NY市場概況(株・為替・長期金利)

【株】ダウ・ナスダック反落

 27日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は7営業日ぶりに小幅反落。終値は前日比1ドル47セント安の16478ドル41セントとなった。前日まで連日で過去最高値を更新した後とあって、短期的な過熱感が浮上。週末を前に利益確定目的の売りが出た。もっとも、米景気回復への期待から買いも根強く、下値は限定的だった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も5営業日ぶりに反落し、同10.59ポイント安の4156.59で取引を終えた。

【為替】 ドル円、4日続伸

 27日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4日続伸。終値は105.14−19円と前日NY終値(104.79円)と比べて35銭程度のドル高水準だった。16時30分過ぎに104.65円まで下落したものの、20日の高値104.64円が目先の下値目処として意識されると下げ渋った。その後は欧州通貨などに対して円売りが進んだ流れに沿ったほか、米長期金利の上昇を手掛かりにした買いも入り、22時過ぎには105円台を回復。朝方につけた高値の105.05円手前でいったんは伸び悩む場面も見られたが、その後は全般にドル高が進んだことに伴って一時105.19円と2008年10月6日以来の高値を更新した。なお、市場では「年末に向けたドル買い需要が意識された」との指摘もあった。

 ユーロドルは続伸。終値は1.3748−53ドルと前日NY終値(1.3690ドル)と比べて0.0058ドル程度のユーロ高水準だった。欧州時間に入ってアジア系中銀から断続的な買いが持ち込まれると、目先のストップロスを誘発して上げ幅を拡大した。バイトマン独連銀総裁が「低金利は政策や改革を危険にさらす」「インフレ圧力が高まった場合は適時利上げの必要」などの見解を示したことも買いを誘ったようだ。18日につけた直近高値の1.3812ドルを上抜けると買いが加速し、一時1.3894ドルと2011年10月31日以来の高値を更新。ただ、その後は急ピッチで値を上げたことに対する反動から、一転して利食い売りが強まった。全般にドル高が進んだこともあり、5時前には1.3730−33ドルまで上げ幅を縮小した。

 ユーロ円は4日続伸。終値は144.55−60円と前日NY終値(143.45円)と比べて1円10銭程度のユーロ高水準だった。欧州時間から買いが強まり、20時30分過ぎには2008年10月3日以来の高値となる145.675円まで急伸した。もっとも、その後は短期間で大幅に上昇した反動から売りが入り、144.40円付近まで反落。総じてユーロドルにつれた動きだった。

【長期金利】10年物国債利回り、3.00%に上昇

 27日の米国債券相場で長期ゾーンは4日続落。表面利率2.750%の10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は安い)3.00%で終えた。米景気の改善期待から安全資産である債券は軟調に推移した。一時3.01%と2011年7月26日以来、2年5カ月ぶりの水準まで上昇。もっとも、年末を前に休暇中の市場参加者が多く、全般に商いは薄かった。

<GI24より>
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