今朝のドル円は96円台中盤での取引ですね。アメリカ議会のゴタゴタ(政府機関閉鎖や債務不履行問題)については、「そろそろ、いい加減にしてぇー!」と思っている人も多いと思います。もちろん、私もその中の一人ですが(-_-;)最近はこのゴタゴタ問題で振り回されているドル円ですが、そもそも、アメリカが混乱している原因は何かご存知ですか?今日は、政府機関の閉鎖や債務不履行問題が生じた原因について書いてみます。まず、オバマ大統領は民主党で、野党は共和党という関係を覚えておいてくださいね。発端は「オバマケア」と言われる医療保険の制度改革です。アメリカは日本と違って全国民が医療に関する保険に入っているわけではないんです。実に、6人に1人は無保険者で医療費を払うことができず治療を受けられないそうです。そこで、オバマ大統領は日本と同じように全国民が医療保険に加入する「医療保険改革法」を大統領選の公約にして勝利し法案を成立させたところまではよかったのですが、共和党の一部勢力を中心に反対の声が根強く残っており、ここに来て、予算成立と引き換えにオバマケアの修正を要求しているというわけです。オバマ大統領と共和党双方とも妥協には応じず今に至っているわけです。ただ、共和党のこの姿勢に対して、共和党内部の支持者からも否定的な意見が挙がっており、支持率も低下しているそうです。また、ニューヨークタイムズ紙は共和党指導部を批判し、ワシントンポスト紙はオバマケアを指示する社説を掲載しており、共和党の風当たりは日に日に強くなっているようです。もしこのまま妥協せず、債務不履行(デフォルト)に陥った場合、アメリカ国内だけでなく日本も含め全世界に"恐慌"というカタチで影響することになるので、そろそろ妥協して欲しいところなのですが、共和党も引くに引けない状態なんでしょうね。あと、この問題で影が薄くなってしまったTPP(環太平洋経済連携協定)ですが、オバマ大統領が国内問題が理由で会議に欠席することになってしまったので、行く行くドル円にも影響してきそうな感じがします。このような情勢なので、当分、ドル円の買いポジションには手が出しにくい状態です(+_+)