後場概況と、日中関係リスク

日経平均 14008.47  -610.66  -4.18%
TOPIX  1139.27  -57.05  -4.77%
JQ  1952.33  -84.16  -4.13%
2部指数  3471.41  -122.12  -3.40%
マザーズ  790.24  -87.30  -9.95%

日本のメディアは全然伝えないけれど、
先のダボス会議(世界経済フォーラム)で安倍首相が
「今の日中関係は大戦前のイギリスとドイツの関係」と例えたこと
さらには同じくダボス会議のパーティで
中国高官が日中戦争の可能性を示唆したことで
世界のメディア(特にイギリスのBBCなど)が
日中関係の悪化をかなり懸念して伝えているようだ。

そういった日本人が全然知らない
日中戦争が始まるかもしれないといった懸念で
地政学リスクを嫌うヘッジファンドなどの手仕舞い売りが出ている。
さらには、ここにきてNT倍率が拡大傾向にあることから
TOPIX銘柄に国内外長期勢からの売り圧力が強いとの見方。

ということで、最近の新興国リスク以外にも
日中戦争リスクで日本株離れが進んでいる状況なようだ。
日中戦争リスクなんてものは微塵もないと分かれば
一旦は手仕舞ったファンド勢もまた買いにくるかもしれないが、
靖国参拝など海外勢にとっては挑発的としか取れない首相の対応なので、
日中関係改善に向けて何かしらの対応を取らないと厳しそうだ。

中国・韓国外交を軽視してきたツケが
今、回りまわって日本株に来ている。くぬぬぬぬ。

そして、昨日の米ISM製造業指数の大幅悪化に続き、
ここからの米経済指標が市場予想を大きく下回る状態が続くと、
米経済の景気回復に先行き不透明感が台頭してくることとなる。

以上のようなの問題を、すごく客観的かつ冷静に考えると、
日本株が再度上昇相場に入るには、
まだまだ時間が掛かりそうだと言える。

しかしながら、新興国リスクも日中戦争リスクも
行き過ぎた懸念でしかないため、
いとも簡単に解消される可能性は常にある。

今回の弱気相場のキッカケとなったゴールドマンサックスが
「日米欧各国の株式市場における割高感はかなり改善された。
 新興国問題も日中関係も世界的な景気回復の足かせとはならず
 市場が行き過ぎた反応を見せている今がまさに好機である。」
なーんて事を言ったりしたら、ゴロっと相場は好転するかもしれない。

あるいは、イエレンFRB新議長が何かしら発言するか
フォワードガイダンス強化についての観測が出てくるか。
QE3の縮小ペースの減速観測が出てくるか。

あるいは消費増税前の日銀の追加緩和観測が出てくるか。
まあでも、日銀総裁の黒ちゃんは
相変わらず景気回復とインフレ2%の達成に強気のままだし、
閣僚の皆さんも市場に効果的な口先介入は全くしないし・・・

ということで、アンテナをかなり広くはり
相場に影響を与える重要な情報は漏らさないようにしておきつつも
地合いに変化が見られない限りは様子見が良さそうだ。
どうしてもと言うなら、海外投機筋や長期勢が好まない
新興市場などの銘柄での短期取引がいいだろう。
マザーズ市場では、この2日で下げすぎている銘柄が多く、
短期的な値幅取りにもってこいの銘柄も多い。
今日のソフトバンクを見ていると、
個人投資家の投資意欲は高いままだしね。
やはり日本株の復活は、新興市場からか。
がんばろうね個人投資家の皆さん(^0^)ノ

今晩のNY市場では注目するほどの重要な経済指標の発表はなし。

為替市場では、今日の政策金利発表で
豪中央銀行が豪ドル高についての懸念を削除した事を受け
豪ドル円はじめ豪ドルクロスに買いが続いている。
この流れを受けてか、新興国通貨も買い戻されている。
ドル円も買い戻されて101.16円。
先物も買い戻されて14105円(大証日中比185円高)。

この欧州時間の反応を見ていると、
さすがに明日は自律反発が期待できそうに思うね。

しかし今回のような大暴落になるとアベノミクス批判が増えてくる。
地合いの悪さが大きく影響しているけど、
外交に問題を抱え、株価も低迷、さらに支持率低下ともなれば、
海外勢のアベノミクスの評価もますます下がるよ。
なので安倍さん、なんかBIGサプライズをプリーズ。

荒れ相場は1月で終わりかと思いきや、
2月はもっともっと高波でした、いやぁ毎日疲れますね。

アユールヴェーダでリフレッシュしたい~。
ではでは、今日も一日お疲れ様でした。

1件のコメントがあります
1~1件 / 全1件
東証1部の売買代金は概算で3兆6364億円(速報ベース)。
SQ算出日を除くと昨年5月24日以来の高水準。
ますます、明日は自律反発が期待できそう。

そら豆の株予報さんのブログ一覧