“1坪店舗”でうまいものを売りまくる! 地方の逸品を発掘する“食の伝道師”生産者直売のれん会 社長黒川 健太(くろかわ・けんた)
駅構内でよく見かける、1坪ほどのスイーツ売り場。
そこで大ブレークした地方グルメの先駆けが、広島・八天堂の“冷やして食べるクリームパン”だ。2009年に東京に進出、今や月商は1億5000万円に上る。
陰の立役者が、販売を担った「株式会社 生産者直売のれん会」。2007年の設立から7年の新興企業だが業績は右肩上がり。年間売上高30億円を超えるまでに成長している。
「良いものを作りながら販路がない」「大手との価格競争に巻き込まれている」――。そんな状況に苦しむ中小食品メーカー100社を、「のれん会」は組織化。地方の逸品を全国に販売している。
黒川健太社長(38歳)が目指すのは、“価格競争”から“価値競争”への転換。
新たな食品流通ビジネスを確立しようとする「のれん会」の取り組みを追う。