月末のドレッシングも効果なく、東証の大型株は反落

abe-reiji-2013さん

こんにちは。


本日の日経平均は昨晩のNYダウが14,897.55ドル(前日比-105.44 (-0.70%)  )と続伸となった為、シカゴグローベックスの日経平均先物の終値としては13,530円と東証終値比約+70円と続伸した影響を受け、寄付きの始値13,573.24円で前日比+123.53円と続伸して始まりましたが、終値は13,388.86円で前日比-70.85円(-0.53%)と反落となっています。


しかし、TOPIXは1,106.05(前日比-10.46、-0.94%)、東証1部時価総額は前日比-0.97%といずれも反落とはいえ日経平均を大きく上回って大幅な下落となったほか、東証1部では値上がり銘柄が277(15%)で値下がりが1,393(79%)と値下がり銘柄が値上がり銘柄を大きく上回って下落しており、現物株の保有が多い中長期の機関投資家などには日経平均が120円以上下落したのと同じような水準となっています。


ところが一方では、小型株・新興株のマザーズ指数は652.24(前日比+5.63、+0.87%)、JASDAQ指数は84.01(前日比+0.39、+0.46%)(TOP20が前日比+2.95%、スタンダード指数が前日比+0.49%、グロース指数が前日比-0.37%)とJASDAQグロース指数が続落したのを除いていずれも続伸しており、本日は小型株は続伸となっていますので、全面的な下落ともいえないようです。


時系列で見て行くと、日経平均は13,573.24円で前日比+123.53円と続伸して寄付き、為替相場が8:57の1ドル97.69円から9:04に1ドル98.47円まで円安ドル高が進んだことなどを材料に上昇して9:08に本日の最高値13,615.98円で前日比+166.27円をつけています。


その後は10:07に1ドル98.33円まで円高ドル安になったこともあり、下落に転じて9:44に13,488.13円で前日比+28.42円まで下落しています。


そして、9:37に1ドル97.69円から9:57に1ドル97.90円まで再び円高ドル安になったことを受けて、10:19には13,380.84円で前日比-78.87円まで下落して前日比マイナスに転じています。


その後は一旦上昇に転じて10:36には13,431.23円で前日比-27.52円まで値を戻しています。


香港ハンセン指数が10:20(現地時間9:20)に21,618.34香港ドルで前日比-93.69香港ドル(-0.44%)で発落して始まり、一旦上昇に転じて10:35には21,698.12香港ドルで前日比-6.66香港ドル(-0.03%)まで値を戻しましたものの、再び下落に転じて10:48に前場の最安値21,549.96香港ドルで前日比-154.282香港ドルまで下落となるなど前日比マイナスで推移し続けていました。


その影響を受けて日経平均は10:43に13,378.84円で前日比-80.87円へ、11:21には本日の最安値13,380.84円で前日比-123.80円まで一段と下落しましたが、そこからは値を戻して前場の引けとなっています。

 

東証の昼休み時間中には香港ハンセン指数や上海総合指数、円相場もあまり変化しなかったため、後場の寄付きはややギャップアップして始まりました。


12;49に1ドル98.26円まで円安ドル高に戻ったことや香港ハンセン指数が13:05(現地時間12:05)に21,691.10香港ドルまで前日比-13.68香港ドル(-0.06%)まで値を戻したことなどを材料に12:50には後場の最高値13,452.34円まで値を戻しています。


そして12:46に1ドル97.48円まで再び円高ドル安になったことも影響して後場の寄付きの直後から下落が進んで12:52には後場の最安値13,376円まで落ち込んでしまいました。


13:39に1ドル98.37円まで円安ドル高となったことなどを材料に13:36には13,432.85円まで値を戻しましたが、香港や上海などの後場が下落して始まることへの警戒もあったのか、14:03には後場の最安値13,367.24円まで下落しています。


その後、香港ハンセン指数が14:35(現地時間13:35)に本日の最高値21,753.40香港ドル、上海総合指数が14:31(現地時間13:31)に本日の最高値2,114.39をつけ、14:36に1ドル98.28円まで再び円高ドル安になったことも影響して14:36には13,448.48円まで値を戻しました。


しかし、香港ハンセン指数や上海総合指数が下落に転じ、円相場も14:48に1ドル98.15再び円高ドル安になるなど、外部環境が再び悪化したことから、14:51に本日の最高値13,379.62円まで値を崩し、終値は13,388.86円で前日比-70.85円(-0.53%)と反落となっています。


本日は月末のドレッシングが入らなかったことで、本日は前日比でも大引け直前の時間帯でも下落したとの見方もあるようです。


しかし、後ほど一部をチャート付きで説明する通り、本日は普段は大引けの出来高が急増しない銘柄を含めて東証一部時価総額上位10銘柄全てが大引けの出来高が急増して本日最大となっていますので、現物株を大量に保有する中長期投資の機関投資家が必死に買い支える月末のドレッシングが行われたのは間違いないでしょう。


ただし、時価総額が20兆円を超えて東証一部時価総額の約5%を占めるトヨタの終値が本日の最安値となったことに代表されるように、値を戻すことは出来ていませんから月末のドレッシングは成功しなかったと言っても過言ではないでしょう。


