踏み切りオジサンは存在した

投財堂さん
投財堂さん
先日、踏み切りオジサンを見た!



これは作り話ではない。

全て事実である。



時は先週。

場所は俺の住む、T県F市の某場所。

車を運転していた俺は、踏み切りの手前で一時停止した。

すると、前方左側から右側を横切る歩行者の姿が・・・

歩行者はなぜか、遮断機の中を横断しようとしている。

まあ、遮断機は降りてないわけだから、いいか。

俺は当然その歩行者をやり過ごす。



歩行者は、当然すばやく横断する・・・

はずだった。



次の瞬間、その歩行者はクルリと横を向いた。

つまり、一時停止している俺の方を向いたのだ。

顔は、ニタリと笑っている。



そして・・・来い来いのポーズ。

猪木がよくやるあのポーズですよ。

何だか判らんが、俺を挑発してる感じ。

しかも、相手のいる場所は遮断機の中。

つまり、線路上ですよ。

電車が来たら、どうすんだろう、このオッサンは。



そのオッサンだが・・・

スタイルは、まるでスーパーマリオ。

あんな感じの服を着て、スーパーマリオそっくりの顔で

線路の真ん中で

俺に向かって、猪木スタイルで来い来い・・・と。

そんな状態で線路内に入れますかいな。

おいおいオッサン、そこどいてくれ。



車は渋滞し始めた。



後ろが詰まって来たが、後続車はクラクションを鳴らさない。

ま、俺に向かってクラクションは鳴らせんわな。

クラクションの対象は、俺ではなく、あのマリオだ。

鳴らす権利は俺にしかない。



俺は、クラクションを鳴らした。



プップ~~~~~!!



しかし、そのクラクションが、マリオに火をつけたようだ。

マリオはさらにエスカレートして、線路上で来い来いポーズ。

踊り始めた。



コイツは・・・何だ?

何者なんだ?

もしかしたら、俺の知り合いか?

そう思い、顔を注視したが、思い当たらない。

大体俺に、スーパーマリオの知り合いなどおらん。



俺は決心した。



車で突入しよう。



まさか、新種の当たり屋ではないだろうな。

そんな事を考えながら・・・

踏切内に突入した。



踏切内で停車するのだけは避けたい。

脇を通り抜けられるかどうかがカギだ。

そして、うまくマリオの脇を通り抜けることが出来た。

通り抜ける瞬間、俺は運転席の窓を開け



「何やってんだオッサン! 死にてぇ~のか!?」

そう叫んで、通り抜けたのだが・・・





通り抜ける瞬間、踊ってるマリオの声が聞こえた。



「何やってんだオッサン! 死にてぇ~のか!?」



え?

復唱?



なぜ、俺の言った事を復唱した!?



アイツは何なんだ?

しかし、まあ無事に通り抜けられた。

俺はホッとした。



そして・・・

バックミラーを見たが、マリオはまだ踊っていた。

線路内で、次の車に向かって、来い来いのポーズ。





しばらく後続車が来なかったのは言うまでもない。



あれが踏み切りオジサンなんだ。

初めて会ったよ。



皆さんも、踏み切りオジサンには十分気をつけて下さいね。
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