・「市場が常に間違っている」というのは私の強い信念である。
・人々は、私が間違いなど犯さないだろうと誤った認識を持っている。これは特に強調しておきたいのだが、私は隣の住人と同じぐらい間違いを犯す。しかし、私がじぶんでも優れていると思うところは、それを認めていることだ。それが私の成功の秘密だ。私は、人間の認識は、生まれながらに過ちを犯すものだと確信している。
・うまく行っていない時、最初にすべきことは、投資額を減らすことだ。損失を取り返そうとしてはならない。投資を再開する時は、小額ではじめるのだ。
・金融市場を支配しているのは数学ではない。市場を支配しているのは人間の心理だ。
・最悪の過ちは、大胆でありすぎることではなく、保守的でありすぎることだ。「なぜそれしか買わないんだ?」。
・夜、家で考えるばかりだ。恐ろしく消耗するし完全に的をはずすこともある。これは、本当にきつい商売だ。もし簡単なら婦人警官がやってるだろう。この商売には、普通以上の規律と自信が必要だ、そして基本的には冷徹でなければならない。
・成功するためには、仕事を離れることが必要だ。時間を持てあます必要もある。
・いくつかの選択肢から選んだ場合、確定された規則は機械的に適用されず、批判的な検証という継続的な過程が伴なう。
・単純な認識論的な構造を持つ伝統的思考様式は、現実とは全くかけ離れた信念に陥りがちである。
・市場は常に弱者、つまり確固たる信念を持たない投資家を完膚なきまでに叩きのめす。
・自然科学は人間の知性において最も輝かしい成果と言えるが、その確固たる基礎になっているのは「自分がやっているのは間違いではないか」との可能性を考えることである。
・レバレッジを行うと、市場が予想どうり動いてくれれば抜群の業績をあげられるが、予想がはずれた時は、悲劇的結果を覚悟しなければならない。いちばん判断に困ることの一つは、どのレベルのリスクが安全かということだ。どんな場合にも使えるものさしはない。ケース・バイ・ケースで判断しなければならない。最終的には、自分の生き残り本能に頼るしかない。
・まず投資し、そして後に調査しろ。
・ここにいるオレは、落ちるとこまで落ちた。でもこれも悪い気分じゃない。ここから行く方向は、たった一つしかないのだから。