1961年6月23日、大阪府に生まれる[1]。本が好きで小説をよく読み、英語塾に通っていた[8]。中学時代は優等生タイプだったが、高校は制服がない自由な校風で、高橋は軽音楽部でエレキギターに取り組んだ[8]。子供の頃はキュリー夫人に憧れ、小学校の作文にも大人になったらキュリー夫人のようになりたいと書いていた。そのことはすっかり忘れていたが、大学進学に当たり親の勧めで医学部へ進学することになる[8]。
京都大学の学部時代はテニス漬けの日々を送った[8]。子供が欲しかったため、家庭と研究を両立できそうな眼科を専攻した[9]。1986年に京都大学医学部を卒業し、眼科の臨床医となる。なお、卒業と同時に同級生の夫と結婚している[9]。同眼科学教室を経て翌年には関西電力病院へ眼科医として赴任する。1988年には母校の博士課程へ進み、1992年に医学博士の学位を取得する[2]。
1977年 - 大阪教育大学附属池田中学校卒業[要出典]
1980年 - 大阪教育大学附属高等学校池田校舎卒業[8]
1986年 - 京都大学医学部卒業、京都大学医学部眼科学教室入局
1987年 - 関西電力病院眼科
1988年 - 京都大学大学院医学研究科博士課程(視覚病態学)
1992年 - 京都大学医学部眼科助手、医学博士[2]
1995年 - アメリカ ソーク研究所研究員[3]
1997年 - 京都大学 視覚病態学 助手 復職
2001年 - 京都大学病院 探索医療センター 助教授
2006年 - 理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター 網膜再生医療研究チーム チームリーダー[1]
2012年 - 組織改組により、同センター 網膜再生医療研究開発プロジェクト プロジェクトリーダー
1995年、脳神経外科医になっていた夫がアメリカに留学することとなり、
二人の娘と共に渡米する。
加齢黄斑変性臨床研究とSTAP騒動[編集]
2014年、高橋が所属する理研CDBにおいて、STAP論文の研究不正が発覚。研究倫理徹底を誓約するCDB若手リーダーの声明には高橋も名を連ねた[26]。騒動が混迷を極める中、2014年7月1日には自身のTwitterで「理研の倫理観にもう耐えられない」と本音を吐露した[27][28]。
更に7月2日には、iPS臨床について「このような状況でする臨床研究ではないと思います。万全を期すべき臨床のリスク管理として、このような危険な状況では責任が持てないのです」とツイートし、まだ治療が始まっていない患者については中止も含めて検討すること、現在治療が進行している患者でも本人の意思で中止可能との意向が報道された[28]。その後、同日付けで理研ホームページに「ネット上で「中止も含めて検討」と申し上げたのは、様々な状況を考えて新規の患者さんの組み入れには慎重にならざるを得ないというのが真意で、中止の方向で考えているということではありません。」等のコメントを発表[29]、「臨床研究は予定通り遂行します。お騒がせして申し訳ありません」という報道がなされた[30]。翌日には新聞社のインタビューにも答え、STAP問題への見解やiPS臨床の状況を語った
網膜再生医療研究開発プロジェクト プロジェクトリーダー
網膜は身体の外に突き出している脳の一部と称され、その比較的単純な構築と体表 面に突出している点が扱いやすく、中枢神経のモデルとして使用されます。最近まで障害されると再生しないと思われていた成体ほ乳類網膜が、少なくとも傷害時に網膜神経細胞を生み出す力をもっているらしいことがわかってきました。このことは、成体網膜も神経回路網を再構築する能力を秘めているのかもしれないと期待させます。この力を使って、網膜の中から、あるいは外から細胞を移植することによって、疾患で失われた網膜機能を再生させたい、これが我々の目標です。しっかりした基礎と臨床の研究を積み重ね、両者をふまえた網膜再生研究を行いたいと思っています。
略歴1986年京都大学医学部卒業1986年~1987年京都大学医学部眼科1987年~1988年関西電力病院眼科1992年京都大学大学院医学研究科博士課程(視覚病態学)卒業1992年~2001年京都大学医学部眼科助手1995年~1996年アメリカ・サンディエゴ ソーク研究所研究員2001年~2006年京都大学付属病院探索医療センター開発部助教授2006年~現在理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター網膜再生医療研究チーム チームリーダー 兼任(2006年10月より専任)
* 2012年 組織改正により
理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター
網膜再生医療研究開発プロジェクト プロジェクトリーダー2006年~現在神戸市立医療センター中央市民病院眼科 非常勤医師 兼任2008年~2011年先端医療センター病院 眼科客員副部長 兼任2009年~2010年京都大学大学院医学研究科 先端・国際医学講座 客員准教授 兼任2010年~2012年京都大学大学院医学研究科 連携大学院講座 客員准教授 兼任2010年~2013年京都大学 iPS 細胞研究センター(現 iPS 細胞研究所) 客員教授 兼任2011年~現在先端医療センター病院 眼科部長(網膜再生担当)兼任2012年~現在京都大学大学院医学研究科 連携大学院講座 客員教授 兼任2013年~現在京都大学 iPS 細胞研究所 アドバイザー 兼任所属学会・団体名日本眼科学会(評議員)
日本再生医療学会(評議員、理事)
日本ロービジョン学会
日本網膜色素変性症協会(JRPS) (学術理事)
The Association for Research in Vision and Ophthalmology (ARVO)専門網膜変性疾患、黄斑部疾患
再生医療研究
この人、いい