この様に前日比マイナスで終えたのにもかかわらず、月末のドレッシングが入っていると推測されますので、9月2日には月末のドレッシングの反動による意外な下落への警戒が必要かもしれません。


なお、売買代金はが東証1部が前日の1.48兆円から増加して1.97兆円となっており、本日も薄商いが続いているものの、月末のドレッシングが入った関係もあり、2兆円弱まで戻しています。


また、JASDAQスタンダードは554.91億円と前日の701.24億円とさらに減少したものの、JASDAQグロースは63.60億円と前日の46.63億円と逆に増加しており、薄商いの閑散商状は小型株・新興株にも及んでいるものの必ずしも減少しているわけではないようです。

3件のコメントがあります
1~3件 / 全3件

こんばんは。

 

なぜか、いくつかのプロの人の解説で、月末のドレッシングがなかったとか、ほとんど見られなかった…というのが多かったのですが、ここに書いた通り、珍しいくらいはっきりしたドレッシングが行われたようです。

 

以前、複数の銘柄を毎日出来高付きのチャートで見ていたので、本音を言えば、みずほがこんな出来高推移になっていたのは驚きでした。

 

ドレッシングがかなり行われてこの水準だったのですから、月曜日は高くなることを期待するより、安くなることを期待する=適切に安く仕込むことを狙う方が良いのかもしれませんね。

kazuma37さん

abe-reiji-2013さん

おはようございます

 

普段は日中の出来高を追うことがないんですが、後追いですが見てみました。

確かに通常日より3時に出来高急増しているんだと思います。

最後、ほとんどの銘柄が陰線をつけて終わっているのは、日頃日中の出来高を追っていない人間から見ると「ドレッシング買いが入らず週末なので売られた」程度にしか見えませんでした。

 

abeさんの読みだと、ドレッシング買いが入ったが、それ以上に強い売りの力に押され、必死に踏ん張ったが失敗に終わり陰線をつけて終わった。

休み明けは、ドレッシング買いの資金は引き上げられ、売り方はそのままか更に売ってくるので必要以上に下げる。

こんな感じになってしまうんでしょうか。

デイトレ分、気配値が低そうだったら朝一に少し買う検討をしてみます!!   自己責任で!

 

本日の日経平均は13,388.86円で前日比-70.85円(-0.53%)と反落となっていますが、TOPIXは1,106.05(前日比-10.46、-0.94%)、東証1部時価総額は前日比-0.97%といずれも反落とはいえ日経平均を大きく上回って大幅な下落となったほか、東証1部では値上がり銘柄が277(15%)で値下がりが1,393(79%)と値下がり銘柄が値上がり銘柄を大きく上回って下落しており、現物株の保有が多い中長期の機関投資家などには日経平均が120円以上下落したのと同じような水準となっています。


今月のように下落基調になっている場合には、月末のドレッシングと呼ばれる買いが現物株を多く保有する中長期投資の機関投資家を中心に行われ、終値を高めにすることで持ち株の損益を良く見せようとすることが、一般的なパターンとなっています。


本日は前日比マイナスとなったのみならず大引け直前の時間帯でも下落したため、一見すると月末のドレッシングが行われなかったように思われる方が多いかもしてません。


しかし、時価総額1位のトヨタから、2位の三菱UFJ、3位のソフトバンク、4位のNTTドコモ、5位のJT、6位のNTT、7位のホンダ、8位の三井住友フィナンシャルグループ、9位のみずほ、10位の日産自動車という東証一部の時価総額上位10銘柄全てが大引けの出来高が本日最大となっています。


3位のソフトバンクと7位のホンダは日経平均への影響度が高いため、ほぼ毎日のように大引けの出来高が一日で最大となっていますので、この2銘柄では月末のドレッシングの有無はわかりません。


また、1位のトヨタや2位の三菱UFJ、8位の三井住友フィナンシャルグループなども時々大引けの出来高が一日で最大となっていますので、そのことだけで必ずしも月末のドレッシングの有無を推測することは困難といえるでしょう。


ですが、ザラ場での取引が極めて活発でザラ場の時間帯に一日で最大の出来高となるのが普通であるみずほが、本日は珍しく大引けの出来高が極端に大きくなって最大となったことは非常に珍しく、時価総額が9位と大きいことから、株価を高めようとする大口の注文が入ったと推測できると思われます。


10位の日産自動車も普段は終値を巡る攻防が激しく行われた日でも滅多に大引けの出来高が一日で最大とはならないため、こちらも時価総額が大きいことによるものと思われます。


その他にも、トヨタは、時々大引けの出来高が一日で最大となる場合でも極端に増加しないのが、本日は朝の寄付きの2倍を大きく上回ることは珍しいため、時価総額が20兆円を超えて東証一部時価総額の約5%を占めることから現物株を多く保有する中長期投資の機関投資家への影響の大きさから、株価を必死に買い支えようとしたものと思われます。


この様に普段では見られないような大引けの出来高の突出がありますので、月末のドレッシングが行われた…と推測するのが適切と考えられます。


そう考えると、本日は下落となったにもかかわらず、月初めの取引となる9月2日には月末のドレッシングが行われた反動による下落の可能性を考慮しておく必要がありそうです。

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