ゆきママさんのブログ
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雇用統計ショックから抜けきれず。今後の鍵はやはりFOMCか
昨夜は一時102円台に突入するなど、雇用統計ショックからは立ち直れずといった状況でした。それでも今日の日経平均の大幅な下げがあってもドル・円相場は小じっかり。先物の下落で調整は済ませた感じで底堅さを演出していますが、節目となった105円は遠のいたと言わざるを得ないでしょう(うω`)゚
(米)12月雇用統計の大幅な下ブレにより今後焦点となるのはアメリカの金融政策ということはすでにお分かりかと思いますが、要点を端的にまとめておくと以下の3点が重要なポイントとなりそうです。
①今後の量的緩和縮小のペースがどうなるか
②利上げ基準の失業率6.5%が6.0%に引き下げられる可能性が高まった
③堅調な経済指標が続いているものの、一向に高まらないインフレ率の問題
①と②に関しては、今回の雇用統計の結果を受けて浮上した問題です。まず①については、強い結果となっていればQE(量的緩和)のさらなる縮小が期待され、次回のFOMCでも100~200億ドル規模の縮小が期待されていました。しかしながら、今回の非常に弱い結果を受けてその期待感が大きく後退することになりました。
一応、セントルイス連銀ブラード総裁は「FRBが資産買い入れ縮小を継続すべきが考える上で、12月雇用統計だけで判断したくない」と記者団に対して述べていることから、今後の経済指標などを含めて事態の推移を慎重に見極めたいところです。
②は、12月の失業率が6.7%となったことで、これまでの金利の引き上げ基準である6.5%という数字を修正する必要に迫られるのではないかということです。QE縮小はスタートしたものの、利上げについてはまだまだ必要で長期化することが想定されているだけに、6.0%に引き下げられるのは必死と言えそうです。
実際13日には、アトランタ連銀ロックハート総裁が「量的緩和縮小を支持する」とした一方で、「労働市場は未だ健全でなく緩和は必要、失業率6.5%基準の妥当性も精査の必要があり、ディスインフレ状態も問題である」と述べています。
このことからも失業率6.5%という基準については修正されることになりそうですね。これについては市場もある程度織り込んでいますし、安心感につながってリスクオンムードになりやすいと考えられます。特に株式市場にとってはプラスになりますが、直接的にはドル安・金利安要因ということは忘れずに。
そして最後に③ですが、これはFRBも頭を痛めていることでしょう。日本と同じく2.0%のインフレターゲットを目標に掲げてはいるものの、一向に上がらずといった状態でこれをどう考えるかについて、関係者の間でも意見が割れています。今のところは大きな問題として議題に上がっていませんが、今後の政策を進めていく上で大きな障害となるのは間違いないので、この点についても頭に入れておきましょう。
いずれにせよ当面の問題は①でしょうね。株にとってはどちらに転んでもプラス材料となりそうですが、次回のFOMCで量的緩和のさらなる縮小を行わないようであればドル安要因となりますので、これらを意識しながら関連したニュースを見ておくと、値動きの見通しが立てやすいかと思います(*´ω`*)
それではここからはいつものように昨日今日のドル・円相場について振り返っていきます。昨日の海外市場は、1ドル=102.80~103.50円台での値動きとなりました。欧州市場では、材料も特になかったことからレンジ内での上下で方向感はありませんでした。
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