トルコの利上げを受けて「リスク選好に傾斜か?」と思われた昨日の相場。ここにFOMC(連邦公開市場委員会)を受けて一段高を想定していたのですが見事に裏切られた感じです。
明け方に発表されたFOMCでは100億ドル規模のテーパリング実施が決定されました。この点については市場をはじめ多くの投資家の想定内だったのですが、ネガティブサプライズとなったのはフォワードガイダンス(声明文)です。
新興国の通貨危機はご存知の通りと思いますが、声明文の中には新興国に対する通貨危機に関するものは含まれておらず新興国不安が再燃、日経平均は一時500円を超える下落(暴落)となり、ドル円も上値が重い展開となりました。
また、テーパリングにより新興国へ出ていた資金がアメリカに戻ることにより、新興国の経済がダメージを受け、アメリカも打撃を受けるのでは? との懸念も加わった背景もありそうです。
せめて、新興国に対する不安を払しょくできる内容が盛り込まれていれば、株安ドル売りにブレーキを掛けれたかもしれませんが、新興国に冷たい声明となっただけに、ブレーキは機能しませんでした(>_<)
せめてもの救いは、新興国不安がある中で100億ドル規模のテーパリングが実施された点です。もし、ここでテーパリングが実施されなかった場合、景気回復に慎重姿勢を見せることとなり、新興国不安とあわせて一段と株安ドル売りに拍車がかかっていた可能性がありますから、そういった点ではプラスマイナス0(ゼロ)と言った感じでしょうか?
これで、次回からのFOMCはイエレン氏にバトンタッチすることになるのですが、バトンタッチした次回のフォードガイダンスに何らかの変化が訪れるか注目したいですね。
そして、今朝の注目は中国のHSBC製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値です。中国も景気減速に対する不安が増しているのですが、こちらは結果49.5(予想:49.6)と、ほぼ想定内の結果だったこともあり発表時の動きは限定的でした。ただ、景気の良し悪しを判断する・・・
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