薄商いを逆手に先物主導で急上昇

abe-reiji-2013さん

こんにちは。


本日の日経平均は、昨晩の日本時間23:00(シカゴ時間9:00、NY時間10:00)に米商務省が発表した米建設支出が7月は前月比0.6%増と市場予想の0.3%増を上回り、米供給管理協会(ISM)が発表した8月の製造業部門景気指数は55.7となって前月の55.4から上昇、市場予想の54.0を上回って2011年6月以来の高水準となるなど世界的に景気の回復を示す指標が相次いでいるほか、オバマ米大統領が週末にシリアへの軍事介入に関して議会の承認を求める意向を示したことで早期の攻撃開始の可能性が後退したなどを材料に、終値は14,053.87円で前日比+75.43円(+0.54%)と3日間続伸して8月14日以来3週間ぶりの1万4000円台回復となりました。


本日の日経平均を時系列で見て行くと、昨晩のNYダウが14,897.55ドル(前日比-105.44 (-0.70%)  )14,833.96ドル(前日比+23.65ドル (+0.16%) )の上昇となったものの、日経平均は前日までの2営業日で589円上昇した反動の売りから、シカゴグローベックスの日経平均先物は13,890円と東証終値比約-90円と下落して終えたことを受け、日経平均は13,875.17円と前日比-103.27円の反落で始まっています。


それに追い打ちをかけるように9:19ごろには東北・関東などでやや強い地震が発生したため、9:21に本日の最も円高ドル安の1ドル99.39円まで円高ドル安が進み、日経平均先物は本日の最安値の13,840円まで下落し、日経平均は本日の最安値の13,843.61円まで下落しています。


その後は、香港ハンセン指数が続伸し、ジャカルタ総合指数も前日比で下落となりましたが、1ドル99.48円まで円安ドル高となったことを受けて日経平均は反発し、日経平均は13,872.30円で前日比-106.14円(-0.76%)の反落で前場の引けとなっています。


しかし、東証の昼休み時間中には香港ハンセン指数や上海総合指数、円相場もあまり変化しなかったため、後場はややギャップアップした前場の引け比約20円上昇して始まり、12:37に日経平均先物が13,910円まで上昇したことを受けて日経平均は13,899.94円、12:48に13,903.40円まで上昇して13,900円の大台を回復し、12:37に日経平均先物が13,920円まで上昇したことに主導されて日経平均は13,924.84円とさらに上昇しています。


その後は為替相場が12:42の1ドル99.54円から13:41に1ドル99.70円まで円安ドル高となったことを材料に、日経平均先物が13,970円まで上昇し、日経平均は13,969.56円で前日比-8.88円となり、その後も為替相場がほぼ同水準で推移したことに支援されて13:56に日経平均先物が13,990円まで上昇して日経平均は13,978.89円と前日比+0.45円まで値を戻し、前日比プラスに転換しました。


それからも先物へ仕掛け的な買いが入って13:57に日経平均先物が14,000円まで上昇したことに主導されて日経平均は14:01に14,005.94円と前日比+27.50円と14,000円の大台を突破しています。


また、香港ハンセン指数が後場に入ってから右肩上がりに上昇して14:41(現地時間13:41)に本日の最高値22,438.40香港ドルに、上海総合指数も同様に後場に入ってから右肩上がりで上昇して14:38(現地時間13:38)に本日の最高値2,132.99となるなど中国関連の株式市場も堅調に値を戻して前日比プラスとなっていたことも上昇の支援材料となったほか、先物主導での急速な上昇を受けて売り方の買い戻しによる踏み上げも生じたのか、14:24に日経平均先物が14,060円まで一段と上昇し、日経平均は14,044.92円と前日比+66.48円とまでほぼ右肩上がりの急上昇となりました。


そこまで上昇が急激だったせいかその後は下落に転じ、14:37に日経平均先物が14,030円となり、日経平均は14,022.99円で前日比+44.55円とまで上げ幅を縮小し、14:50まで日経平均先物が14,040円前後で、日経平均は14,020円から14,030円前後で推移していました。


その後は大引けに向けた終値の上昇を意識して買い仕掛けが入り、14:52に日経平均先物が14,050円へ再び上昇して日経平均は14,037.49円、14:53に日経平均先物が14,060円となって日経平均は14,046.04円、14:54に日経平均先物が14,070円となって日経平均は14,056.88円まで上昇して本日の最高値をつけました。


ところが、14:55に日経平均が14,040.08円へ下落して14:56に日経平均先物は14,060円、14:56に日経平均が14,032.81円となって14:57に日経平均は14,040円まで現物株が先行する形で再び下落しています。


そこから14:59まで日経平均先物が14,040円で14:59に日経平均は14,032.77円で推移していましたが、大引けにかけて先物と日経平均への影響度が高い銘柄などに大口の注文が入って日経平均先物が14,060円へ1分間で20円上昇して日経平均もほぼ同じくらい上昇し、日経平均の終値は14,053.87円で前日比+75.43円(+0.54%)と3日間続伸となりました。


なお、本日はTOPIXは1,156.30(前日比+7.12、+0.62%)、東証1部時価総額は前日比+0.58%といずれも続伸して日経平均を少し上回り、東証1部では値上がり銘柄が1,019(58%)で値下がりが589(33%)と値上がり銘柄が値下がり銘柄を大きく上回っており、特に偏ることなく幅広く買われて続伸となりました。


また、小型株・新興株のマザーズ指数は701.06(前日比+25.82、+3.82%)、JASDAQ指数は86.95(前日比+1.09、+1.27%)(TOP20が前日比+1.19%、スタンダード指数が前日比+1.08%、グロース指数が前日比+6.10%)といずれも上昇しており、本日は大型株から小型株まで幅広く買われており、ほぼ全面高といえそうです。

 

なお、売買代金はが東証1部が前日の1.96兆円から1.79兆円へ減少となっており、本日も薄商いが続いていますので中長期投資の機関投資家や個人投資家が相変わらず様子見をしていて、先物などを活発に売買する短期筋の機関投資家やデイトレードなどを行う個人投資家など限定的な市場参加者による急激な相場の上昇や下落が生じ易い相場となっており、買い方の仕掛けによって売り方が買い戻しを迫られて踏み上げる展開になったものと思われます。


また、JASDAQスタンダードは1028.66億円と前日の843.21億円から減少したものの、JASDAQグロースは107.84億円と前日の65.54億円から逆に増加しているものの、薄商いの閑散商状は小型株・新興株でも続いています。

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こちらが、香港ハンセン指数と上海総合指数のチャートです。

 

東証の後場の後半にあたる時間帯に上昇しているのがわかります。

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