のシーズン成績は
82勝59敗
勝率 58.2%
ご年配の投資家には懐かしい話になりますが
川上哲治監督率いる巨人軍が1965年~1973年までの9年連続優勝し
V9を達成したときの成績を見てみると
(王選手、長嶋選手が活躍した時代)
(引き分けは省略)
1965年 91勝47敗
1966年 89勝41敗
1967年 84勝46敗
1968年 77勝53敗
1969年 73勝51敗
1970年 79勝47敗
1971年 70勝52敗
1972年 74勝52敗
1973年 66勝60敗
V9を達成したときの通算勝ち負けは
703勝 449敗
勝率 61.0%
になる。
堺屋 太一氏が生みの親と言われる
「巨人・大鵬・卵焼き」時代で、読売ジャイアンツがとても強い時代。
そのとき達成した巨人V9時の通算勝率が61%
プロの世界では6割の勝率は立派な成績です。
豊島先生の
(長期投資家のように時間を武器にできない中で)
「6000勝4000敗は、プロの世界では好成績です!」
の言葉の意味も理解できる。
「豊島逸夫の手帖」も人気があるのは、このような実績を
多くの投資家に評価されているところもあると思う。
今回、配当確定日の翌日から10日前の上昇確率6割の数字を見ると
やはり、配当取りの買いはあることが数字で証明されているかもしれない。
(もちろん、何らかの悪材料あれば株価は調整する。)
今年は、どうなるのか注目したい。
V9時代の巨人も負けるときはあった。
昨年優勝した楽天も負けるときはあった。
過去の統計的には、調整する確率4割になる。
引き続きやや強気の
買い予想 5銘柄
売り予想 4銘柄
にしたい。
ヘッジファンドのプログラムにも、このような統計的な数字がインプットされている
ケースはあると考えられる。
(ヘッジファンドには、数学のプロが多い。)
多くの専門家は、ウクライナや今回のFOMC決定に注目されている。
それも重要ですが、違った視点でマーケットを観察することがあってもよい。
ただし、統計的な数字で株価は決まる訳ではないので
もちろん、どうなるかわかりません。
金融政策は重要なので、FOMCの決定内容について調べることも必要。
わたしは、今回taperingは継続、日本株は短期調整と予想していましたが
日本株は予想に反して短期上昇した。
(米国景気がよくなったから、taperingを継続した訳ではなく、FOMCのバランスシートが
危機的な状態になっているから量的逓減している一面もあると思う。)
このようにイベント前にイベントの結果とその後の株価の動きを予想すると
一方が的中して、一方が外れることが多い。
結果、相場予想を外すことになるので
イベント前には結果とマーケットの反応を見てから投資判断するようにしている。