ちょいかぶおやじさんのブログ
ブログ
NECエレとNECと米投資会社
アポがドタキャン、7時から宴会、という狭間で日記を書くことにしました。
話題はNECエレクトロニクス。
7月11日の日経新聞の一面の囲い込み記事に、米国の投資会社ペリー・キャピタルがNECに対してNECエレクトロニクスの株式25%相当分を過去3ヶ月の平均株価を65%上回る一株5,000円、総額1,540億円で買い取りたい、という申し出があったといいいます。既に同社はNECエレの4.5%を所有しています。NECはNECエレは戦略子会社であるため売却しないという方針らしいです。
さて、今後のシナリオと米投資会社の意図はどのようなものなのか? 関心事でしょう。
私の考えるシナリオはこうです。
ペリーは、NEC自体の株を既に持っているかもしれませんが、さらにNEC自体の株を買いに行きます。NECがこn申し出を拒否することで、NEC自体の株価が低下する可能性もありますし、NECの外人持株比率は27%ですから、そこから、空売りを仕掛けていき、株価が下がったところでさらに買い増す、ということかもしれません。NECエレの外人持株比率は21%ですので、ペリーを除く15%強の持分を買ってくれ、という申し出があると思いますが、少なくも34%の持分比率が確保できる見通しがない限り、手は出さないかもしれません。公開買い付けをしなければならない比率34%には注意すると思われるからです。
要するに、NECエレで揺さぶりをかけ、NEC本体を買いに行く、というシナリオです。
ドタキャンの流れで、妄想してみました。
昨年、明星食品にスティール・パートナーズ(SP)がTOBをかけましたが、結局日清食品が明星食品を買収しました。SPはこれら2社の株式を保有しており、明星の株式の売却収入で日清食品の株を買い増しました。
NEC-NECエレの関係と日清-明星の関係がだぶって見えてしまったのでした。
かりにこのシナリオが正しいとすると、NECの株価は徐々に低下し始め、あるところで反転する、という予想が立ちます。既にNECの株価が底値圏であると考えられるのであれば、NEC株は買い時を迎える、ということでしょうか。特に、NECのような代表的銘柄は多くの機関投資家が所有していると思いますので、9月末のパフォーマンス確定時期に向け、株価低迷が続くと、保有し続けることが困難となると思われます。9月中旬に向けて、株価が乱高下しつつ低下してくるのであれば、小生のシナリオが現実化しているかもしれません。この場合、NECは買い、ということになるでしょうか。
飲み会から帰宅したばかりの妄想シリーズ第二段です。
NECとNECエレのファンダメンタル価値分析をしていないので、PICKSで買い推奨のコメントはいたしません。