CAも高値 急騰する楽天に続く「東証1部昇格」有力23社
東証1部に昇格する銘柄を探せ! 兜町が躍起になっている。
「日経平均は1万5500円前後で膠着していますが、昇格を決めた銘柄は違います。急騰も珍しくないので、個人投資家は目の色を変えています」(市場関係者)
■報道先行のサイバーエージェントは年初来高値更新
11日、経済紙(朝刊)が「サイバーエージェント、東証1部へ」と報じると、同社株は寄り付きから猛烈に買われ、年初来高値を更新。会社側は、「検討はしているが、正式決定の事実はない」と慌ててコメントを出したが、買いの勢いは衰えなかった。
11月下旬には楽天がジャスダックから東証1部への市場変更を発表。1435円だった株価は、年初来高値となる1637円まで値上がりした。
「システム構築関連の豆蔵ホールディングスも、東証1部に変更すると発表した途端にストップ高でした。とにかく急騰続きなので“次の東証1部昇格銘柄”を探す動きが盛んになっています」(ロータス投資研究所代表の中西文行氏)
1部上場には、いくつかの条件がある。マザーズやジャスダックからのくら替えだと、「株主数2200人以上」「時価総額40億円以上」「流通株式比率35%以上」などだ。
「個人投資家は、時価総額と売買代金の大きな銘柄を狙うべきでしょう。ゲーム関連のガンホーやコロプラ、ネット決済を手掛けるデジタルガレージ、ネット広告のアドウェイズは昇格の有力候補です」(中西文行氏)
そのほか、市場で囁かれる「次の東証1部」は別表の通り。ネット関連が多いせいか、カタカナ社名が大半だが、カラオケの第一興商や大塚家具など、サラリーマンに馴染みの深い会社も挙がっている。
「マザーズは、上場から10年程度で1部昇格を目指しなさいという方針を掲げています。昨秋からの株高で、1部上場に必要な時価総額40億円を超える企業がたくさん出てきました。今後、昇格ラッシュが起きるかもしれません」
◆社名(証券コード)/市場/株価/時価総額
◆ガンホー(3765)/J/71,200/8202億円
◆日本マクドナルド(2702)/J/2,810/3736億円
◆コロプラ(3668)/M/2,878/3407億円
◆タカラバイオ(4974)/M/2,231/2686億円
◆第一興商(7458)/J/2,945/1758億円
◆ペプチドリーム(4587)/M/12,550/1678億円
◆ユニバーサルエンタ(6425)/J/1,884/1510億円
◆セリア(2782)/J/3,845/1458億円
◆デジタルガレージ(4819)/J/2,815/1327億円
◆ミクシィ(2121)/M/7,560/1172億円
◆アドウェイズ(2489)/M/2,872/1165億円
◆ナノキャリア(4571)/M/230,000/919億円
◆リプロセル(4978)/J/1,851/819億円
◆ユナイテッド(2497)/M/3,505/797億円
◆エナリス(6079)/M/1,564/675億円
◆ジーエヌアイ(2160)/M/469/493億円
◆フリービット(3843)/M/1,896/387億円
◆アスカネット(2438)/M/7,430/324億円
◆大塚家具(8186)/J/1,078/209億円
◆モブキャスト(3664)/M/1,365/189億円
◆ネットイヤー(3622)/M/2,494/168億円
◆サイバーステップ(3810)/M/3,700/80億円
◆比較.com(2477)/M/1,450/46億円
市場のMはマザーズ、Jはジャスダック。株価は12月11日終値、単位円。
時価総額は11日終値で算出。